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天狗ブナを見に


                     ▲ 黄葉した「天狗ブナ」



巨木が好きな知人から、「天狗ブナ」を見たいので案内して欲しい、とリクエストがあった。

「天狗ブナ」というのは、「丹沢夜話」の著者であるハンス・シュトルテ氏が愛された
ブナの巨木のことだ。氏の愛称が“天狗さん”だったので、そう呼ばれている。

私も6月以来 訪れていないので、9月の台風後の様子を見に行きたいと思っていた。
11月10日快晴の日、 籠坂峠から立山までの陽だまりハイキングを楽しんだ。




               ▲ 窪地には、もう霜柱が出来ていた


6月に行った時、みんなで落ちている枝を集めて、ウッド・サークルを作った。
人が訪れた際、木の根元が踏まれて固まってしまわないようにするためだ。

先日歩いた奥多摩タワ尾根の「金袋山のミズナラ」も、こうして保護されていた。
(金袋山にあるのではないのに、なぜか「金袋山のミズナラ」と呼ばれていると
案内の友人が言っていた)



               ▲ 今年6月の天狗ブナ


木の根元のサークルが、みんなで作ったものだ。
6月の緑の中で元気そうに見えるが、天狗ブナはだいぶ弱ってきていた。




                        ▲ 11月の天狗ブナ


今日は途中まで行くと、今まで歩いていた溝道を歩かせないようにするため、
左側の上へとロープを張って誘導していたので驚いた。

「えーーっ! 何、これ!?」と思いながら進んで行くと、何と天狗ブナまで続いていた。
おまけにグルッとひと廻りロープが張られ、傍に木の手書き看板まで立っていた。

こんな状況は考えてもいなかったので、腰が抜けるほど驚いた。
幸い、抜けなかったけど~(笑)とにかくビックリの5乗くらいだったのだ。

でも、これは私見に過ぎないけれど、こういうふうにオープンにした方が
却って良かったのだと思う。たぶん、これからもっとキチンとした形で
整備されるのではないだろうか。
そして、そのうち昭文社の地図に堂々と名前が記載されたりしてね~(笑)

        ※ 山トモに報告したところ、数日後、見に行って
          「あれは登山道の付替えではないかな」と伝えてきた。そうなのかな?


「ずっと見たかった。これで喉に刺さった小骨が取れたようでスッキリした」
と同行者は満足気だったので良かったけれど、葉を落としつつある天狗ブナは、
以前にもまして、ところどころ太い枝が折れているのが分かり、
老体にムチ打ちながら立っているようで痛々しかった。






富士山の火山灰は真っ黒け。そしてズルズル滑って歩きにくいのだ。




▲ 立山展望台より富士山を望む

               
美しく裾野を伸ばす富士山を見ながら食べるランチ、幸せよ~♪




 

ところどころ残ってはいるが、紅葉には少し遅かったようだ。
もう、木々はスッキリと冬に向かう準備をしている。

ブナの葉、木肌、空の青・・・
秋の美しさに、私も潔く別れを告げよう。




▲ 「双子ブナ」も存在感があって見ごたえ十分だ


              



気持ちの良い秋晴れの日、わずか2時間半のハイキングだったが、
歩きながら、あるいは空を見上げて
「あー、いい気持ち!」と何度も口にした。
そして、自然の中にいる喜びを心の底からかみしめた。






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Comments: 4

AY URL 2010-11-18 Thu 03:58:10

弁天岩ではお世話になりました、ありがとうございました。
画像、すごく綺麗になりましたね!
「天狗ブナ」「双子ブナ」見事なブナですね、初めて知りました。
立山は未踏ですのでついでに山椒バラも見れる6月中旬頃にでも行って見ようと思います。

ちしろ URL 2010-11-18 Thu 21:29:35

AYさん
こちらこそ、ありがとうございました。
また、今回も記事のUPの最後を競いそうですね(笑)

画像のことですが、縮小ソフトがこんなに影響しているなんて
教えていただくまで考えもしませんでした。
最初の記事から、ぜ~んぶやり直したいくらいです。

立山にいらっしゃるのでしたら、せっかくなのでブナ林の稜線歩きの
三国山ハイキングコースもあわせて、奥様といかがでしょうか。

知人 URL 2010-11-19 Fri 08:25:03

知人です。
ガイドありがとうございました。
記事を読むとなんだか天狗ブナが秘境にあるように思えてしまいます。
手軽さがかえって私を天狗ブナを遠ざけていたのかもしれません。

このあたりのブナはブナの純林ではなく背の低い混交林の中にあり、
それが故まっすぐ伸びずにすぐに枝を四方に張りめぐせせるのが特徴とみました。
たった数本の観察からの大胆な見解です。

ちしろ URL 2010-11-19 Fri 10:24:13

知人さん

コメント、ありがとうございます。
ガイドを依頼されたおかげで、あのような様変わりした状況を知ることができ、
良かったなと思います。

天狗ブナは“秘境”にあるわけではありませんが、
今までは知っている人にしか分かりにくい状況にあったと思います。

6月に行った時も、上にあがるところが分かりにくかったので、
みんなで探しながら行きました。
私も何度か行っているのですが、いつもズバリここ!っていう感じではありません。
(単に記憶力の問題かも(笑)

また、これまではかなり深い溝道を行くようになっていて、知らない方は左上など見ずに、
先に進みますので、見つけにくかったと思います。

ですから、以前の様子を知っている者には、
あの感じは驚き以外のなにものでもありませんでした。

数日後、歩いた友人は三国山周辺の紅葉は、まだ綺麗だったと言っていました。

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