Home > 2010年 夏の丹沢 > 白い岩と碧の釜が美しい玄倉川へ

白い岩と碧の釜が美しい玄倉川へ




記録を見ると、2005年の8月のことだった。
リハビリに、モチコシの大滝見物に行った。

地下足袋、ワラジ、一人でゆるゆると歩いた。
まだ、沢初心者、初めてお腹の上まで水につかって、
ビクビクドキドキの大冒険だった。

真っ白で滑らかな巨岩は、初めて目にする美しさだった。


玄倉川_R


2010年8月7日 沢日和
メンバー:Sさん、ハッピー
コース :玄倉ゲート~青崩トンネル~仏岩の川原~玄倉ダム を往復
    上図参照(行動時間 :のんびり遊んで8時間)
※ 沢靴・濡れても良い恰好・自分がカナヅチの場合、泳げるメンバーとロープ



004コナスビ_R
                ≪林道に咲いていたコナスビ≫


「玄倉でのんびりしよう」という1ヵ月前からのSさんとの約束が、
やっと実現の運びとなった。

ゲートで、駐車地をどこにしようかと悩んでいると、
ほどなく1台の車が、カッコ良く現れた。
乗っている男女も、山とか沢などを徘徊されるような方々には見えない。
ひとことで言えば、“場違い?”な感じ。

しかし、またまたピーン!ときたのだ。
「あのう、もしかしてマイナールート探検隊の方ですか!?」
大当たりだったのでビックリ!!

何とも心強い味方の登場で、相談しながら駐車作業をしていると、
ダンプカーがやってきて、運転手の方が親切に
「こっちがホコリ被らなくていいよ~」と教えてくださった。

準備を終えて、紹介したり写真撮影し合ったりしてから、
キリヤマ隊長とアンヌ隊員は川原歩き、
われわれは林道と、分かれてのスタートとなる。
たぶん、また後でお会いできることだろう。



015マルミノヤマゴボウ果期_R
              ≪マルミニヤマゴボウ果期≫


道草をくいながら、のんびり歩きで約1時間、青崩隧道に到着。
左側に踏み跡があり、ガレた沢を下ると、
右上に仏岩と青崩隧道が、左手には堰堤が見える。

沢支度をしていると、黄色の半袖シャツに、少し大き目のウエストポーチ、
スポーツシューズ?の出で立ちの男性が、突然現れ走って行くが、
チョット立ち止まり、近くのSさんにわれわれのコースを問いかけた。

妙にお若く見えたので、マシラさんかどうか半信半疑だったが、
あの出で立ちは、一度小川谷で見かけたもの。
本日、同角沢と言いおいて、風のように走り去った。




                  ≪ゆったり白い川原を行く≫


さて、5年ぶりで訪れた玄倉川だったが、
何だか以前と比べると、あの輝くような白さではない。ちょっとガッカリ。

でも、Sさんは「十分綺麗だよ~」と喜んでいるので良かった。
これは初めてと二度目の差?それとも私の記憶が美化されたのか・・・
そのうち昔の現像写真を探してみよう。

水は少ない。
前に来た時は、モチコシ沢出合までに、お腹の上までつかった。
今日は楽しく歩いていて、ふと左から入る流れに気がつくと、
それがモチコシ沢だった。何ともアッケない。



              ≪モチコシ沢出合≫


ゴルジュを奥に入っている時、キリヤマ隊長とアンヌ隊員がやってきた。
「もう、先に行かれたかなぁ」と思っていたので、再会が嬉しい。



                      ≪モチコシ沢大滝≫


大滝の下まで行って写真を撮る。
以前は水量が多かったのと、歩き慣れず滑りそうで怖かったので、
真下まで行かれなかった。

今回は思いのほか簡単に来れ、全体を見られたので満足!
50mとか60mと書かれているので、確かに迫力があるけど
今日は水量が少ない。

この時、思いがけない光景を目にして、思わず叫び声をあげるが、
その理由は8月15日にアップされる「丹沢マイナールート探検隊」
の記録をご覧いただきたい。




                  ≪向山沢大滝≫


さて、再び玄倉川に戻り、先に進むと向山大滝70mが左側に落ちている。
見落としてしまいそうなほど、水量が少ない。
滝というより、岩壁を水が伝い落ちているような感じで、ちょっと味気ない。




               ≪釜で遊ぶキリヤマ隊長と見守るアンヌ隊員≫


でも、川原は素晴らしい。
綺麗な釜で、キリヤマ隊長とSさんが嬉しそうに泳ぐ。
周りの勧めで、私もしずしずと(実はあまり気乗りしていない)、
足が届くところに入ってしゃがんでみる。つめた~い!!

足の方は沢用ファイントラックのスパッツをはいているが、
上はそうじゃないので、やっぱり冷たさが違う。



            ≪水を得た魚のSさんの泳ぎ≫


ここで、キリヤマ隊とはお互いの健闘を祈りつつ、お別れする。
われわれは、もうしばらく水遊びを楽しむことにする。
軽く食べたりして、気が付くと1時間も遊んでいた。





                ≪美しい白と黒と碧の世界≫




                 ≪水中から上がるSさん≫


しかし、のほほんと楽しんでいられたのも、ここまでだったのだ。
左から入る10m滝を過ぎると最初の淵が始まる。

右側は腰上まで水につかる、左側は足がかりがない大岩、
どっちも厳しいので迷っていると、
チリンチリンというカラビナがぶつかり合う音が、
だんだん近づいてくる。

そして現れたのは若いイケメンの二人連れ。
見れば、沢装備もカッコ良く決まっている。
われわれが右往左往しているうちに、
サッサとそれぞれ左右から登って、アドバイスしてくれる。
この時だ、Sさんも私も、ついカメラのことを忘れて水中にドボンした。




                  ≪お助けマンの後ろ姿≫


ああ、カメラは防水ではなかった!
よって、このあと急成長した(?)われわれの記録写真はお見せできない。
誠に残念である。

さて、次なる難関は長い淵だ。
左の斜めになった細長い岩を登り、その先で2m下りる。
この下りる岩に足がかりがなく、すぐ横が淵。
降りはじめのところに残置ハーケンがあり、ロープが2本下がっている。
これにつかまって下りるのだが、踏ん切りと度胸を要するところだった。

この間、若者たちは淵の手前で何やら作業中。
やっとここを抜けて見ていると、彼らは淵を泳いで渡る作戦だった。

一人がザックにロープを結び、そのロープの先を腰に結んで空身で泳ぐ。
残った人は自分のザックを背負い、先に渡った人のザックを
ビート板のように持って、引っ張ってもらう。
よく写真で見るけれど、われわれには縁のない世界の話・・・

今まではね!
泳げるSさん、これをやろうと言い出した。
泳げない私、顔が引きつった!!

でも、この先の淵は手ごわいようだ。やるっきゃないね!!!
Sさんは健康のために水泳を始めたそうで、
プールに行くと1キロは泳ぐとのこと。カナヅチの私には凄すぎる。

ということで、結局、行きは2回、帰りは4回、この手を使った。
腰ベルトを外し、ザックは横にしてバタ足、これがコツだ。

いやぁ、慣れとはすごい!最初は足がつかないので怖かったけれど、
「最後は顔の引きつりがなくなった」とSさんがのたまう。
ただし、流れが速い沢では、こう簡単にはいかないだろうけど。



アッチ沢と林道
               ≪林道とアッチ沢の滝 /Sさん撮影≫


一番大きな淵をクリアーすると、ホッと一息。
間もなく林道と、アッチ沢の階段のような滝が見えた。
Sさんのカメラが最後の頑張りで、滝とダムを記録した。

ここで昼食をとりながら、帰りの相談。
沢を戻る第一案と、林道に上がり、アッチ沢左岸尾根に取り付き、
途中で山神峠―境隧道の道に合流する第二案を考えていたが、
今回は尾根は暑いし、淵を行く技を磨くべく、このまま戻ることにする。


まったり歩く_a
≪初めまして!たまには登場したらとSさんに言われて /Sさん撮影≫


帰りは景色が違う。登る時より下る方が、全体の様子が見える。
へつる時は、出す手と足が左からになるが、行きより余裕がある。

青崩隧道に戻り、もう誰も来ないだろうと、のんびり沢装備を解いていると、
かすかな鐘の音が近づいてくる。
現れた男性は単独で、敷地山から大タギリを越えて、
女郎小屋沢左岸尾根を下りて来たと言った。

駐車地に戻ると、車が増えていて川原が賑やかだ。
マイナールート探検隊はロングコースゆえ、まだ戻っていないが、
あの難関(?)をどういう秘策でクリアーしたのだろう・・・記録が楽しみだ。
二人で一筆啓上申し上げて、お先に失礼した。

とても有意義な経験ができたので、
いつもより充実感いっぱいの沢遊びだった。

見事な平泳ぎで、われわれにとっての難関を乗り切ってくれた
頼もしいパートナーに感謝。
そして、グッド・タイミングで登場してくれた“お助けマン”たちにも大感謝!


スポンサーサイト

Comments: 12

相棒 S URL 2010-08-11 Wed 22:06:50

アップするのをワクワク、心待ちしていますよ。いつも行く先のチョイスがベスト。玄倉の碧い吸い込まれるようなお釜で初体験の泳ぎ楽しかったで~す。また行きたいね~。

ちしろ URL 2010-08-11 Wed 23:47:10

相棒 S さん
初コメント、ありがとう!
それから、いつも一緒に遊んでくれて、ありがとう!
一人じゃ出来ないことも、二人なら出来るから楽しいね。

また、お釜で遊びましょう、引っ張ってくださいまし。
これからもヨロシク!!

まーちゃん URL 2010-08-12 Thu 05:30:14

ハッピーさん

玄倉川って、どんなとこだろう?って記録の見るの楽しみにしてました。夏に良さげなルートですねっ
いつになるか判らないけどコピーしてみようと思います。

ちしろ URL 2010-08-12 Thu 08:36:14

まーちゃん
コメント、ありがとうございます。

玄倉川は1999年の水難事故で有名ですね。
ダムから上流がゴルジュが連続しているそうなので、
豪雨などの時は急激に水位が上がるため、危険なんだそうです。

でも、お天気が良ければ泳ぐには良いところです。
景色も水も綺麗です。ぜひ、一度いらしてみてください。

キリヤマ URL 2010-08-12 Thu 09:08:15

キリヤマです。

楽しく拝見させていただきました。
2人とも明るくお元気な方で、一緒にいると
とても楽しいです方ですね。

「長い淵」は、ザックを利用したのですね。
そうか、その手もあったのか、と感心しました。
「長い淵」のあとにも、もうひとつ泳いでわたらなければ
ならない釜がありましたね。あそこで左の壁に足跡がありました。
先行していた方(M氏)の足跡でしょうか。忍者みたいな方ですね。

ハッピーさんのブログを全部、拝見しました。
ヤビキ沢いいですね。我が隊はそろそろ沢のネタ切れですので、
この沢を候補に入れます。

ちしろ URL 2010-08-12 Thu 16:32:24

キリヤマ隊長
コメント、ありがとうございます。

いつも「丹沢マイナールート探検隊」を、楽しく拝見しています。
お二人にお会いできて、ますますファンになりました。
特に、アンヌ隊員は、控えめでステキな女性でした!

ザック利用で泳ぐ技は、二人だったら思いつかなかったと思います。
お二人のお助けマンの出現は、われわれにとって本当にラッキーでした。
この手を使えば、ここは「難しいところ」から「楽しいところ」に変わりますね。
ただし、カナヅチの私は「泳げる友」が必須ですが(笑)

拙いブログをご覧いただき、ありがとうございます。
慣れないせいか、時間ばかりかかって大変ですが、
始めちゃったものは、しょうがないので後悔しつつ(笑)少し続けます。

ヤビキ沢、お話のタネに一度いらしてみてください。
「上までつめると落石が怖いよ~」と、西丹沢自然教室のKさんに
かなりおどかされました。
ナメが終わったら、尾根に上がるのが良いかと思います。

shiro URL 2010-08-12 Thu 21:19:26

ちしろさん、こんばんは~。
マシラさんのHPにも『女子2人と出合った』事が書いてありましたヨ♪
玄倉川、いつも林道から眺めるばかりで、河原を歩いた事は無いのだけれど。綺麗な川なんですねぇ。熊木ダムの水が綺麗な緑で有る事は知っていましたが、この辺の渕も美しいエメラルドグリーンなんですねぇ。
泳ぎながら川を遡上するのは、私の趣味ではないけれど・・・。この記事を読んでいたら、「こんなのもいいかも」なんて思い始めました。
でも、防水カメラを買わなくてはいけないんですね。
 
ところで。 ロガーはどのメーカーのを買われたんですか? 私も買おうと思っていたところなんです。が、どのメーカーのどの機種が良いのか・・・あまりにも多すぎて迷っていたんです。スペックを比べても、チンプンカンプンで・・。

ちしろ URL 2010-08-13 Fri 00:40:34

shiroさん
コメント、ありがとうございます。

私も拝見しましたよ~
イノシシになってましたね~私たち(笑)

モチコシ沢の大滝、向山沢の大滝、その後の10m滝までは、
水難の心配はいりません。カメラは防水でなくてもOKです。
その先に行くつもりなら、ザックの荷物の対策も必要です。

ロガーのこと、shiroさんと まったく同じで、
どれが良いのかチンプンカンプンでした。

TIさんがお求めになったものについて、以前、kazさんのブログで
拝見していたので、織戸峠関連のメールのやりとりの際、伺ったところ

【今お買いになるなら液晶表示のついてるコレじゃないでしょうか
http://www.gpsdgps.com/product/pr_tripmate850.htm
これなら現地で経度緯度の表示ができますので、地形図と照合
して現在地が確認できます(たぶん)】←許可なく原文のままです m(_ _)m

ということなので、これにしました。
shiroさんもお求めになるなら、これにしませんか?
そして、機械オンチの私に、操作方法をレクチャーしてくださいまし。
ぜひ、よろしくお願いいたします。

・・・今回の榛ノ木丸からの下りルートを拝見し、唖然としました~
一刻も早い方がよろしいかと・・・(笑)



よ~かん URL 2010-08-14 Sat 23:11:09

こんばんは~♪
ホント、冒険の世界ですね~
私はモチコシの大滝を見るくらいまでで、それより先にはついて
行けそうにないのが哀しい・・・
それにしても水の色が美しいこと! 天気がいい日にぜひ行って
みたいです。
モチコシの滝は私が行った去年の時点で簡単に滝下まで行けたの
で、昔と較べると地形とかが変わったんでしょうか。

ちしろ URL 2010-08-14 Sat 23:35:57

よ~かんさん、こんばんは。

ちょうど今、清里の大滝の写真を拝見していて、
どうやったら、こんなに美しい写真が撮れるのだろうと
思っていたところでした。

もちろん、カメラのことは別に考えてですよ。
構図がね、たとえばレストランの店内を写しても、
とても素人には思えないんですよね~
ふふ、プロだったりして・・・

で、よ~かんさんのモチコシの記事は、
翌日?次の機会?がどうしてないんですか?
大滝の写真、楽しみにしていたんですよ。
どう表現されていらっしゃるのか、とても興味があります。
大滝の先は、泳げる人には楽勝ですよ。
・・・泳げないわが身が恨めしい(笑)

コメント、ありがとうございました。

よ~かん URL 2010-08-16 Mon 00:14:24

こんばんは~
あれ~? ちしろさん、玄倉川の記事を見られていたから、てっきり
次の記事を見られているかと思ったのに(笑)
ちしろさんが見られていた記事は2009/08/08の記事ですけど、その次、
2009/08/12の記事がモチコシの大滝の記事です。
まあ面倒なので、リンク貼っちゃいましょう(笑)

http://abaraland.blog54.fc2.com/blog-entry-418.html

↑です。あまり楽しみにされていると、この滝のスケール感を全然
表せていない写真たちですので、ちょっと恥ずかしいんですが・・・
よろしければどうぞ♪

ちなみに、私も泳げません(笑)
っていうか、泳ぐという行為をもう20年以上やってないんじゃないか
なあ・・・ 
それと写真も、プロと全く縁のないただのド素人ですよ~
きれいに見えるのは残念ながらカメラのおかげです(笑)

あ、それとですね、こちらのブログ、リンク貼らせていただきたいと
思いますが、よろしいですか?
私はいつも他の方のブログを見に行く時は自分のページから行ってる
ので、便利なのです。もしよかったら相互しませんか?

ちしろ URL 2010-08-16 Mon 09:56:41

よ~かんさん

大滝の写真、拝見しました。すばらしいですね~!!!
こういう写真のあと、自分の写真を見ると、何とも平凡極まりなしです。

近々、また再訪の予定なので、参考にさせていただいて、
今度は、もう少し味のある大滝を撮ってきます。
という気持ちで行って参ります。

私も初めてこの大滝を、出合のすき間から見た時の感動、
大きかったですね。
あの時は、近づけないことよって憧れが更に膨らみました。

よ~かんさんの時は7月、やまゆりがちょうど良く咲いていたのですね。
私の時は終わってしまったのかもしれません。
イワタバコが足元にひと株、飛沫を浴びて咲いていました。

リンクの件、光栄です。
初めてなので、ドギマギしながら、さっそく貼らせていただきました。
今後とも、どうぞよろしくお願いします。

Comment Form
Only inform the site author.

Trackback+Pingback: 0

TrackBack URL for this entry
http://hapimero.blog133.fc2.com/tb.php/26-9f1d6fb4
Listed below are links to weblogs that reference
白い岩と碧の釜が美しい玄倉川へ from 新たに一歩

Home > 2010年 夏の丹沢 > 白い岩と碧の釜が美しい玄倉川へ

タグクラウド
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR

Return to page top