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かつての東海自然歩道 ― セギノ沢から大滝峠の先まで


                               ▲ わぁー! 秋の地蔵平は 気持ちがいいなぁ



秋になると、広っ原に行きたくなるよ、気持ちが 清々するからね。
こんなところで、ゆっくり お茶したり、お昼寝したり、日がな一日のんびりする。
私にとっての一つの贅沢・・・かな。

でも、今日はそんな訳には いかない。
二つの目的がある。

かつて東海自然歩道のルートだったけど、
現在は地図から道として消えつつあるコースの一つ(K2さんの受け売り)

水ノ木―織戸峠―富士見峠―地蔵平―大滝峠

の「地蔵平~大滝峠の先」をセギノ沢沿いに歩くこと、
そして、いずれ歩きたいと思っている 富士見歩道の入り口の偵察だ。



二本杉峠~セギノ沢_R



2010年10月16日 晴れ
メ ン バー: K2さん、Yさん、ハッピー
コ ー ス : 谷峨駅―(タクシー)―細川橋―二本杉峠―千鳥橋―地蔵平―セギノ沢―大滝峠―
        旧東海自然歩道―東海自然歩道合流―ステタロー沢右岸尾根―一軒屋避難小屋―大滝橋バス停
        (行動時間:8時間15分)
        コースは上図GPSロガーの軌跡(無修正)参照
※ バリエーション・ルートが含まれているので、地形図が読め、コンパスが使えることが最低条件




                          ▲ 土が柔らかいから根こそぎ倒れている/H


友人二人は東京人。西丹沢に入るには、谷峨駅からタクシーが効率的だ。
車中、K2さんが運転手さんに、この辺のクマの出没状況を問うている。
今年はまだ、話は聞かないとのことだった。

二本杉峠までは手段としての道、ひたすら我慢で歩くしかない。
しかし、18年ぶりで歩くというK2さんは、昔と比べながら興味ぶかげに歩いている。
ミツマタが増えているので驚いていた。




                                 ▲ 歩きやすく整備されている/H


Yさんも、以前、この道を歩いている。
この写真のところは、かつて土止めが無く、怖かった記憶が残っているとのこと。
今は歩きやすく整備されているので、怖さも感じない分、特に印象にも残らない。




                        ▲ 2010年10月の二本杉峠



                         ▲ 1992年4月の二本杉峠


久しぶりで二本杉峠に来た二人、丸坊主でササがない今の峠の様子に驚いて、
「ビックリ峠」と命名した(笑)

小さい写真で分かりにくいけれど、二枚を見比べると一目瞭然だ。
道標の位置が違うだけなのに、雰囲気が全く違う。

左側の道志歩道への入り口は、
92年の方はオバケでも出そうな鬱蒼とした感じだが、
今は、屏風岩山への尾根ルートと間違えて入って行きそうなくらい、
明るくハッキリした感じになっている(入り口付近だけらしいけど)。

    ※ このブログを読んだK2さんから
     「以前は、屏風岩山へ行く尾根道も、最初は道志歩道を少し行って、
     途中から分かれるようになっていたのを思い出した」と連絡があった。
     そう言われると、私が2003年に一人で歩いた時も、
     そうだったかな~と思えてくる。
     今年、7月にSさんと屏風岩山へ行った時は、峠からすぐ尾根に取り付いたので
     全く気がつかなかった。
   

しばし、過去の思い出を振りかえり、大杉歩道を千鳥橋へと向かう。
途中、分かりにくいところと、二ヵ所での崩れがあったけれど、
歩くのに不安はなかった。
現在、昭文社エアリアでは「赤破線、初心者通行禁止、荒廃通行注意」の道だ。




                                    ▲ 無事に千鳥橋に下りた


赤松の林を通過すると、ほどなく千鳥橋。
写真を撮ろうとしたら、バッテリーがなくなったので、予備と交換する。
「では、もう一度」と撮ろうとしたら、また残量ゼロ!
おぉ、やってしまった~! 前になくなったのを充電し忘れていた(泣)

ああ、これからがメインなのにと、かなり凹むが仕方がない。
デジカメ写真をあきらめ、一応、ケータイで撮ることにする。

帰宅後、親切なK2さんから使用許可と共に、撮影した写真を送っていただいた(多謝!!)。
ということで、今回の写真は「H」とあるもの以外は、昔の写真含めてK2さん撮影である。




                   ▲ 台風9号の置き土産。土砂が林道になだれこんでいる


千鳥橋から地蔵平までの大又沢林道は、
小さいものも入れれば6、7ヶ所に、台風9号の爪跡が残っていた。
歩くのには何ら問題がなかったが、一度、通過直後に突然 落石があった。
林道歩きも油断はできない。

左手にある神社のあたりから林道を外れ、富士見歩道の入り口を探してウロウロする。
そして、見つけた!
林内には、関東大震災で亡くなられた方々の慰霊碑もあった。




                          ▲ すっかり秋の風情の地蔵平を奥に進む


久しぶりの地蔵平は、やっぱりいいな~
最近は春に来ることが多かったので、秋は新鮮な感じ。
もちろん、ここでランチ。
こういうところで食べると、何でも美味しいね。

そして、いよいよ地蔵沢林道を奥へ。
一度歩いたことがあるけれど、丹沢の深奥部?の林道は
いつもワクワクするね。




                           ▲ 人があまり入らない林道はワイルドだ 


林道は木々がおおいかぶさり、石がゴロゴロしているが、
K2さんの話では、周りの感じは13年前にセギノ沢を歩いた時より
明るくなっているとのこと。

車が通らない林道にあるカーブミラーも、何だかヘンな感じだが、
作った頃は車が走ることを想定していたのだろう。




                               ▲ 大滝沢橋から沢の右側に下りる


今、昭文社の地図には「セギノ沢」とあるけれど、
「西丹沢頂稜河川土地名称図」には「権現沢」と記載され、
これから歩く大滝峠までの道は「権現歩道」となっている。

「第3次国有林野施業実施計画図」は、「権現歩道」の記載はないが、
沢名は今でも「権現沢」となっている。

沢に下りると、すぐに大きな堰堤があり右を巻くが、けっこうイヤラシイ。




                               ▲ なが~い木の根をロープ代わりに


再び沢に下りるのに、木の根のロープを利用する。
楽しいな~!

右、左と歩道の痕跡を探しながら、足を濡らさないように徒渉を繰り返して進む。
沢は危険なところがなく、癒し系だ。




                     ▲ これが沢で唯一の滝だった


右側が登れそうだけど、左から奥に見える堰堤も一緒に
大きく巻く。




                      ▲ 滝の巻き道からは、右下に堰堤がチラッと見える




                                       ▲ 石積み堰堤




                             ▲ こんなに広くて良い道のところもある




                         ▲ 源頭部に近くなると荒れた感じになってくる




                         ▲ 最上部の三俣で、どこを行くか探索する




                         ▲ 尾根に乗って、入ってきた方向を見たところ


第3次国有林野施業実施計画図を参考にして、三俣から一番右の枝沢を入る。
最初は左岸の踏み跡が分からなかったが、
右岸に登ると、うっすらと踏み跡が見えた(写真の左真中)。
ここは逆ルートからなら、分かりやすいだろう。




                       ▲ 乗った尾根のうすい踏み跡を辿って峠をめざす




                                  ▲ 2010年10月の大滝峠


大滝峠に着いた!!!
登山道を歩いて来た時とは、嬉しさが違うね。
喜びも達成感も、大きい。

ここも、1999年の写真と比べてみると、すごい違いだ。
K2さんの言う「第二ビックリ峠」というに相応しいかな。

畦ヶ丸方向だけでなく、周りすべて こんなに違うらしい。




                           ▲ 1999年5月の大滝峠




                               ▲ 峠を横切りトラバース道に進む


記念写真など撮って休憩後、大滝峠上~大滝橋の
東海自然歩道の途中に合流するトラバース道に入る。

今年の春、歩くチャンスはあったが、
その時のメンバーにOKがもらえなかったところなので、
短いルートだけれど、今回歩けて嬉しいな。




                    ▲ さっそく、こんなところが出てきて期待を裏切らない?


しかし、あっけなく目的の東海自然歩道との合流地点である
「名のない峠」についてしまった。




                                   ▲ 名前のない峠で合流する
                           
                
左の踏み跡から峠に出てきた。
旧道方面に入らないよう、保全センターの看板がある。




                    ▲ ルンルンでステタロー沢右岸尾根を914Pめざして


何だか物足りない。
このまま東海自然歩道を下るつもりだったメンバーに、
ステタロー沢右岸尾根を一軒屋避難小屋まで行こうと提案する。
ここは歩いたことがないが、尾根をはずさなければ危険はなさそうだ。

良い尾根だが、サッパリしすぎているのがチョットつまらないかな。
小ピークを一つ越え、まっすぐ行くところを右の尾根に誘われかけ、
K2さんに指摘され戻る。




                            ▲ 看板に山林管理道とあるところに出た


914Pからの下り、途中からちょっと急になるので、右側に逃げて下ると
ほどなく山林管理道に出て、避難小屋そばでステタロー沢に合流した。




                                ▲ 登山道の補修工事をしていた


避難小屋で休憩し、あとはバスの時間に間に合うよう、
快速で大滝橋バス停に急ぐ。
日が短くなっているので何だか気ぜわしい上に、
沢沿いの道は暗い。

途中、以前から危なかった大滝手前の
壊れた木の階段部分の補修工事が行われていた。

階段を外し、岩を削って段を作っていた。
仕事とはいえ、重いドリルを運んでの工事は大変だろうと思う。
バス停に午後5時、無事到着。



♪♪ 今日の出遭い







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帰宅後、大ドジの2回め。
GPSロガーの軌跡をパソコンに入れようとした時、
前に入れてそのままになっていた方を消去しようとして・・・
楽しみにしていた今日の方を消してしまったー!

ああ、何ということだろう、“後悔、先に立たず”だ。
あきらめかけたけれど、無料の復元ソフトがあったので
ダメモト・藁にもすがる思い!で試したところ、幸運にも生き返った。

最後は、めでたしめでたしになったけど、
大ドジが重なって、自己嫌悪に陥った日だった。


最後に、今回、快く写真を使用させてくださったK2さんに
深く感謝いたします。ありがとうございました。





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Comments: 6

shiro URL 2010-10-23 Sat 21:47:57

ああっ! ヤラレタァ・・・
このルート、密かに計画を立てていたんです。先を越されてしまいました。
権現沢の源頭辺りが悪場と書いてあるサイトもあるのですが、実際どうでしたか?
 
富士見歩道の入り口、今度教えてください。林道の西側の林の奥に見える神社の辺り?
 
ルート図、小さすぎて沢筋、尾根筋が読み取れないっス・・・。

ちしろ URL 2010-10-23 Sat 23:59:41

shiroさん
計画、されていたんですか。

コースは、源頭までは行かないので分かりません。
歩いたところは、最初の堰堤の巻きと、滝と堰堤の巻きが
チョットいやらしいくらいで問題ありませんよ。

元サイズのルート図、メールで送りますね。
富士見歩道の入り口は、地図を差し上げますので、
確認してくださいな。

キリヤマ URL 2010-10-24 Sun 10:19:52

キリヤマです。

昔の写真は本当にびっくりです。
大滝峠に笹原があったとは。

そういえば、ハンス氏の「丹沢夜話」で、戦後間のないころの話に、
笹の藪こぎのテクニックや失敗談がありますが、
昔は笹原の藪こぎがとても多かったそうですね。

藪こぎはいやですが、写真を見ると
笹がなくなってしまった大滝峠は、なんだか寂しいです。

セギノ沢のルートも昔は、生活道だったのでしょうが、
わたしが行ったときは、踏み跡もほとんどありませんでした。

まぁ自然は移りゆくものですから、昔はよかったとは言えません。
今の丹沢に魅力を見つけたいものです。

秋の地蔵平は、わたしも大好きです。
沢の音のほかは、なにも聞こえない、
気持ちの落ち着くところです。

ちしろ URL 2010-10-25 Mon 12:21:58

キリヤマ隊長

私も、丹沢を歩き始めて10年弱なので、昔の丹沢は直に知りません。
写真で見ているだけです。

学生時代、小田原出身の先輩がいて、
ヤブ漕ぎが好きで丹沢を良く歩いている
という話は聞いたことがありました。

昔のヤブ漕ぎは大変だったのでしょうね。
ササが衰退したからこそ、私のような者でも
苦労しないでVルートを歩けるようになったのでしょう。

今回、セギノ沢沿いに歩いて、
ところどころ、かつての歩道の痕跡らしきものが見え隠れしていました。
特に、最後の峠への詰めは、ほぼ「第3次国有林野施業実施計画図」通りで、
けっこう楽しめました。
逆ルートで歩いたら、もっと分かりやすいのか、分かりにくいのか、
どっちでしょうね。

自然の移り変わりだけでなく、すべて
「来るものは必然、去るものも必然」
よって「変化も必然」がモットーの私ですが、
変化した結果どうなっているのか、現状は、
出来るだけ知りたいなぁと思っています。

先日、鳥の調査をしている友人が言っていましたが、
ササヤブが無くなると、クロジという鳥が巣を作れなくなって、
いなくなってしまうそうです。
素人なので良く分かりませんが、
何かのきっかけで生態系なども変わっていくのでしょうね。

お天気の良い日の地蔵平は最高!
今度は、のんびり行けるといいなぁ。

相棒 S URL 2010-10-28 Thu 19:37:32

ハッピーちゃん

私は未知地帯です。
何時かは足を踏み入れたいな~
のんびり・・ご一緒しますよ。
お願い^_^;
       Sより

ちしろ URL 2010-10-28 Thu 21:42:13

相棒Sさん

足の踏み入れ、ぜひいたしましょ!
お天気の良い日に、の~んびりね。
よろしく m(_ _)m

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