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悪沢の支沢で “エイリアン”のような滝に遭遇!




▲ 今日の核心は ふつうなら出あわないエイリアンのような滝の
  左からの巻きだった。マジ大迫力~の30m、いや35mかも!?




イガイガさんから送られてきた沢候補の中に、中川川悪沢(わりさわ)が入っていた。

今夏、賀来さんご夫妻(※ 記事の最後で説明させていただきます)が遡行されて
その記録に「退屈なゴーロがなく、次から次へと滝が続く」とあったので、
機会があったら、ぜひ行ってみたいな~と思っていた沢だった。

ということで、
「F2で事故が多いけれど、下流の滝には巻き道があるから大丈夫」という
イガイガさんの言葉を信じて、久しぶりの“沢登り”となったのだった。




20120915悪沢
※ 軌跡はイガイガさんから拝借しました





2012年9月15日 晴れ のち 曇り
メ ン バー:イガイガさん、はっぴー

コ ー ス :割沢橋―悪沢入渓―690mで本流から逸れて支沢に入る―30m滝上からトラバースで本流に戻る
       ―780m左へ―820m左へ―屏風岩山東峰南東の尾根―箱根屋沢左岸尾根―箱根屋沢左岸径路
       ―箱根屋沢―箱根橋―割沢橋  ( 行動時間:6時間 15分 )


       ※ コースは上図参照:地形図が読めコンパスが使えることが最低条件 / 沢装備




スッキリ晴れて青空が広がっているけれど、もう どことなく夏より秋を感じてしまうのは、
何だかさびしい。まぁ、9月も半ばだからしかたないのかな。

3連休の初日、もっと人や車が入っているかと思ったのに、この辺はとても静か~
だったのは朝だけだった。
帰りは、或るイベントが行われていて、人通りが多かった。
何のイベントかって? それはあとのお楽しみ~



▼ 空の色と陽ざしに秋を感じながら沢支度をして、すぐ左の悪沢に入渓した。林道歩きがナシが嬉しい




すぐにF1登場。落差は10mと書いてあるのが多いけど、
そんなにあるかなぁ・・・・せいぜい8mぐらい?
落ち口のすぐ上に低い石積堰堤が見える。

2009年6月のイガイガさんの記事のトップ写真では、
水量が多いせいなのか分からないけれど、堰堤のまん中から一直線に
ドドーンと落ちていて、もっと豪快な滝に見える。
今は、最初 堰堤の右からだけ斜めに落ちているので、やさしい感じがする。

写真ではハッキリしないけど下部に虹が見えた。



▼ 事前に見た何枚かの写真に比べて、やっぱり水量が少ないようだ




▼ 左の巻き道から上がって落ち口に立ってみた




木漏れ日の中を、味気ないコンクリ堰堤を左の階段とハシゴで越えて行くと、
ゴルジュとなった先にF2が見えた。
手前の釜をもった小さな滝を登り、滝下へ行ってみると、
F1より鮮明に虹がかかっていた。きれいだな~



▼ 事故が多いというF2が見えた




▼ 近づいて見上げてみた。う~ん、難しそう!




▼ 落差は20mもない気がするけど、正面で見ると もっと立っている




ゆっくり写真を撮ったので、もっと長い時間ここにいた気がしたけれど、
たかだか8分ほどだった。

沢を少し戻って、左側の少し崩れた急斜面にあるハシゴを登り、
トラロープが設置されている巻き道で、F3(7m?)も一緒に巻いて、
沢が平坦になった所にある低い階段で降りた。



▼ F4の手前にあった釜の緑が美しかった




▼ はい、水中撮影~魚はいなかった




▼ 少し行くとF4、これも大きい滝だ。3段のように見える。15m?20m?




ここは左岸から巻くそうで、巡視径路のおかげで最初は長いハシゴ、
そのあとのトラバース箇所にはトラロープがついていた。



▼ ロープがなければ怖い所を巻き上がって沢に戻った




▼ この釜の先がF4の落ち口だ。右側をへつって行ってみた 




▼ F4の落ち口は一見、小広くて穏やかな流れに見えるけれど




▼ 横から見ると やっぱり落差がある滝の上だ




すぐ先に初めて見る二段の石積みがあった。
てっきり変形?堰堤かと思ったのだけど、イガイガさんによると、
中に導水管が通っているようだとのこと。隣の箱根屋沢にもあったそうだ。

巡視径路がここで終わっていることや、地形図に破線が記載されていることを考えると
確かに納得できる見解だと思う。

ただ、今回分かったことだけど、破線が横切っているのは590m地点だけれど、
この二段石積みがあったのは、もっと手前の520m地点だった。
箱根屋沢以外の笹子沢やイデイリ沢にもあるのかな?機会があったら知りたいところだ。



▼ 確かに堰堤にしてはヘンだと思う。それから、この沢には堰堤が二つしかなかった気がする




▼ ここから暫く、小滝と釜とナメとミニゴルジュの癒し系になるので楽しみながら行こう




▼ 透明な水の中の光と影のゆらぎの断片




▼ 550mにかかっていた二段4m滝。ちょうどここで支沢が左から入る




この先ゴルジュとなり、その出口にかかっているのがF5のスラブ滝で、
スー ストンといった感じに落ちる様は なかなか美しい。
でも、登るには手がかりが乏しく大変そうだ。



▼ F4やこういう滝の登攀があるから、グレードが高いのだろうね




滝見物のあと、ゴルジュの入口まで戻って、左岸の急斜面をよじ登って巻いた。
以前はなかったというトラロープが付けられていたので、感謝しながら登った。



▼ しかし、ロープがあっても落ちれば下まで一気だ。慎重に慎重に!




沢に戻って、釜のある幅広の4m滝を越すと、F6の二段7m?
下段は何とか登れそうだけどね(と言ってもけっこう立っている)、
上段はかぶっていて難しいとの記述がほとんどだ。
ここは右手のルンゼから巻いた。



▼ F6の上段は水量が少ないとスダレか玉のれんみたいだー




▼ F6の巻き




▼ 一番高い所から、下のF7二段8mを見下ろす。この滝はY字滝だ




ここから お先に行かせていただき、一気に下ってY字滝を登り返した。
穴の底に向かって落ちて行き、這い上がって滝上に立つ、という感じで
これは けっこう面白かった!!
このプロセスを写真でどうぞ。



▼ 巻き道で沢に降りてくるところ。急下降だ\




▼ Y字滝を登っているところ。急斜面だ/ 滝だもんね(笑)




▼ 滝の上から




▼ 下から滝の全貌




▼ この先に断層があった。左右で岩質がハッキリ違っているのが面白い




▼ さらにその先。これは左から越えて




▼ 倒木も何のその、柔軟性を活かして くぐりぬけ進んで行くも




▼ 周りの様子に何となく違和感を感じているらしいイガイガさん




▼ そして、ズッデーンとこの異様な壁が大きく立ちはだかったのだった。ヒェ~こわい!!!




ところが、ホントにこわかったのは この後の右岸からの巻きで
正真正銘、今日の核心だった。

巻いている時は、まだ“チョットヘンだぞー”のレベルだったけど、
上に登ると それが確信になった。
「こんなとこ見たことない!」とのこと。

で、さらに続けて「690mで本来、左に曲がるべき所を
まっすぐ進んで本流の右隣の支沢に入り、北へ進んでしまったので、
ここから西へトラバースすれば本流に戻れるはずだ」と。
う~ん、そうなのか!?
初めての私にはイマイチ地形と地図が一致しないけど、
イガイガさんは2回遡行されているので、ここはお任せしようっと。

小さな支沢を一つ越えて、さらに先へトラバースした結果、
無事 本流に降り立てたのだった!!(心の中で感嘆)

このアルバイトはけっこうシンドカッタけれど、
今まで未発見だったかもしれない“エイリアンのような滝”に
出あえたと思えば、これもラッキー!
レガ―さんの言われるように、知られていない大きな滝が、
きっとまだ どこかにあるのだろうね。



▼ これは本流にかかる多段20m。右から巻いた




▼ そして、これ。さっきのに比べると“小エイリアン”だねー




▼ 水がチョロチョロの急斜面をフリクションで登るけど・・・・




▼ 上と同じ滝。上から見るとけっこうショッパイのだ~




▼ あとは、楽しく涸棚をいくつか登って




▼ 正面に詰め上がれば、第一部の終了~




▼ 淋しげに咲いていたゲンノショウコちゃん




▼ そしてマツカゼソウにも癒された♪




詰めは楽だった。上がったのは屏風岩山東峰南東の尾根。
この南東尾根から965m方面の尾根に続くトラバース道があるのを
イガイガさんがご存知だった。
登らずに、下山の尾根に乗れたのでラッキーだった。



▼ 右のトラバース道はハッキリしているけれど、どこに繋がるのか知らないと足が向かない




▼ 昨年12月ミックスナッツさんと3人で、2回も痛い目にあいながら ほうほうの体で この辺に出てきたのだった




第二部は その時のルート検証だ。

この部分はイガイガさんの記事に詳しいので、私は省略させていただこうっと。
下記のイガイガさんの記事をどうぞ。

http://igaiga-50arashi.at.webry.info/201209/article_4.html#comment



▼ 690m付近の「水源協定林」の立て看板から、箱根屋沢に下る仕事道に入って振り返ったところ




▼ 12月に間違えて迷い込んだのは このあたりからかな~?




▼ 箱根屋沢左岸の“秘密の階段”。沢に降りて50m行くと箱根橋だ




▼ おっ、堰堤見つけ!これは どんなもんだろか?




▼ 車道に上がると、中川温泉の方向から人がいっぱい走ってきたのでビックリ~マラソン大会が開催されてるようだ




割沢橋に戻って、下の広い河原で汗を流し、ついでに、滝のヌメリをこするために持参した
小タワシで靴やスパッツを洗ってサッパリした。


イガイガさん、ありがとうございました。
すぐ入渓できて、滝が多く、変化もあるってポイント高いですよね。
苦手なゴーロがないですし・・・・悪沢は水量が少なくても楽しい沢でした。



≪ 賀来さんとのご縁について ≫

① 2010年7月4日の記事から抜粋します。

♪ 今日のラッキーについて
私は「賀来家のファミリー登山」というH.Pの隠れファン。
時々、ご家族で丹沢にもいらっしゃっているので、お会いできたらいいなぁと思っていた。
私たちが一軒屋避難小屋で休んでいると、大きな荷物の男性が到着。
「どちらから、いらっしゃったんですか?」との問いに「千葉からです」のお答え。
思わず、ピピ!と閃いて、「賀来さんですか!?」。

おー!まさか、まさか、本当にお会いできるなんて思ってもいなかったので、
嬉しくて失礼も省みず記念撮影までお願いし、しばし歓談。
10時半なのに朝食抜きだったとは…賀来さんの記録を拝見し、ビックリ!・・・反省。
「先客の二人連れのご婦人」という表現に、賀来さんのお人柄が感じられる気がした。
今度は奥様ともお会いしたいな。


② 賀来さんの「わたしのBlog_家族と山の日々」

非公開のブログに、なぜか私の拙いブログをリンクしてくださり、とても嬉しく思っていましたが、
最近、公開とされましたので、お祝いとリンクに対するお伺いのメールを出させていただきました。

快諾していただきましたので、さっそくリンクをはらせていただきました。
賀来さん、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。










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Comments: 4

レガー URL 2012-09-27 Thu 20:29:39

これはスゴいエイリアンですね(^^)
素っ晴らしい寄り道だと思います。
ここに流れがあったらどんな滝でしょうね。
大雨後増水中に行ってみたい所って結構あったりして(^^)

危険度も増してしまいますけれども。
滝として認められていない場所が、誰も文句を言えない滝になっている。
ぜひ写真に収めたいです。

悪沢良い沢ですね。
どの滝も見応えがありそうです。

はっぴー URL 2012-09-28 Fri 00:10:30

レガ―さん

寄り道して出遇った「ひょうたんから駒」のエイリアン、畏れを感じました。
でも、私も同じく流れのある時の滝をどんなだろうかと想像し、
できれば見てみたいものだとチラッと思いますね。チラッですけどね~ (^^)

この支沢は入りこんだとしても、こんなに奥までは行かないと思うので
見た人は少ないのではないでしょうか。
レガ―さん、ぜひ行ってみてくださいな。滝見物ももちろんですが、
登る方も楽しめる沢ですよ。

オレンジにヘンシ~ン! 気がつかれましたか~ (^^)

TI-AEK31 URL 2012-10-03 Wed 21:57:19

おっ!エンテイ写真見っけ!
上の写真の石積みは導水管の保護のためだと思われますが、
積み増ししてるっぽいところがユニークですね。
大雨でダメージが入ったのでせうか?
下の石積み写真は場所からして県林務課の築と思われますが、
内務省の影響か、小ぶりの石を丹念に積んでいるようです。
内務省直轄工事に参加したエンテイ人が県林務課の工事を
担当したのかもしれません。年代は昭和一桁と憶測されます。
いずれも丹沢の石積み史上、貴重なものと思われます。
いやぁ~石積みエンテイってホンットにいいもんですねえ~

ところでアネさん、「イ号で行く晩秋の唯念寺跡~奥ノ沢の花巡り」
の企画があるのをご存じですか!?

URL 2012-10-04 Thu 00:29:16

TI-AEK31さん

お待ち申しあげておりました~♪
やっぱり、解説していただくと気がつかなかったことが分かりますね。
言われてみれば、導水管の上段に積み増ししてそうです。

下のは箱根屋沢の堰堤ですが、沢の入口からすぐの所にあって、
苦労せず見られるにしては、イケテル美しさだと思いました。
修行の成果がすこ~し出てきたでしょうか??
堰堤ばかり褒めてないで、私のことも褒めて育ててくださいね~(笑)

「花巡り」ったって、シタブクロノムラサキ(仮)←こんなの知りませんけど
だけなんでしょ? お気遣い感謝ですが、これではのれませーん m(_ _)m

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