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青空に映える白い石と緑の水の 檜洞ワールドへ





▲ 檜洞奥魚止滝中段のナメが一番印象に残った。イガイガさんの写真が素晴らしい!




ずっと檜洞に行きたかった。
だから、当初は他の場所だった“イガイガワールド”が
こちらに変更されて まことにラッキー!

さらに、今回、詰め上がる場所が「金山谷乗越」というのも嬉しい。
2010年9月に、反対側の神ノ川金山谷から詰めた所なので(下記、参照)
これで両側がつながるのだ。

http://hapimero.blog133.fc2.com/blog-entry-35.html

もう一つ、下りは臼ヶ岳から朝日向尾根とのこと。
この尾根は、前に一度 登ったことがあるけれど、
秘かに、もう一度行きたいなぁと思っていた。

私にとって最高に嬉しいコース!ワクワクしながら当日を待ったのだった。





檜洞部分①





2012年4月7日 晴れのち曇り のち雪~!
メ ン バー: イガイガさん、はっぴー
コ ー ス :玄倉林道ゲート―ユーシンロッジ―檜洞―石小屋沢出合―ユーシン沢出合(友信沢)―
       ザンザ洞出合(山三郎沢)―奥魚止め滝―経角沢出合―金山谷乗越沢出合―金山谷乗越
       ―休憩ベンチ―神ノ川乗越―臼ヶ岳―朝日向尾根―水晶平―P1196m(小虎杖ノ頭)
       ―ユーシンロッジ―玄倉林道ゲート              (行動時間:およそ10時間30分)
 
     ※ コースは上図参照:地形図が読めコンパスが使えることが最低条件。沢装備
         
      記事の中で、私が入っている写真6枚と、地名・沢名なしのロガー軌跡をイガイガさんから拝借した。





玄倉林道のゲート前に駐車していたのは二台だけ、われわれの後から一台が来て合計四台。
まだこの辺はシーズンオフということなのかな。
確かに周りの景色は まだ「冬」で、4月とは思えないくらい寒々しい。

今日の行程は長いので、できるだけセッセと林道歩きに専念したが、
やっぱり ゆるゆるとはいえ登りだし、思っていたよりも少し時間がかかってユーシンロッジに到着した。

ああ、なつかしい! ここに泊まったのは2003年9月のことだった。
開放的な敷地も建物の外観も、一見あの時と変わっていないのに、
人は・・・人だけが同じところにとどまっていられない。

確実に、手元にあるのは現在(いま)だけ。
そして、それもすぐに“思い出”になって、記憶という引き出しに収まっていくのだ。



▼ ひがな一日、のんび~り過ごしていたいようなユーシンロッジ




ロッジの庭で沢仕度を整え、今日のメインへ向かう。
以前はトイレの後ろにある尾根を上がったが、今日は左に進む。

明治薬科大学の山小屋の前の小広い所が「諸子平」らしい。
「ニシタンだより」に、よく地名が出てくるのだけれど、どこのことなのか分からなかった。
これからは、すぐにイメージがわく。



▼ 明治薬科大学の山小屋の前あたりを「諸子平」というらしい




山小屋の脇をぬけて行くと、右側に金網が出てきて その横を通り過ぎると
その先、取水施設の管理道となり、堰堤を3つ、その都度 垂直の鉄バシゴで越えて沢に下り立った。
右上に旧径路が石小屋沢出合まで続いているそうだけど、今日は沢歩きを楽しみたいとのことだ。



▼ 取水施設の鉄板路を進み、いくつかの鉄バシゴを登って行く。なぜか堰堤にある沢名は「幽神沢」となっていた




幅の狭い沢中を少し行くと、さっそく青空をバックにした滝が現れた。
右から左に勢いよく流れる斜爆だ。朝日が水流の白さを際立たせていた。
釜の水の色は言葉では表現できない。「日本の色辞典」にもない色だ。

帰宅後、2000年版「ヤマケイアルペンガイド・丹沢」の190ページに同じ写真を見つけたが、
自分の写真と比べると、微妙に感じが違っているのだった。う~~ん、なぜだろ?

あっ そうか、釜が埋まっているのだ! 50センチ以上かな?
それで、滝が短くなって、前と比べてしまうとバランスが悪く、落ち着かない。
残念だけど、自然の成せる技だから仕方ないね。

それでも、まだ釜は深い。
今日は「お花見は冬服で」なんて天気予報で言っていたくらい寒いので、
落ちてぬれたら、あとの長丁場にひびきそう。
ここは少し戻って、右上の旧径路で巻いた。



▼ ガイドブックの写真と比べると釜が浅くなって、流れが落ちないで そのまま釜に突っ込んでいる




巻きながら下の沢を見ていたイガイガさんが、やっぱりここを巻いてしまうのは
勿体ないから沢に下りようと言った。
下り立った所は穏やかな廊下状の所だったけど、ちょっと先に見た目よりイヤな小滝が出てきた。



▼ でも、旧径路だって足場の悪い所があってスンナリとはいかない(振り返って撮影)




▼ わぁ、きれい! 下りて良かった~と思ったのだけど・・・・




▼ 左壁上部にシュリンゲが下がっていたけど、難しそうだった。イガイガさんはカッコ良くクリアー




▼ 足の短い私は苦戦。ただいま右の大石に引っ張り上げてもらう準備中




▼ その先は、「これぞ檜洞~!」みたいな景色が続いてゴキゲン♪




▼ 白い石、澄んだ緑青?の水、スッキリ晴れた青空の中を行くのは最高の気分だけど、ゴーロは苦手!きついー




その先 右岸から石小屋沢が出合う。
向かいの左岸に細い赤テがぶら下がっていたのは、ここが旧径路からの下降点だそう。
イガイガさんの言われるように、檜洞をメインで遡行する場合は、
ここまで巻いてしまうのは勿体ないな~と思った。



▼ しばらくすると岩が磨かれた5mの魚止滝が登場。左壁を登ってと言われ取り付くが、スタンスが長く登りにくかった




そして、ここから私好みの渓相が続く。
その素晴らしい様子を写真でどうぞ。



▼ 美しいナメ~




▼ 吹割滝




▼ ユーシン沢出合上の滝をこえると




▼ 美しい多段のナメ ナメ ナメ~、沢幅が広がり開放感も増す




▼ 釜もきれい~! 夏ならプールかな? (振り返って撮影)




▼ 小さな滝だけど、雰囲気はあるね




▼ あれれ、河原に“アンコウ”がいた(中央の石)。そっくりで笑ってしまった。少し手前には平らな巨大石もあった




▼ ようやくザンザ洞出合(山三郎沢)だ、ここも石で埋まった感あり




▼ またまた大岩ゴロゴロのゴーロ歩きで体力消耗。どこを行くか、それだけに集中して歩く




▼ チョックストーン滝の左の岩壁を登る。シュリンゲがあった。これがないとチョットきびしいかな




▼ 奥魚止め滝の最下段。イガイガさんが以前と様子が変わったと言っていた




▼ この中段のナメ滝は最高に気持ち良かった!




▼ 奥の滝を見るために横断




▼ おお、ヒョングッてる~。この滝見後、右側から巻いた




▼ 上には まだナメ滝があった。今日は十分 楽しませてもらったなぁ




滝が途切れて、その先は荒涼とした風景だ。
1150m付近で、右に金山谷ノ頭方向に延びる支沢を分け、沢が左に大きくカーブする。

ここからが経角沢になり、ほどなく金山谷乗越沢が出合うのか・・・
それとも、左にカーブしてからホンの僅かの間は、まだ檜洞(桶棚沢)で、
二俣に分かれる際に、それぞれ経角沢と金山谷乗越沢となるのか・・・
私には分からない。

沢がカーブしてすぐの左の小広い尾根に上がって、待ちに待った昼食。
寒いな~と思っていたら、ひ~らひ~らと いつの間にか白いものが舞っていたのだった。
今日は もう青空は見られないのかな。



▼ はい、ランチ終了~♪ この可愛いお弁当袋は、黒忍者さんの“宝物”なのだそう




▼ 昼食後、金山谷乗越沢に入る。ここも倒木や石が流されてきたらしくアチコチにかたまりを作っていた




▼ 倒木による“馬の横顔”オブジェ発見




▼ 右へ右へ右へと選択して、金山谷乗越への詰めは問題なくクリアー




▼ ほーい、道標と階段が見えたよ~。この詰めは楽だったなぁ




▼ ああ、うれしや なつかしや~ コッチとアッチがつながった!




▼ お天気は悪くなったけれど、無事 登山道に出て、見る景色は また格別だね




乗越のそばのベンチで沢装備をといた。
私は靴はそのままで靴下だけ変えた。やっぱり乾いているものはホッと気持ちが和む。

ここで二組の単独の方と出会った。
お一人の方は、自然教室から蛭ヶ岳ピストンとのことだった。

エアリアのコースタイムでは、ここから臼ヶ岳まで1時間となっている。
沢を終えたあとの、この登りは前回もきつかった。

途中でシカを二頭 見かけた。
こちらに気づいても、小雪の舞う中、逃げもせずに倒木の皮を食べていた。



▼ 今日の臼ヶ岳山頂はひっそり寒々としている




▼ 本降りになった雪の中、いまだ“冬”の尾根を水晶平へ向かう




▼ ここには変わったブナがあるという・・・あ、あった!両ウデが生えた木だ。分かるかな~




▼ 水晶平付近の広大なブナ林は素晴らしい! 春の芽ぶきの頃は、さぞかしステキだろう




▼ 髪の長い女性の横顔に見えない?




前の記録を読み返したら、P1196mにシンボルツリーがあると書いてあった。
確かに、平らな場所に大きなブナがあり、休憩したのを覚えている。

今回、水晶平からP1196m手前の隠れピークは、踏み跡を追って自然に巻いたけど、
途中から尾根に乗ることにして、P1196mは通ったはずだった。

でも、そんな大ブナには会わなかったなぁ・・・・
ガスっていたせいで気がつかなかった? 枯れて横たわっていた?
もし機会があったら確認したいと思う。



▼ P1196mを中心にした植生保護柵は平成15年12月設置。以前 歩いた3ヶ月後に設置されたようだ




▼ 若々しいブナの上にヤドリギが一つ




▼ 途中の植林は、きれいに手入れがされていた。こういうのを見るとシチミさんに見せたくなるな~(笑)




▼ ユーシンロッジの裏手のミツマタは朝より少し開いたかな。今年はミツマタ詣でに行かなかったので見られてラッキー!




▼ 小雪舞う夕方のユーシンロッジは、朝とは違う寂しげな印象だ。中央のイベント広場が往時の賑わいを偲ばせる





入渓してからザンザ洞出合までの遡行に約2時間かかった。
単純に距離だけでいうと、ここでまだ三分の一。

金山谷乗越まで2倍もあったので どうなることかと思ったけれど、
檜洞はここまでが大変なようだ。
残りを昼食タイムを入れて2時間でクリアーしたので、ほっ~!

突然、体力を消耗する巨岩のゴーロ歩きになった時はアセアセで、
ずっと続いたらシンドイなぁと思ったけど、渓相が変化に富んでいて、
これまた ほっ~!

新緑とミツバツツジの頃は、もっと素晴らしいのだろうけれど
静かな檜洞と朝日向尾根を歩けて十分満足、happy な一日だった。

イガイガさん、ありがとうございました。









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Comments: 8

MASAHIKO URL 2012-04-17 Tue 19:39:57

はっぴーさん
檜洞いいですねー!!
朝日向尾根の水晶平、いい所ですよね
若いブナが生き生きとした、生命感が感じられる所ですね
今でもはっきりと思い出します、僕も踏み跡追って行って
そのあと尾根に登り返しました
きっと春の芽吹きの時はまた違った風景が楽しませてくれると思います
行ってきますよ!!緑に溢れた檜洞!!

PS・・・
黒忍者のお弁当袋
公開して良かったんですか??
これって大スクープじゃないですか!!
・・・これからも秘密の皮を一枚一枚ゆっくりと剥して行って下さい
楽しみにしています

イガイガ URL 2012-04-17 Tue 20:42:36

(ーー;)ムムム…、やられた~。
顔出し、車写真、お弁当袋はNGだったんだけどなぁ…。

まっいっか、これからは、はっぴーさんのベールも一枚づつ脱がしていかなくちゃ。

はっぴー URL 2012-04-17 Tue 21:30:53

MASAHIKO さん

お天気もコースも変化に富み、充実の一日でした。
・・・翌日は後遺症でグッタリでしたが (^-^)

水晶平のブナ林、いいですねー!
ユーシンから登りで行くと、巻かないで尾根伝いに行くのでは?
そう歩いた気がします。
檜洞、ぜひ青空の時に行ってくださいね。

お弁当袋、チャンスを狙っていました~(笑)
これにアジをしめて、イガイガさんに限らずニカニカの皆さんの
“可愛い意外性”スクープに張りきっちゃおうかな♪

はっぴー URL 2012-04-17 Tue 21:41:46

イガイガさん
ヤッタ ー!! (^-^)v 大スクープいただきました。

けど、
ムムム、これからは逆スクープされないよう気をつけなくちゃ!!

レガー URL 2012-04-17 Tue 22:47:16

はっぴーさん
いいコースですね。
私も「今年は檜洞」と密かに企んでいたのです。
後追いではなく、予定していたんです!って主張しておきますね(^^)
でも参考にさせてもらっちゃいますよ。

私の持っているガイドでは「次々現れる巨石を越えるのにうんざりする頃、魚止めの滝最下段が姿を現す。」と
書いてありました。また「魚止めの滝上からは、ここが上流とは思えないほどの広さの河原。」との
記述があります。
どちらも昔から確認したかった光景です。
それに加えて「アンコウ岩」も探して来ましょう。

はっぴー URL 2012-04-18 Wed 18:19:00

レガ―さん

昔は、ユーシンロッジに宿泊すれば、車で入れたそうですが、
今はオイソレとは入れない丹沢の中心、ぜひ一度は行きたいところですよね~

ここも2年前の台風のせいでしょうか、
昔のガイドブックや数年前のブログ記事の写真とは、ずいぶん様子が変わっているようです。
“檜洞now” のレポ、楽しみにしています。

M-K URL 2012-05-01 Tue 18:23:15

はっぴーさん

行ってきましたよ~!
M-Kには二番煎じだろうと3番煎じだろうとエエんです。
いいものはいい。見るべきものは見る。

やっぱり行ってよかったな~。
足元も按配よかったしー!

だけど帰りはヘロッタなぁ~。
レガーさんのご配慮で県民の森へ車デポ。
うれしかったです。

shiroさんが去年同様な事をやって、県民の森でM-K車に
乗って帰ったんだよね~。たのしい思い出・・。

はっぴー URL 2012-05-01 Tue 20:50:14

M-K さん

お怪我から初めての沢中なので、ちょこっと心配でしたが、
憧れの檜洞、堪能された様子にホッ~です。

感動も思い出も、共有できる仲間の存在は嬉しいですね。

これから沢シーズンですが、くれぐれも注意して楽しみましょう♪
と、これは自戒をこめて。。。。

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