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オガラ沢左岸尾根で 名残の紅葉を楽しむ


▲ 終わりを迎える前の優しげな木々と、落葉のじゅうたんのハーモニーが美しい <オガラ沢左岸尾根にて>



「鍋割山の北側に行ってみたい!」ということで、
9月26日、10月23日と今まで2回チャレンジするも、いずれも途中で敗退。
今日は「今度こそ 行くぞ~!!」という気持ちで、Sさんとリベンジに向かう。
Sさんの顔にも強い決意が漲っている。

ああ、未知の場所に行くのはワクワクするなぁ~♪



2010.11.18熊木ダム

                    

2010年11月18日 晴れのち曇り、時々みぞれ&雪
メ ン バー: Sさん、ハッピー
コ ー ス : 寄大橋―ツルハシ尾根―鍋割峠―オガラ沢ノ頭―鍋割山北尾根・尾根コース
        ―オガラ沢出合―熊木ダム―オガラ沢左岸尾根―オガラ沢ノ頭―鍋割峠―
        ツルハシ尾根―寄大橋(行動時間 9時間30分)
        上図参照(GPSロガーの軌跡を転記)

装   備 : 6mmロープ20m2本、カラビナ、シュリンゲ

      ※ 一部バリエーション・ルートが含まれているので、地形図が読め、
        コンパスが使えることが最低条件。
        今回はオガラ沢ノ頭からの下降でロープ使用。




                      ▲ およそ2ヶ月ぶりの鍋割峠は すっか初冬の景色


日がずいぶん短くなったので、今回は時間との戦いが一つのポイントだ。
鍋割峠まではツルハシ尾根がベストだと判断し、2時間25分で到着。
さぁ、今日のスタートはここからだ!




                    ▲ 左の尾根に取り付きやすそうな所を 探しながら行く


峠から水平に行く道と、下に向かう道がある。
先人の方々の情報を拝見して、“危険トラバース古道跡”には こだわらず、
安全に!をモットーに、単なるショートカットを試みる。

鉄砲沢の上部に下り立ってガレを少し歩き、
オガラ沢ノ頭と乗越の間の小尾根によじ登った。




                     ▲ やったね、第一目標、達成~!


オガラ沢ノ頭のほんの少し手前で尾根に乗った。
これなら、小尾根に乗るのが やや急登だけど、危険はない。




                       ▲ 葉をスッキリ落として見通しが良くなった尾根


さぁ、気分良く美尾根をルンルン歩こう。
木々がすっかり葉を落として、見通し抜群だ。

上の写真より少し下ったところの、9月26日の写真と見比べてみる。
同じ場所でも季節でこんなに変わるのだから、
好きなところは何度でも歩きたい。




                        ▲ 9月26日は木々がこんなに緑だった




                ▲ クマさんの落し物 No.1


そういえば、こんなの9月にも あったっけ~(汗)




                    ▲ 名残の紅葉・その1


鍋割山北尾根を850mで北に行き、942P手前の鞍部から西に向かう
昭文社エアリアの黒破線のコースを行くつもりが、800mで
北西に伸びる支尾根に乗ってしまったことに気がついた。
実際に下っている傾斜が、地形図と比べて急だった。

しかし、そのまま北西方向に下って行けば、
予定していたオガラ沢出合に着くことができると判断し
気持ちの良い落葉の上を楽しんで歩く。
この辺は沢も尾根も傾斜が緩く、どこでも歩ける。




               ▲ 枯れ葉色の中で 鮮やかな色合いにドキッ




                             ▲ 檻の中に石が詰まった土止め?


黒破線とオガラ沢の支沢がぶつかる辺りに、写真のようなものや
「←ユーシン・鍋割山→」と書かれた素朴な道標があった。






これも上で書いたのと同じ形の道標。オガラ沢出合にあった。
11時45分、「まずまずの時間だねぇ」とランチタイム30分を取る。

しかし、帰り道で これが錯覚だったと思い知ることになる。
ここまで来るのに4時間15分かかっている。
12時20分に出発して熊木ダムまで行き、
そこから帰るにも同じくらいの時間はかかるはずなのだ。
この時点では、そんなことには思い至らず、よって焦燥感は微塵もない。              




                         ▲ 正面は臼ヶ岳の方向かな?


我々は左下に見える橋を渡って林道を辿る。
渡らずに進むと942mPをグルッと回り込んで「尊仏ノ土平」に着く。




           ▲ この林道、もう二度と来れないかもね~と記念写真




         ▲ クマさんの落し物 No.2 / ヒェ~さっきのより新しい!




               ▲ ここが「熊木沢出合」なのか~と感慨深い




                ▲ 「ダムが見えたー!」と先を行くSさんが嬉しそうに叫んだ




                                 ▲ 名残の紅葉・その2 熊木ダム


熊木ダムの水が綺麗だと確かM-Kさんが書かれていたけれど、こんなに綺麗だとは思っていなかった。
この色なのに、水が澄んでいる! やっぱり玄倉川の上流なんだな~と当たり前のことを思う。

紅葉した木々の葉も僅かに残り、神秘的な水の色に華やかさを添えている。この季節に来られて良かったなぁ。




             ▲ 味わいのある可愛いトンネル


さて、これで第二目標もクリアーしたので、帰路の相談をする。
当初は来た林道を戻り、その先の尊仏ノ土平から
鍋割山真北尾根を行こうかと考えていた。

でも、地形図を見ると、ここからトンネルの上を渡って
オガラ沢左岸尾根を行き、ユーシンの沢コースに合流する
方が良さそうだ、ということになった。時間は12時50分。




          ▲ トンネルの上から見た熊木ダム


ダムは11月30日まで水位計取り替えの工事中だった。

尾根に乗ると予想していなかった黄葉・紅葉が次々に現れ、目を楽しませてくれた。
樹木の種類の違いか、尾根の東側の方が綺麗だった。




                                ▲ 名残の紅葉・その3




                                 ▲ 名残の紅葉・その4




                                       ▲ 名残の紅葉・その5




                           ▲ クマさんの落し物 No.3


こちらは、あって欲しくない“落し物”だけど・・・
会いたくないなぁ~と思いながら、クマ鈴頼りに歩くしかない。

尾根に乗って一つめのピークでコンパスを振ろうとしたら、
首にかけていたはずなのにない。
カメラも首にかけていたので、どこかでカメラをはずした時、
一緒に はずれてしまったのだろうか。

まだ、買って2,3回しか使っていないのでガックリ!
予備の小さいコンパスを使うが、これじゃ何となく心もとないなぁ。




          ▲ 何の穴かな~どなたかのお家?




  ▲ クマさんの落し物 No.4 / また、あった!これはコグマさんかな?




 ▲ この尾根には、ずっと この赤黄のテープがベタベタ付けられていた


お天気が悪くなっている。朝はあんなに良く晴れていたのに、
急に曇りになり、さらに時にみぞれ、雪もひらひら舞い落ちたり・・・

それに、この尾根。
歩いている感じと地形図が一致していないように思えるのだ。
コンパスで確認すると方向は合っているのに、
違った尾根を歩いている気になって、不安になることも。
たぶん地形図に表れてこない細かいピークがあるのだろう。

アップダウンを繰り返しているのに、なかなか合流地点が見えてこないので
時間も気になってきた。
オガラ沢ノ頭から、どう下るか?
時間と体力が最小ですむ下山ルートを、歩きながら二人で相談する。
そこに着くまでに決めなければならない。

一つは鍋割山経由で後沢径路を帰るルート。
しかしこれは170mのキツイ登りがある。
もう一つは、朝 来たルートを戻る。
これは逆ショートカットがスムーズにでき、鍋割峠に出られれば後は楽チンだ。

考えた結果、「後者を選択」で意見が一致した。
こういう時、パートナーと意見の一致をみることは とても大事だ。
気持ち良く次の行動に移れるからね♪




                    ▲ オガラ沢ノ頭を目指して急斜面を登る


これと同じロケーションの写真が、11月20日に歩かれたshiroさんの「雑草walker」に
掲載されている。色が多少違うので感じがチョット違うけれど・・・
面白いので、あえて入れてみた。




                  ▲ やっと出ました、オガラ沢ノ頭


地形図では そんなに大変そうに見えなかったので、軽く考えていたせいもあって、
“まだかな、まだかな?”の連続だったけど、やっと着いた、15時ジャスト!

歩いた方向からでは、一ヶ所イヤラシイ白ザレの登りがあった。
(ここを下るのはチョット嫌かな)
あとは、それほどでも・・・
いつも もっと怖い所を歩いているから感覚が鈍っているのかも(笑)




             ▲ 朝、登った支尾根からロープを使って沢に下りる


沢に下り立つ少し前がチョット急なので、念のため各自手持ちのロープを使う。
あとは峠に向かって僅かな登り。危険なく時間短縮ができるので嬉しいね。
15時30分、鍋割峠着。




                       ▲ ツルハシ尾根の下りは楽しい


ピークから駆け下りて20分で登山道に合流、暗くならないうちに
歩きやすい所に出たいので その先も出来るだけ急ぐ。




               ▲ こんなに目立つ黄葉も行きは気づかなかった


河原に出ると、少し先に親子らしい男女が見えた。
今日、初めて人に会った。既に16時30分だ、挨拶して通り過ぎた。

すると、シカのような鳴き声が続けて何度かした。
Sさんが対岸の木の所にシカが三頭いると言う。

見ると一頭は黒くて、視力の良くない私にはクマのように見えるが、
声はシカに似ている。パッと二人同時に閃いた。カモシカだ!
二頭は子どもだろうか。
もっと、良く見たかったけれど、今回は時間がないので先を急ぐ。




                   ▲ 寄大橋そばの寒桜に花が咲いていた


何とかギリギリ暗くなる前の17時 寄大橋着、ヘッ電を使わず戻れてホッとした。

ハラハラした場面もあったけれど、歩いた季節と場所に恵まれたこと、
そしてクマさんの存在にもめげず、二人だけでこのコースを歩いたという喜びが、
充実感・満足感と共に私の中に残っている。
相棒Sさん、ありがとう!


        ※ この日、シチミさんはお仕事を終えて、寄大橋に16時30分に
          戻られたことを、後のやり取りで知った。
         もしかして!?と少し期待していたので、このニアミスとても残念~!








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Comments: 12

相棒 S URL 2010-11-26 Fri 19:19:05

ハッピーちゃん

やっと行けたね~。感慨も一入。
熊木ダムのブルーも紅葉も素晴らしい。
時間の感覚がすっかりなくなってましたね。
それにしてもユーシンの沢コースは不思議な迷路に迷い込んだように
??がいっぱい。これは再訪しないとね。
寄大橋の寒桜見られる時間に戻れてホッとしました。
こちらこそありがとう!
            相棒Sより

shiro URL 2010-11-26 Fri 19:29:02

鍋割北尾根の新ルート開拓、お見事です! 正規(?)ルートと比べて、時間的にどうでした?
 
熊木ダムコースって、この尾根鉄砲沢右岸尾根の事だったんですね! いずれ「やっつけなきゃならん」と思っている尾根です。今度、尾根の様子を詳しく教えてください。
私も先日、オガラ沢の源頭からオガラ沢ノ頭までちょこっとこの尾根を歩いただけですが、地形の複雑さにかなり戸惑いました。地形図から読み取れるイメージと実際の地形が、ここまで違うのも初めてです。この複雑さに魅力を感じてしまいます。
それにしても、同じ場所で写真を撮るなんて! 確かこの場所で、目の前の急斜面にうんざりして、一息入れながらカメラを取り出した場所でした。
 
ところで、ツルハシ尾根のツルハシの謎が判明しました。
http://homepage3.nifty.com/tougepal/ogara.htm
 
尊物ノ土平へ行く宿題、また残ってしまいましたね♪

ちしろ URL 2010-11-26 Fri 20:39:10

相棒Sさん

楽しかったですね~♪
次のエリアを相談したけど、
ここはもう少し探検しないと心残りですね。
沢コースの再検証と尊仏ノ土平、ぜひ行きましょう。
よろしくね♡

AY URL 2010-11-26 Fri 21:28:20

ちしろさん、Sさん

アップ待ってました。
熊さん落し物探索行お疲れ様でした。
熊木ダムのブルー、季節・天候によって色々変化して面白いですよね!

>この林道、もう2度とこれないかもね~
いやいや、オガラ沢出合や尊仏ノ土平辺りはこれからきっとイヤというほど訪問するようになると思いますけど?

ちしろ URL 2010-11-26 Fri 22:07:54

写真のお上手な shiroさん

まず、紅葉の写真をほめてくださるっていうのが
スジではありませんかねぇ(笑)

正規ルートは歩いていないので何とも言えませんが、
それほど変わらないのではないでしょうか。

この尾根、どう表記しようか迷ったんです。
鉄砲沢だと右岸尾根ですし、オガラ沢だと左岸ですよね。
今回はオガラ沢の方にポイントを置いているので、
こうしました。
今度、再訪するなら下りに使ってみたいですね。
違ったものが見えてくるかもしれませんので。
ロープ使えば問題ないでしょう。

ツルハシの謎のこと、ありがとうございました。
頭から読んでいたら、頭がこんがらがって(笑)
時間がかかりました。
こういうのは、印刷したものでジックリ読まないと私はダメです。
ところで、ツルハシの行方は何処?

ちしろ URL 2010-11-26 Fri 22:27:54

AYさん

待ちくたびれたのでは?(笑)

熊木ダムは初めてなので、色の変化は知りません。
そうなんですか!そう聞いては、また行きたくなりそうです。

このエリアは今、“隔絶された地”なので、行きにくいのですが
だからこそ魅力的、イヤというほど訪問してみたい気がしますね。

Tぁん沢の山と谷とIゎ子 URL 2010-11-27 Sat 11:22:43

まず、紅葉の写真がとてもすてきですネ!
とくに「左の尾根に取り付きやすそうな所を 探しながら行く」の赤と
「この林道、もう二度と来れないかもね~」のオパールグリーンは
ヤマケイの山ガール特集号を見ているようです!

この区域、御料林だったのが昭和6年に下賜されて県有林となり、
昭和15年頃県が国に「治山工事個所が多すぎてカネないです」と
泣きつくも戦争で保留され、昭和30年頃に国が県から買い上げて
再び国有化され、しばらくして治山工事が始まった、という経過を
たどったっぽいです。
丹沢で治山の手が最後まで入らなかった最奥地ですが、国土
地理院の「国土変遷アーカイブ空中写真」を見ると、1980年代
以降に稜線から現在見られるような<見苦しい>鋼鉄枠の
床固工の群が熊木沢からつくられたっぽいです。
銘板が付いていれば「平塚営林署」とか「東京神奈川森林監督署」
となってるんじゃまいかと憶測します。
5,6年前にそれも終わり、今後しばらくはユーシンから先の道も
崩れまくりで車では入れそうにないですね。。

というわけで、石積エンテイの時代には治山工事がほとんど
されなかったっぽいので石積は期待薄なのですが、もしかすると
熊木沢の上流あたりにわずかながらも存続するかもしれません。
これからきっとイヤというほど訪問される、とのことですので、
レポート楽しみにしております(with ハァト)

ちしろ URL 2010-11-27 Sat 16:52:36

ふふっ、千葉の小ニさん 出ましたね~(笑)
どうしていらっしゃるかと思っていたので呼んでしまったかな。

紅葉の写真の愛で方が小二さんには、ちと難しかったようですね~
これではブッブーで正しくありません。もう一度、よ~く考えましょうね。

熊木沢の堰堤群はすごいらしいですね。
聞いたことはありますが、歩いたことはありません。
登るにしても下るにしても、日帰りでは行かれないでしょう、私には。
だ・か・ら・他の方にお願いしてね♡

ミックスナッツ URL 2010-11-27 Sat 21:11:39

オガラ沢の両コース、楽しまれたようですね。

雨山峠から大丸にかけては楽しいトコいっぱい。
熊の落し物もいっぱい!これは勘弁ですね(笑)。
オツボの大滝もいいですよ。

ツルハシは昨年の10月末に在ったは見ていますが、
今年の1月下旬には無くなっていました。
あんな重いもの誰が持っていったのでしょうかね?

ちしろ URL 2010-11-27 Sat 22:15:42

ミックスナッツさん

オツボの大滝・・・幻の「カヤノ木棚」ですね。
これは暖かくなったら、ぜひ見てみたいと思っていますが、
雨山峠の北から北西の辺りも、とても複雑な地形のようですね~

ツルハシの写真、shiroさんから教えていただいた
「峠のむこうへ」さんのH.Pで拝見しました。
お持ち帰りした方も謎ですが、置いた方も謎では(笑)

M-K URL 2010-11-29 Mon 10:16:51

ちしろさん
書き込みをよんでいるだけで楽しくなりなります。
ステ~ジはいう事なし、shiroって(ん?新語か)くれるし、
新たな挑戦もあるし・・、後のコメントもバラエティーに
富んでいます。この辺の遠足もありますから、その時は
よろしくね~。

ちしろ URL 2010-11-29 Mon 17:15:23

M-Kさん

大先輩の方に、ヨチヨチのブログを楽しんでいただけるなんて
恥ずかし嬉し、光栄でございます。

ヘタな写真は数で勝負なので、250枚くらいの中から
サイズも考慮して選ぶのが、私の場合一番の大仕事です。
それから、ブログ始める前はコメントを気ままに入れさせていただいてましたが、
“お返し”は難しいですね~これから、まだまだ修行です。

この辺の遠足、楽しみにしていま~す♪

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