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晩秋の牧馬沢の滝見物と右岸尾根の黄葉を楽しむ

 
 

▲ 牧馬大滝の美しい横顔と正面の大岩壁に圧倒された




悪沢の帰りがけに「牧馬沢の滝見に行かない?」と気軽に言われたので、
「いいですね~」と気軽に答えたのだった。

「一か所、懸垂下降のところがあるんだけどね・・・・」と続いたけれど、
たいして気にもとめずに、許容範囲内だと勝手に判断して
“お気楽モード”で出かけたわけだった。

それが、まさかの あのスゴサ!!
私の さほど多くないバリエーション歩きの経験内で、
今までの一番はモロクボ径路だったのだけど
今回ある意味それを超えてる恐ろしさ~に直面し、イガイガさんの表現で
「やや目がつりあがる」ってなことになったのだった(笑)

まぁ、それくらい緊張感をもって対処したというのが、久しぶりだったということだ。






                                           



2012年11月24日 曇り
メ ン バー:イガイガさん、はっぴー

コ ー ス :旧道梶野付近駐車―道志川吊橋(不動之橋)―牧馬沢(まきめざわ―牧馬大滝(F1)―
       吊橋上まで戻り県道へ―県道・310m地点から牧馬沢へ下降―牧馬沢F3―牧馬沢F2―
       牧馬大滝落ち口―戻ってF2~F3上―牧馬沢遡行―牧馬沢F4―左岸に取り付く―
       石砂山東南東尾根(牧馬沢左岸尾根)―石砂山(いしざれやま)―406m―401m―
       伏馬田(ふすまだ)登山口―亀見橋(かめみばし)―道志みち―道志みち旧道―車帰着
                                       (行動時間:9時間25分)

      ※ コースは上図参照(イガイガさんより拝借):地形図が読めコンパスが使えることが最低条件。沢装備&ロープ  
        




朝、待ち合わせ場所に行くと、車内にイガイガさんの他に花立小僧さんのお姿があった。
お話によると、花立さんは今日 栂立尾根から宮ヶ瀬を歩かれるとのことで、
途中まで楽しい3人旅となった。



▼ 花立小僧さんの出発前に記念撮影。こんなに大きさ違うんだぁー!と写真を見てビックリ
mzkime (1)



運転もせず地理オンチの私は、旧道梶野付近というのは どの辺なのか良く分からない。
ただ、地形図で思い描いていたイメージとは違い、不法投棄防止の看板と監視カメラのある
さびしい場所だった。もっと人家があるように思っていたんだけどね~

駐車地から5分も歩かない所に、ひっそり「青野原関所跡」の石碑が建っていた。
道のすぐ脇だけれど、気づかずに通り過ぎてしまいそうな感じだった。

その先、集落を抜け「青野原オートキャンプ場入口」の看板のある所で国道413を渡って
ゆるやかな坂道を下りて行くと、「不動之橋」という道志川にかかる立派な吊橋があった。
ちょうど周りの紅葉が美しく色づく中、長い吊橋と小さな「牧馬大橋」を渡り、左手の牧馬沢に降りた。



▼ 青野原関所跡の石碑。こんな所にあるとは意外だった




▼ 左下の河原がオートキャンプ場になっている。奥が牧馬沢
mzkime (4)



▼ 滝見物のルート拡大図だけど、ちょっとややこしい。最初は牧馬大滝(F1)まで行って戻り、旧道から県道に上がる
makimezawa部分



出合の堰堤の先から沢に降りて行くと最初は水がない。
そのうち水たまりから徐々に水が出てきて、右側がブツブツ細かい穴のあいた岩壁になり
幅広の3mナメ滝が現れる。

ここは右側に たわんだロープが張ってあるので、それにつかまって枯葉の上を
滑らないように気をつけながら登った。

その先からは沢幅が狭くなってきて、大きな岩が多くなってくる。
周りは首が痛くなるほど高い絶壁に囲まれ、穴の底にいるような錯覚に陥る。
怖がりの私は、とてもこんな所に一人で来ようとは思わない。

沢がくねっている正面、まず目に飛び込んできたのはツイタテのような壁だった。
ここで行止り?と手前を見ると、左にイガイガさんの記事で見た美しい牧馬大滝の横顔―
それは柔らかなベールのような優美さで かかっていた。

こんなロケーションは初めてだったので、しばしボーゼンとして この光景に見入った。
“金縛り?”がとけて、滝の前面に回ってみると、
思っていたより幅があって平凡な滝だった。なんてこった!!



▼ 幅広の3m滝
mzkime (9)



▼ 牧馬大滝が美しい弧を描いて水を落としていた




▼ 正面にそびえたつ断崖に圧倒される             ▼ 右側の絶壁も恐ろしい。落ちた大岩が下にゴロゴロ~




さて。
こんなアリ地獄のような地形では滝も崖も登れるわけがない!

一番楽な方法は今 来た沢を戻り、吊橋のそばから破線の旧道を少々辿って県道に出、
そこから30分弱車道を歩いて、ゴルジュの終わるF3の上あたりへ下降するということだった。

途中の旧道から見えた景色が絵のように美しかった。
色とりどりの紅葉と、遠くガスに煙る山々、道志川の緑の流れ、そして吊橋、
思わず何度もシャッターを切った。



▼ この景色が箱庭のようで可愛いかった。中央の建物の前の道を通り、吊橋を渡ってきた




▼ 県道に上がって下降地まで歩く途中に、牧馬沢の斜面には不法投棄されたゴミが多かったのが残念だった




▼ この残土置き場の植林の所から尾根伝いに下って行くが、最後は崖なので右手の枝沢に下って牧馬沢本流に降りた




降り立った所はF3の落ち口のすぐ上。

このF3の下降は、右岸に付いている古いロープを頼りに少し登ってから、
岩棚を伝ってチョット怖いトラバースの後、ロープで沢床に戻った。
そして見たのが下の写真のF3、12m。この下降はロープがあればそれほど難しくはない。



▼ F3はやさしい感じの滝。正面左側にも流れがあれば もっとステキだろうな~




問題は次で、間違いなく今日の核心だった。
F2はおよそ12mだが、落ち口より さらに10mほど登った上からの下降になるので、
かなりの高さがあった。

イガイガさんは“丸腰”だったので、先に半マストで懸垂下降してみたが、
二人合わせたロープにシュリンゲを数本足しても、まだ5m以上のザレザレ急斜面が残っていて、
しかも周辺には支点になるような木がなかった。

振られると怖いので真っすぐ降りてしまったけれど
数メートル山側にトラバースできれば何とか降りられそうなのでやってみた。
しかし、小粒のザレでズズーッと滑り落ちダメだ。

で、イガイガさんに数メートル山側にトラバース気味に降りていただき、
そこからシュリンゲで山側に引っ張ってもらった。
この足場の悪い途中で待っている間、上からパラパラと落ちてくる石に一番 緊張した。
ここは30mのロープがあれば もう少し安心だったかなと思うけれど、基本この下降はお勧めしない。

( 帰りの登りはイガイガさんが ごぼうで先行しクリアー。
私は腕の力がなく長距離ごぼうは自信がない。途中で落ちたらアウトなので、
ロープをエイトで環付きカラビナにつないで“保険”をかけ、上から引いてもらいながら登った。)



▼ ここはまだ途中、足場がボロボロで小石が落ちてくる。この下方はザレザレだった




▼ F2の横から




▼ 難関を何とかクリアーして対面したF2三条の滝の潔い美しさは、感動ものだった




ドラマはここまで。
この先は両岸狭まったゴルジュだけど ほぼ平ら、穏やかに大滝の落ち口まで行けた。
黒く切り立った壁の先に垣間見える黄葉が鮮やかで美しかった。

ふと、視線が自然の中では見慣れない異質な色をとらえた。何だろう?
近づいてみると中くらいの青いゴムボールだった。
こんな場所に落ちているのが奇異な感じだし、
名前が書いてあるので、さらに不思議な気分になったけど、
この上に通っている県道から落ちてきたのだろうとイガイガさんが言った。

なるほど、すぐ近くに滝で入っている枝沢があった。ここからコロコロ落ちてきたのかな。



▼ この空間に子どもの青いボールは、ちょっと奇妙な感覚におそわれる




▼ この枝沢から落ちてくる滝も良かったな~




▼ 牧馬大滝の落ち口は平凡な感じだった




▼ 落ち口を見たあと上流へ引き返す。この両側の切り立った岩壁の大迫力!




▼ F2を前述のように登り返して、ロープで落ち口に降りた




▼ そしてF3の巻きは右岸から、ザレのトラバースで落ち口に抜けた




ここまでの往復で、つごう4つの滝と相たいしたことになる。
かなり手ごわい登下降だったけど、この先はどうだろうか?
イガイガさんも、F3から先はまだ行ったことがないとのこと。

「もう滝はないだろう」と話しながら進んで行くと、ほどなく
「滝の音がする~♪」と、さすがその手の音に耳ざといイガイガさんが嬉しそうに言う。

しかし、その滝の手前にあった50㎝くらいの段差が、けっこう深い滝壺?を持っていた。
濡れたくないということで、巻こうか迷った結果、右岸の細いバンドを伝って越えた。



▼ まだ見ぬ滝の前に思わぬ伏兵が・・・・濡れたくないこの時期は、夏と違って侮れない




▼ そして、F4(6m)の登場!思ったより立派だった。右岸を巻いた




このあと沢は ほとんど平らになり、炭焼き窯あと?や石積みの低い堰堤などが現れ
一気に里っぽい雰囲気になった。
時間も押しているので、竹林と人家が出てきた辺りの登りやすそうな所から
左岸の石砂山東南東尾根に上がって石砂山まで行くことにした。

でも、地図を見ると まだ先が長い。
この時期、日が落ちるのが早いので、明るいうちに行き着けるだろうかと、やや不安になった。



▼ これは炭焼き窯のあとかな




▼ P425mの西側の小ピークめざして左岸尾根に取りついた




▼ この辺は自然林で黄葉がきれいだ




▼ 右から、エンコウカエデ、ウリカエデ、ダンコウバイの葉




主尾根も自然林が美しく、見晴らしも良い快適な尾根だ。
紅葉の中、ついルンルン気分で先を急ぐと、どんどん下っていく。
あれれヘンだな~と思い立ち止まると、目的の石砂山が左に見えると、後ろからイガイガさん。
あわててバック~!で戻ると、ちょっと分かりにくい所で左に尾根が出ていた。
う~ん、自然が濃ゆいので けっこう手ごわいね。

軌道修正してお目当ての尾根に乗ったら、あとはひたすら歩くだけ。
名残りの紅葉の美しさに足を止めたいところだけど、明るいうちに山から下りたい。

石砂山に3時44分到着、少し休憩して下山に入る。
ルートは、途中から分かれる道志川沿いの宮下・上村コースもそそられたんだけど、
時間が押している時の初めてのトラバース道は不安なので、最短の伏馬田に下った。
これが正解だったのは、翌週のイガイガさんの探索 ↓ でハッキリしたのだった。

http://igaiga-50arashi.at.webry.info/201212/article_1.html


 
▼ 途中にこんなものがあったので、ちょっと喜ぶ♪




▼ チラホラ渋い赤が入った紅葉で気持ちが落ち着く。思っていた以上にきれいな晩秋に出会えてうれしい




▼ この尾根は一度歩いたことがある。長くて疲れる上に最後が この急登~!ガマンで登るっきゃない




▼ ようやく山頂に到着。懐かしい!と言いたいとこだけど、記憶とのズレに戸惑う。私の場合、山も“一期一会”かも(笑)




▼ 戦いすんで日が暮れて?晩秋の夕暮れに見惚れた~広い空にポツンとかかる月が美しかった!




▼ 鉄塔とススキも、夕暮れ時には絵になるかな




▼ はい、無事に伏馬田に下山。でもここから駐車地までが長くて、今日一番の忍耐となったのだった




駐車地の梶野まで戻る途中で日が暮れた。
これは、最近 必要性を感じてグレードアップしたヘッ電を試すチャンスと、さっそく点けてみた。
おー明っるーー!!これでトンネルも大丈夫??
前のに比べると格段の差、道具もどんどん進歩しているんだね。


いろいろ印象深い今回の「イガイガ ワールド」だった。
私の「結構きびしい沢」の受け止め方が甘かったせいで、F2の下降にはチョット面食らったけれど、
おいそれとは行かれないロケーションの滝見遊山、イガイガさんに感謝したい。
ありがとうございました。



▼ ネットで調べて、これに決めた。日が短くなる季節には必需品だ





あれから3週間近くたってしまいフレッシュとは とても言えない記事になった。
途中でパソコンが「予期せぬシャットダウン」ばかり繰り返すようになり、
やむなく今まで使っていたデスクトップに引退ねがって、初めてノートパソコンにチャレンジ、
まだ当分 四苦八苦しそうだ。

たまった宿題を消化しなければと焦りながら、半面、まぁマイペースで・・・・
なぞと考えている今日このごろである。









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Comments: 2

イガイガ URL 2012-12-13 Thu 14:25:06

復活、おめでとうございます。お待ちしておりました。

ブログに追われる生活からしばらく離れて、
すっかりのんびりしちゃったので
もうこのままフェードアウトかと思ってましたよ(笑)

これでまた溜った宿題、ねじり鉢巻き、あ~お疲れ様です。

はっぴー URL 2012-12-13 Thu 14:59:01

ははっ、ねじり鉢巻きのタイトルとは・・・・(^^;
実際、数本ほしいところです。

パソコンと無縁の生活は、時間の流れがのんびりしていますね~
生活変えるのもいいかと思いましたが、宿題ためたままのフェードアウトは
気持ちスッキリしません。
しばらくは“消化”に取り組みます。

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