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雨山径路探索を楽しみながら茅ノ木棚山稜へ


▲ 同角沢出合はランチや昼寝のお勧めポイント


檜岳山稜と茅ノ木棚山稜は興味深くそそられる山域だけど、
こんな所に一人で入り込む勇気はない。

となれば、イガイガさんとの11月の沢が延期になって、
東丹沢とどちらにするか聞かれた時、迷うことなくこちらを希望するのは当然!?

しかもこのコース、私にとっては寄からの登りも檜岳の北側から下る雨山径路も、
玄倉林道歩きも鍋割歩道も、ほとんど未踏だ。
おまけに“女郎小屋乗越風の危ない鞍部”もあるそうだ。
ワクワクしながら、当日を待った。


♪ イガイガさんのブログ「イガイガの丹沢放浪記」の記事も併せてどうぞ。

  http://igaiga-50arashi.at.webry.info/201012/article_1.html



12010.12.4鍋割歩道


2010年12月4日 晴れ
メ ン バー: イガイガさん、ハッピー
コ ー ス : 寄大橋(駐車)―滝郷沢中間尾根―滝郷沢右俣―檜岳モノレール尾根―
        檜岳・雨山鞍部―雨山径路―山神径路―蛇小屋沢・板小屋沢界尾根―
        玄倉第二発電所前―同角沢出合―鍋割歩道―茅ノ木棚沢ノ頭西側登山道
        ―寄大橋 (行動時間:およそ9時間10分)

  ※ コースはイガイガさんからいただいた上図軌跡参照
    V.ルートが含まれているので、地形図が読め、コンパスが使えることが最低条件
    鍋割歩道で921からの下り(危険!)にロープ20m(10m×2)使用 
   



▲ この「周遊歩道A」から入る

いつもは寄大橋を渡らずに、ゲートを抜けてまっすぐ寄沢沿いに進むが、
今日は橋を渡った所にあるゲートを抜けて、右に入る。

まさか、一日おいた月曜日に一人で またここを歩くことになるとは、
この時は夢にも思っていなかったのだ~!



▲ トラバースは必須科目

地図上の581から753につながる尾根を順調に巻いて進むが、
途中から沢に降りたり、左岸に登ってトラバースしたりで、
辿り着いたのが檜岳南東尾根のモノレールが通っている尾根だ。

実は、ここまで来る途中で、不注意から落し物をしたことが分かっていたが、
どこで落としたかは不明。
お金では買えない物なので、ひそかに少しばかり落ち込んだけれど、
人通りもないから日を改めて探しに来ればいいと決め、ふっきった。



▲ この急勾配をモノレールに乗るのはチョット勇気がいる

やっとマトモな尾根に出たが、最初の50mは急登で結構きつかった。
ほどなく楽になり北へトラバースして稜線に出た。

木々は葉をすっかり落とした裸んぼうだ。
お天気が良いので気持ちが良いなか、ゆるゆると雨山峠方面に下り
鞍部に出た。



▲ 傾いた古い「秦野峠 雨山峠」と書かれた道標があった

ここが雨山径路の入り口だそう。
わくわくしながら秦野峠方面に斜めについている踏み跡を辿って行く。



▲ ここは、まだ楽な方だった

イガイガさんが以前歩かれた軌跡で予習したところによれば、
この径路は1070m~1100mくらいを水平にトラバースしているようだ。

踏み跡というより、周りと違った跡が薄っすらと見えるみたいな感じ。
だから普通に歩けない。つい、前かがみでソロリソロリになってしまう。
写真を見ると、みんなカッコ悪~いヘッピリ腰だ(笑)

そして当然、ゴソッと抜け落ちている崩落地も出てくる。



▲ こんな所は通れない~崩壊したガレ場


▲ こんな所も通れない~途中の大崩落地


▲ ひぇっー! 上と同じ!? もしかして通ってる?こんなとこ!!


▲ 美しい富士山に、ほ~っと肩の力が抜ける


▲ 径路跡らしきものを見つけたので探索に行く

蛇小屋沢・板小屋沢の界尾根に乗って、快適に下って行くと、
途中右手から径路らしき踏み跡が合流してきた。
これは確かめる価値ありとの判断で、さっそく付いている踏み跡を辿ってみる。
以前、歩かれた時は気がつかなかったとのこと、新発見だ嬉しいな!!



▲ この足元にも径路を表す石積みがあった

この界尾根が、山神径路と交差する780mめざして下って行く。



▲ 歩いてきた方向を見る

ここは以前、山神峠から山神径路を歩いた時、通ったはずだが
記憶にあるようなないような・・・
蛇小屋沢の支流と板小屋沢の支流が両側から入り、チョットした鞍部になっている。



▲ これから歩いて行く方向に向かって道標を見る


▲ 蛇小屋沢の堰堤上から玄倉第二発電所を見る

右手の尾根から下って来た。そして左側の斜面を周りこんで堰堤の下に降りた。



▲ 真中に見えるのが「蛇小屋隧道」で、ここを抜けていく

玄倉林道も、ここから雨山橋までは未踏なので楽しみながら歩く。
途中、同角沢出合に下りてランチタイム休憩(トップの写真)。

その後、またてくてくと林道歩きで、隧道をくぐったり、
雨山橋を通り過ぎたり、ユーシンロッジへの橋を眺めたり、
ゲートをすり抜けたりしながら距離をかせいでいった。



▲ こんな所にショベルカーが入っていた

特記すべきことは、まさか車など入ってこない林道だと思って歩いていたら、
前方にショベルカーやダンプカーが現れたのでビックリした。
道路を整備していたのも驚き。なぜ?

それから、突然後ろから男性の登山者が現れたのにもビックリ。
西丹沢自然教室から大石山経由で林道に下りてこられ、
これから塔ノ岳に向かうとのことだった。



▲ ここから鍋割歩道の尾根に取り付く

鍋割歩道とは鉄砲沢左岸尾根のことだ。
取り付きやすそうな所を探した結果、ユーシンに近い植林地から登った。



▲ 白ザレの渡り廊下からは大石山が目の前だ

しばらくは立派な尾根を行く。
振り返ると同角山稜が玄倉川を挟んで、すぐそばに見える。



▲ 921のピークには立派な赤松が数本あった

小さなピークを一つ越えて、次のピークが921。
そして、ここから鞍部への下りが間違いなく今日の核心だ。



▲ 6ミリ10メートルを2本つなげて懸垂下降した

ここまで来た時、イガイガさんが右手のルンゼを指し「ここを下るんだよ」と言った。
なんで前に進まないのか分からず、最初は冗談かと思った。

で、先を見に行ったら、垂直に切れているのでブー×
左側を見たら、やっぱり切れていて お手上げ~××
この辺、岩ももろそうだ。

やっと、この状況に本気で向き合う気になった。
落葉で滑りそうだし、周りに手がかりになるような物はないので、
お互いの持っている10mロープ2本をつなげて木に回し、
イガイガさんから下降する。

途中まで下りて、慎重にトラバースして鞍部まで移動したところで、次は私の番。
ロープをかけた木の位置がかなり右寄り(写真では左)なのと、
手掛かりがないので最初の数歩がやっかいだった。

途中、両足をやっと置けるスペース(ここが唯一立てる場所だった)でロープを回収、
それをイガイガさんに投げて引いてもらいながら、一歩一歩移動して同じ鞍部に立った。



▲ 左後ろの崖と崖の間を下りた

鞍部からの登り返しはまったく問題なし。
ここは逆コースで来たら、登りが大変だろうなと思った。



▲ 植林を抜けるとアセビのジャングルに苦労する


▲ 茅ノ木棚山稜に向かって登り返す

地形図で茅ノ木棚山稜から北に30m下ると、
等高線がなく長い舌のようになっている のっぺらぼうの部分がある。
ここは地図と実際とがまったく違った感じだった。

今回のように、921方面から茅ノ木棚山稜に向かう場合、
南東から北に向きを変える地点で、しっかりコンパスで確認しないと、
自信が持てずに間違った判断をしてしまうかもしれない。

自分は信用できないけど、コンパスは使い方を間違えなければ
信用できると思っている(笑)



▲ 一般登山道とは思えない険しさだ

ずっと見えていた茅ノ木棚山稜の登山道に、やっと到着。
かなりホッとして二人とも気持ちが明るくなるが、まだ気が抜けない。

ここから少し登山道を雨山峠の方向に行き、途中で寄沢を下降してショートカットする。



▲ 寄沢に下りる


▲ そして、ここに出てきた


▲ 最後のこの尾根の下りが結構きつかった~

もうあとは楽だと思っていたら、最後に急下降ザレ尾根でショートカット。



▲ 河原に立つと、戻ってきた~という気になる


▲ やさしい色あいに疲れも緊張も とけていく

お天気の良いなか、今回もバラエティに富んだ山遊びで楽しませていただき、
イガイガさんに心から感謝したい。ありがとうございました。





≪追記≫

最初の方で書いた「落し物」は、今年一年の山を記録した手帳。
これは、お金で買えないのでロガーよりも大事な物だ。

クマさんに会わないようにと祈りながら探しに行ったところ、
歩き始めて間もなく、登山道に置いてある?のを見つけた。

あっけなさすぎて気が抜けてしまったけど、見つかってホッとした。
ついでに周辺を探索し、管理棟そばのベンチで久々の昼寝を楽しんだ。













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