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トリキ沢右岸尾根から大室山へ ブナを見に


▲ ドッシリと存在感のあるブナに心満たされた(犬越路分岐付近の稜線で)



少し前から大室山が無性に恋しかった。
最後に行ったのは いつだったろうか。
他の山から、その山容を見るたびに「ああ、行かなくちゃ・・・」と思っていた。

ブナが見たかった・・・稜線のブナ、そして大杉丸にあるという丹沢一の巨木ブナも。
少し陽が伸びてきたから、のんびり歩いても大丈夫だろう。
下りは大杉丸のある犬越路だね、それなら、どこを登ろうか・・・考えるのが楽しい。

手沢の右岸尾根が面白そうだけど、さらに調べてみると
2009年5月に、AYさん、ミックスナッツさん、まーちゃんが
dnさん推奨の「トリキ沢右岸尾根」で大室山へ行かれている。

「素晴らしい尾根、植林無し、マーク無し、自然度100%、V尾根十分満喫」
とはAYさんの記事のお言葉。
ということで、単独だけど登りだから大丈夫だろうと、ここに決めた。
未知美尾根ワクワク、クマさんドキドキ、でも最後はやっぱりワクワクだったのだ。




トリキ沢右岸尾根から大室山



2011年2月26日 快晴
メ ン バー: はっぴー単独
コ ー ス : 西丹沢自然教室―用木沢出合―白石林道―トリキ沢右岸尾根―P1543m―大室山
        ―犬越路―用木沢出合―西丹沢自然教室 (行動時間:のんびりおよそ8時間)

        ※ コースは上図軌跡参照:一部ロガーが正しく作動していなかったズレの大きい
          部分を修正したが、犬越路から用木沢までの下りも正しく作動したか不明。
          歩く場合、地形図が読めコンパスが使えることが最低条件




西丹沢自然教室行きの一番バスは、新松田7:20分発だ。
夜更かし低血圧で、早起きが苦手な私は、通常 谷峨駅から乗る。
その方が小田急線の時間が遅くていい時があるからだ。それに料金も安い。

今日は時間的には変わらないので、新松田で並んでいる列を見て、ここから乗った。
暖かくなってきたせいか人が思ったより多く、谷峨からでは座れそうになかった。

8:36分、自然教室着。いつものようにKさんに登山届を出しに行って、
地形図を見せると「また〇〇〇なとこ行きますねぇ」と言い、さらに
「脅かす訳ではないんですが・・・」と、十分、脅かす内容が続く感じのニュアンスで言う。
Kさんからは、いつもひと言アドバイスがあるのだ。

トイレ前のいろいろな情報が書かれた黒板に
「2月7日に白石沢800m付近でクマの雄150cm62kgを射殺」とあった。

ひぇ~今日、登る尾根のすぐ横だ!子グマもいたとのことだけど、
「雄と子どもが居れば、当然、雌もいるでしょう」というと、
「まぁ、そうですね。でも、もう居ないと思いますよ」と、
あまり根拠のない気やすめのような?言葉で送りだされた。

一応、ラジオ、クマ鈴、笛の三点セットは持っているので、
音を出して遇わないようにするしかない。



▼ 「どうかクマさんに遇いませんように」と念入りにお願いする。
  昨年6月、Sさんとこの後ろから登ったっけなぁ。



檜洞丸へは年に一度は行っているけど、
最近、用木沢出合まで行くことはなかったので、
キョロキョロしながら歩く。なんだか新鮮な感じ。
出合には車が一台駐車してあった。ゲートの辺りに3人パーティが見えた。


▼ 「てざわばし」も以前は意識になかった。



今日は、これから使うことがあるかもしれないので、手沢の両岸を偵察しておく。
さらに林道を進むと、左にモロクボ沢に行く橋がかかっている。懐かしい。


▼ トリキ沢右岸尾根取付き地点。長靴に履き替え、倒木の左からよじ登った。



▼ 季節のせいか、木々が葉を落とし、スッキリ見通しが良い(振り返って撮影)。



▼ どこにでもビックリするような大きな木があるね。
  尾根にはモミ、ツガ、アセビが多かったかな。



▼ ルンルンの美尾根歩きにゴキゲン♪



▼ でもチョット先にこんな物が~!何かの毛が入っているみたいだ。
  慌ててクマ鈴に笛をプラスした。



▼ 岩は突然デデーンと現れたが全体的には少ない尾根だった。



▼ このザレ部は写真で見るより急、チョットいやらしかった
  ので慎重に足を運んだ。



▼ 振り返ると富士山が また見えた。



▼ 1200m付近で、この手沢右岸尾根と合流する。



▼ 1300m付近は、ゆるやかで雰囲気がいい。
  春は新緑がきれいだろうなぁ。



▼ ジャーン!南アルプスが見えた。でも写真ではハッキリしないのが残念だ(ズーム撮影)



若いブナが多い 感じの良い樹林帯になるが、ササヤブは葉が全くない。
まるで棒が一面に突き立っているような感じだ。あちこちに新しいシカのフンと足跡があった。


▼ 登り続けて植生保護柵にぶつかって、ちょっとオタオタ。
  乗り越える覚悟で、念のため右に回り込むと隣の保護柵との間が通れた。



▼ 登ってきた尾根は南面だったので雪はなかったけど、
  稜線に出ると雪が残っていた。空が真っ青で美しい!



▼ 道志側の山々



▼ 若いブナは美しい、木肌が輝いている。ほれぼれ ♡



▼ ブナを見ながらの稜線漫歩は最高!
  犬越路分岐で男性が3人休んでいた。



▼ 大室山山頂の古い道標、味があっていいね~



山頂でランチにする。人がチラホラと代わる代わるやって来る。
コ―ギ―を連れたご夫婦もいらっしゃったのでビックリ。
ご主人は若いころ、地蔵尾根や源蔵尾根も登られたそうで、しばし山談議。

しかし、時間も時間なので皆さん長居はしないで、すぐに戻って行く。
私はチョットのんびりし過ぎたかも・・・重い腰を上げて分岐へと戻ることにする。
南側の尾根沿いには、途中から植生保護柵が続いていた。


▼ 大室山方向から見た犬越路分岐。ひっそりと静かな雰囲気を楽しんだ。



▼ 分岐から少し下ると東側の展望が開ける。檜洞丸(手前)と蛭ヶ岳(奥)が 同時に見られるのが素晴らしい。
  同日、AYさんとshiro さんは あの辺りを徘徊されてたのか~(ズーム撮影)
奥に蛭ヶ岳、手前には檜洞丸


▼ この辺もちょっと気になるけれど、今日は浮気せずに大杉丸へ行くのだ。



▼ 西側に見える山々も、春っぽく霞んでいる。



▼ 立ち止まって、まだうっすらと見えている、白く輝く富士山に目をこらす。きれいだな~(ズーム撮影)



この犬越路までの登山道は、こんなに展望が良かったのかと、改めて見直した。
今まで何度か歩いた時は、お天気が良くない日だったのかもしれない。
ここは快晴の下りが good!


▼ ブナの根元から出た常緑樹がツルのように絡みついて
  一体化していた。 



残念ながら、お目当ての「丹沢一のブナの巨木」は分からなかった。
もっとゆっくり時間をかけて探さないと見つけられないか・・・
でも、代わりにこんな木々を見つけた。たくましいな~


▼ 犬越路は ほっとする場所だ。お天気が良いと、特に解放感がある。



▼ 避難小屋内部。新しくて居心地が良さそう。トイレ付きはいいね。



朝、林道ですれ違った単独の男性が昨夜、ここに泊まったとのこと。
そして用木沢出合へ下山途中に登って来た単独男性も、
「今のところ使用者はいなかった」と伝えたら、ここに泊まるとのことだった。


▼ 下り口の辺りは こんなにヤブが元気。シカは来ないのかな。



犬越路までの登山道の素晴らしさとは反対に、用木沢出合までの下りは
沢沿いだから石ゴロ。こんなに歩きにくかったっけ!?とイヤになった。


▼ 河原沿いは以前はなかった植生保護柵工が張り巡らされていた。



柵に付けられた看板には「平成20年度の渓畔林整備事業」とあった。
私が最後に歩いたのは、もっと前だ。

あれは何年前だっただろうか、植物にとても詳しい方と歩いた時、
河原で新世代の小さな木が生えているのを見つけて、感動したのを覚えている。

せっかく芽生えたそれらも、保護しなければシカに食べられてしまう。
この保護柵群を見て、そんなことを思いながら歩いた。


▼ 用木沢出合まで、あと350mくらいの小沢のそばに付いていた。
  足跡に見えたので慌てて、また笛を取りだして吹いた。




▼ 出合近くの石積み堰堤を反射的にパチリ。
  でも、ここならきっとT.I.博士は とっくにご存知だろう。



▼ この橋を渡れば、用木沢出合は間もなくだ。



大室山は2002年3月に、一人で足慣らしに行った思い出深い山だ。
(その年の3月末に、今年2月5日に再訪したミツバ岳・世附権現山に行く予定だったので)
あの時は白石峠を登り犬越路に下った。

茅ノ尾根から登ったのは2006年、6月で曇り時々小雨のあいにくのお天気だった。
11人で白石峠から道志の湯に下った。
その後、2、3回歩いたけれど、いつも白石峠―犬越路間だった。

そして今回。
登った尾根もAYさんの言葉どおりの美尾根だったけど、
下山路の犬越路までの素晴らしさにも嬉しくなった。
久しぶりの山域をのんびり楽しみ、満足感と共に17:05分発のバスに乗り込んだ。











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Comments: 10

M-K URL 2011-03-03 Thu 01:25:43

お待たせいたしました~。
やっと、出来ましたのでご覧ください!
(おっと、俺のいうことではなかった)(笑)

「ゲッ!トリキ沢右岸尾根をヤッタだって~」
流石に悪女!M-Kのヤッてない処からわざわざ
登るのが“可愛らしい・・?”ではないか・・。(__);

ま、1200m位からは俺の足跡が先についているから
“マ、イッカ~”(^^)v

このキッツイどあほな登り、よ~やりましたな~!
(なぜかいきなり大阪人になる)

Up、しっかり力が入っているのが見てとれます。
いい、いい! 二重のハナマルでした! (^^)v

AY URL 2011-03-03 Thu 04:50:19

ふふ、やっぱりここでしたね。
大室山南面にこんな綺麗な尾根があるなんて、さすがdnさん推奨だけあるなと思いました。
トリキ沢右岸に手沢両岸の尾根、若葉や紅葉の頃もいいですよ!

大杉丸に丹沢一のブナ大木、知らなかったです。
今度好天時に犬越路への下山路の素晴らしさも味わいながら探してみたいです。

はっぴー URL 2011-03-03 Thu 18:40:38

M-K さん

代わってのアナウンスありがとうございました m(_ _)m

いつの間にか“遊び人”から“悪女”にイメチェン、
これから悪ブルのが た~いへんです。なんちゃって(笑)

手沢左岸&右岸尾根の記事、拝見しました。
機会があったら、行ってみたいと思いますが、
この辺の尾根は白ザレありで、油断できませんね。
右岸のアノ木、見てみたいです!

はっぴー URL 2011-03-03 Thu 18:49:21

AY さん

ふふ、やっぱりお見通しでしたね。
季節が5月だと全然、感じが違いますね。
自然林だけなので、新緑のころはホント綺麗でしょうね!
テープが一つもなくて(それが自然なんですけどね)
ヘンな刺激がありませんでした。

ブナ大木、見つかったら教えてくださいませ。

kaz URL 2011-03-03 Thu 22:55:17

バラエティー豊かな山行お疲れ様です。
鉄塔は秦浜線というのが通勤経路にあります。
発電所から都会の変電所まで踏破するというのはどうですか?
やはりやぶがない場所はだめですかね。

いよいよA-Yさんの記録を越す勢いで山に行かれてますが、今年は150日くらい?

shiro URL 2011-03-03 Thu 23:22:24

おおぉ~。これが『悪女コース』ってやつですか。
手沢右岸尾根に行って、次は左岸尾根を狙っていたけれど、トリキ沢右岸はノーマークだったァ。
地形図を見たかぎりでは、最初から最後まで急登連続ですね。
こりゃ“良い子”には登れないや・・・。
 
『丹沢一のブナの巨木』って・・・。
またそんな面白そうなネタ振りを・・・。
こりゃ、イ師匠が絶対行くだろうなァ。
と思いつつも、自分も狙ってみます。

はっぴー URL 2011-03-04 Fri 01:32:49

kaz さん

認識を新たに周りを見回すと、(当たり前ですが)鉄塔って
あちこちにあるんですね~(^ ^;
わが家のそばにもチャ―ンと建っていました(笑)
でも、山で見るような美形ではないんですよね。高さもないですし。
通勤経路の鉄塔はいかがですか?良かったら教えてください。

め、めっそうもありません!!“遊び人”は返上しました。
第一、AYさんの偉大な記録なんか追い越したら、身体が壊れてしまいますよ~(笑)

はっぴー URL 2011-03-04 Fri 01:45:40

shiro さん

これは『悪女コース』ではなく、『美尾根コース』ですし、
尾根は手沢右岸尾根ほどではありませんが、緩急ありましたよ。
最近、“悪い子”に磨きをかけていらっしゃる方なら楽勝でしょう(笑)

ブナの巨木、見つけたら教えてくださいね!

komado URL 2011-03-04 Fri 21:29:20

> 17:05分発のバスに乗り込んだ。
あの、もしかして一番前に座っていらした方がはっぴーさんでしたんでしょうか?
バス待ちの間からあれっ、という感じが無くはなかったんですけど、今ひとつ確信が持てなかったもので。。。

トリカブトがダメになって以来ご無沙汰していますが大室山もブナの素敵な山ですね。
決して巨樹マニアではないのですが丹沢一のブナは気になります。
土曜はバケモノ沢の源流部でブナの森を愛でてきました。
帰りのバスは確か4,5列目だったかな。青いバンダナの怪しいおっさんです(笑)。

はっぴー URL 2011-03-04 Fri 23:23:13

komado さん

道志側から入られて西丹沢に下りられたバケモノ沢の記事、
拝読していましたが同じ日とは気がつきませんでした。

おっしゃるとおりです、一番前の窓側に座りました。
新ハイの12人の団体さんが、行きも帰りも同じバスで賑やかでした。
まさかkomado さんが同じバスだなんて思いませんでした、残念です。
だいたいお互いにしっかり認識し合ったことがないので無理からぬことですが・・・
これからは“青いバンダナのお兄さん”に注意いたします(笑)

歩かれたコースのブナ林がきれいでしたね。

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