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織戸峠と富士見峠


            (富士見峠旧径路ザレたトラバース道を行くshiroさん)

         
 今回、参加させていただいた23キロに及ぶ、この超ロングコースについて、
どう書こうかな~と悩んでいるうちに、コラボでご一緒した皆さんは、
M-Kさんを筆頭に、次々と記録をUPされていき、とうとう最後になってしまった.
・・・プレッシャーと孤独(笑)。

 皆さん、エピソードを交えた記述と、“ここぞ”というポイントの写真を外されていないのは、
さすがだなぁと思う。ヨチヨチ新米の私は、肝心な写真を撮り逃している(汗)。

 ということで、今回の「浅瀬~水ノ木~織戸峠~富士見峠~地蔵平~浅瀬」の記録は、
どうぞ「俺の山紀行」、「まーちゃんのブログ」、「丹沢ウロウロ」、「雑草WALKER」、
「AYさんの丹沢串刺山行」、「丹澤の堰堤」をご覧ください。

で、終わる訳にはいかないので、自分の忘れかけている記憶を整理するためにも、
これまでに歩いた時の様子を交えて書いてみようと思う。


織戸峠~地蔵平_R


2010年7月18日 快晴で暑い!
メンバー:M-Kさん、AYさん、TIさん、shiroさん、まーちゃん、massyさん、ハッピー
コース :浅瀬~水ノ木~織戸峠~富士見峠~地蔵平~浅瀬周回
     上図参照(行動時間 10時間)
※ バリエーション・ルートが含まれているので、地形図が読め、コンパスが使えることが最低条件


(1)織戸峠へ

 2002年9月末、12人で浅瀬橋から780mP、椿丸を経て、山神峠、悪沢取水口を浅瀬橋に戻った。
その時、椿丸から北に延びるカヤトの尾根がとても魅力的だった。
他のメンバーと別れて、一人で歩いて行きたい気持ちをやっとのことで抑え、その場を後にした。

 そのルートが実現したのが、2003年2月のこと。
3人で山神峠から椿丸へ登り、憧れの織戸峠への道を歩いた。
そして、峠からすぐ織戸沢に下り、709m付近から林道へ上がった。
この時、漢字で「織戸峠」と書かれた標識が、一本の木にヒモでかけられていた。
写真を見ると、冬でもササがけっこうある。今回、歩いたのが7月なのに、
尾根上が道路のようになっていて、ササが少なくなっていた。

 同行したGさんの記録には
【静かな雰囲気の好ましい峠で,ここからも富士山が大きく見える。
比較的新しい「織戸峠」の木札が一枚ある。(中略)富士見峠方向には踏み跡があり、
ところどころ、木の枝に赤いマーキングあり】と書かれている。



        (ブルーが美しいミヤマカラスアゲハ)


 次に、この山域に行ったのは、2ヶ月後の2003年4月で、この時は4人。
お天気も快晴、キブシやアブラチャン、マメザクラが咲き、春のハイキング日和だった。

 織戸沢林道の先の踏み跡を辿って、織戸峠に出ることが目的だった。
カヤトに覆われた奥へ暫く進むと、崩壊地になっていて、
獣道のような踏み跡を発見したが、ここでアクシデント発生。
後ろ髪引かれる想いでのリタイヤ―となった。

 この後、まだリベンジをしていないので、機会があったら、
このルートでも織戸峠まで行ってみたい気もするが・・・
織戸沢は冬でも春でも、いいところだが、何しろアプローチが長い。



             (今年は山百合が多い?)


 さらに、2003年の9月に、3人で織戸沢林道を行き、
途中で沢に下り、沢から織戸峠に上がった。
この時が織戸沢から織戸峠に登った最初だったが、
私はまだ地図読みが出来なかった。
(2006年春から平塚さんの地図読み講習会に参加した)

 連れて行ってもらった登山なので、歩いたとは言うものの、
私には曖昧な記憶しかないのだ。Gさんの記録によれば
【織戸峠へ向かって本流を離れるのは、出合にこんもりとした土の盛り上がりがあるところ】とある。
そして、写真では、本流を離れるルンゼに、苔むした大きな倒木がある。
ここを詰めて行くと、織戸峠に着いた。
漢字の標識の他に、ベンチの残骸(朽ちた丸木や板、釘など)も見つけた。
この時も、まん中にはササがないが、脇の方には背丈くらいのササがあった。



          (お洒落なお家がステキだよ!)


 そして、2005年5月に、8人で地蔵平からニボシ沢を徒渉し、
尾根を富士見峠、織戸峠、水ノ木、切通峠、平野へと歩いている。
ところどころに旧道の痕跡もあり、合流点を過ぎるとすぐに右岸の踏み跡をたどり、
林道に上がった。
ここには、目立たない青いビニールテープのマーキングが一個あった、とGさんの記録。

私の感想は・・・
【“古道”は魅力的だ。いぶし銀のような渋い情趣がある。
山神峠~雨山橋間、丸尾山の三ノ沢歩道、仲ノ沢径路、
みな途中に崩落による危険箇所があったが、
それも含めて、人が刻んできた年輪のような風格と郷愁があり、
味わいのある道だった。(中略)

かつては人々が行き来していた道だが、今は歩く人がほとんどいない。
使われることなく、ただそこにひっそりと在るだけ・・・。
どこにつながっているのだろう?先はどうなっているのだろう?
古道には、そんな、気持ちをかきたてるような雰囲気がある。
「丹沢古道探索会」なんていうのがあったら面白いのになぁ、と密かに思う】

 この時の地蔵平から富士見峠までの稜線のヤブはダニがすごかった。
払っても払ってもヤブを掻き分ける軍手に、次々と付いてきた。
ここが、私の“ダニ恐怖症”の始まりだったのだ(笑)。


043オオバジャノヒゲ_R_R      
   (ネット脇に咲いていたオオバジャノヒゲ)


 5年たった今年3月、5人で椿丸から織戸峠、富士見峠、830P、法行沢林道に下った。
尾根通しに行くなら、織戸峠は分かりやすい。
峠から東に向かって続いている古道が崩落しているから、
少し北に進んだ小ピークから東に出る尾根を下ろう、
というメンバーの提案に従って法行沢に下りた。

 確かに、その方が楽だったが、私には何だか味気なかった。
この時の地形図には、正しく織戸峠の位置を書きこんでいる。
ああ、それなのに・・・である!

 ここから、やっと今回のことになる。では、順を追って。

AYさんとshiroさんのおかげで、林道ではなく旧道を歩けたことは収穫だった。
お二人は以前、逆コースで歩いた際、途中で沢から上がって、
この林道と沢の間に付いている旧道を見つけたそうだ。
道はヤブになったり、小沢を横切ったりして、細いトラバース道が続いているが、
危険なところはなかった。



                (旧道を行くAYさん)


 時々、上の林道のメンバーと声をかけ合いながら進み、
700mあたりで林道グループも沢へ下りて合流する。
軽ランチタイムの後、織戸峠を目指した。

 三俣になったり、左右から小沢が入ったりする中、途中のルンゼにテープがあった。
ここを入れば織戸峠だった、と思う。正確に峠の位置をマークしていたら・・・
大事なポイントでは必ず、M-Kさんは“作戦会議”を招集されて
次の行動を決められるのだが、ここは私が皆さんを奥へと引っ張ってしまった。



(倒木が多かったのは2007年の台風のせい?)
         

 それぞれ登りやすそうなところを、二グループに分かれて尾根に乗る。
コラボの良いところは、リアルタイムで、違うルートの探索が可能なことだろう。
結果として、M-Kさん、まーちゃんと、織戸峠より100mくらい北に出たが、
ここに至る細いトラバース道が、途中から付いていた。
もしかしたら、これって2003年4月に探検しようとした崩壊地の先の獣道の続き??

上で待っていたのがmassyさんだったのでビックリした。
会えてホントに良かったね!



        (踏み跡のしっかりしたトラバース道に見えた)


 帰宅後、その日のうちにTIさんがGPSの軌跡を送ってくださった。
すぐには気が付かなかったが、後日、改めて見ていて、
自分の地図に書き込んだ織戸峠と、実際の地点が違っているのを知った。
まったく寝ぼけた話だが、実際より150m北の小ピークをマークしていた。
これが、直で織戸峠に出られなかった敗因だと思う。

 何度も来ているのに、しかも3月には正確にマークしているのに、
と悔やんだが、済んだことは仕方がない。
ここは二度と間違わないだろうし、オロオロウロウロも、
みんなで結構楽しんだと思おう(笑)。
それにしてもGPSの威力を改めて認識した次第。

 余談だが、織戸峠の標識は、2008年1月の「お山の散歩」さんの記録には、
「手製の標識が4つある」と書かれている。
2009年9月に歩かれたs-okさんの記録にも、漢字版の写真があるが、
今年3月の時も、今回も「オリト峠」のカタカナ版だけだったように思う。
私が気が付かなかっただけなのだろうか。どなたか、教えていただけると嬉しい。


(2)富士見峠から

 織戸峠のことを、ながながと書いてしまったので、こちらは簡単に。

 2004年12月のこと、切通沢、水ノ木、地蔵平の調査終了後、
富士見峠から織戸峠方面へ至る道の探索をした。
803mへの尾根を進み、わずか手前から法行沢に向かって下って行くも、
シカ除けネットとヤブに手こずった。
お天気が悪く、時間もなかったので、沢に下りる直前で切り上げたが、
植林の中にところどころ広い踏み跡があるのをGさんが見つけ、少し辿ってみた。
      
 2005年5月、やはり調査を兼ねてのリベンジ。
前回、帰り際に見つけた植林中の広い道から法行沢を渡り、対岸の古道を織戸峠へ。
この時期は青テープのマーキングが、たくさんあった。
古道は、一部崩れてはいるものの、危険なく織戸峠に至った。
念願の区間を初めて歩けて、とても嬉しかったのを覚えている。

 今年3月に歩いた時も、そして今回も、富士見峠へ登る道周辺は、
ササが少なくなっていると感じた。



       (ここも、やっぱりササが少なくなっている)


 今年5月、用事を終えたあと、久しぶりに立ち寄った富士見峠で、
苔で覆われ全体が緑色になった道標を見つけ、時の流れに寂しさを感じた。

 この後、2005年に、尾根の途中から右に延びる、気になっていた古道を、
逆に峠側から辿って尾根に出た。
一部、ザレて細い部分があったので(トップの写真のところ)、
その時は、下に降りて少し先から登り返した。



      (倒れて苔におおわれていた富士見峠の道標)


 そして、今回、作戦会議の結果、
時間的に余裕がないということで、かつて羽賀正太郎さんがガイドブックで紹介された、
富士見峠から左に向かう富士見沢右岸沿いのルートをあきらめ、
5月に歩いた、古道ルートで尾根に出ることになった。

 富士見沢沿いのルートは、今後の課題として楽しみにしておこう。
こちらからではなく、地蔵平から富士見峠に出、830mか、798m経由で
法行沢林道に下りるのも一案かと思うが・・・



(古道の途中には石積みもあるが、TIさんによると比較的新しいとのこと)



           (尾根に出ると、まさに夏の山っていう感じだ)


 878mの東の810mの平坦部でコンパスを振った。
他に地蔵平に向かう北東に延びる尾根と、南東に延びる尾根が顕著だが、
我々が下った尾根以外は、ヤブが濃くて入れなかった。
こちらを行くには、季節を選ぶことと、相当な覚悟が必要だろう。

 急下降の楽しさに夢中になりながら、下り立った先は、
想定していた大又沢とシキリ沢の出合ではなく、
白水沢とシキリ沢の出合付近だった。
途中、一度もコンパスをチェックしなかった結果?
一本西側の尾根を下っていたのに、気が付かなかった。
最後に、再び靴脱ぎ徒渉で対岸に渡り、長い林道歩きへと向かった。



         (急下降の植林を下るのは楽しい!)



           (遊び終わったら、ふつうの人たち?)


 企画してくださったM-Kさん、
ご一緒してくださった皆さん、ありがとうございました。

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Comments: 6

M-K URL 2010-07-30 Fri 01:32:22

ハッピーさん
ちょっとお待ち申しましたが、待った甲斐がありました!
素晴らしい記述に感動を覚えました。(本当です)(^^)v
今までの記述では真の底力を私は見抜けませんでした。(恥)
何年も前からの探検行にも恐れいります。
ご提案の地蔵平~富士見沢~富士見峠林道~830mP~
690mP(読み取り)~法行橋のルート、ナイス!ですね~。
お盆休み辺りに一発やりませんか!
(この時の帰り道は大又沢のどこかでドッブ~ンと
 きっとやると思います!)
勿論この時もコラボでやりましょうね・・。

T.I. URL 2010-07-30 Fri 04:49:53

アップ小生もお待ちしておりました~
私見ですが、ニカニカの諸師はマーキングの類を
あえて無視し、ケモノ道に入って「やっぱ違った」
とニカニカする方々ばかりのように拝察します(笑)
塩飴ごちそうさまでした。今後愛用させていただきます~
またどうぞよろしくお願い致します。

ちしろ URL 2010-07-30 Fri 10:44:54

M-Kさん
さっそくのコメント、ありがとうございました。

“ちょっと”どころか、素早いM-Kさんや皆さま方には、
半年くらいの感じではなかったでしょうか(笑)
何とかアップできて、ホッとしました。

今までは、皆さんの記録を拝読する側でしたが、
これからは作成する立場から、いろいろ学ばせていただきます。
なにとぞ、よろしくお願いいたします。

またのコラボ探検、楽しみにしております。

ちしろ URL 2010-07-30 Fri 11:05:49

T.Iさん
さっそくコメントをいただき、ありがとうございます。

今までは正体不明の異星人(笑)に思えていましたが、
帰りの林道歩きの道すがら、いろいろ話をして、
少し“フツーの人”になりました。

が・・・
堰堤がチラッと見えるやいなやの素早い行動、
これにはやはりビックリでした。

最近、山ではクエン酸飴や梅干飴、塩飴などが
マイブームです。

こちらこそ、またよろしくお願いいたします。


shiro URL 2010-08-04 Wed 21:13:46

今、この記事を読み直していて、ある事に気が付きました。
ちしろさんが、織戸峠の位置を150m北にマークしていたという事。実は私も。そして、あの日M-Kさんが織戸峠の北のコルで「GPSでは織戸峠にいる事になってるんだけどなァ」とつぶやいていた事。
ハッと、もしかしたらと思って『山と高原地図』を開いてみました。するとやっぱり! 織戸峠の表示が、北側にずれていました。
このエアリアの間違いが、アチコチの地図に影響を与えているんだと思います。私も自宅PCの地形図には正確な位置を打ち込んであるのに、当日持って行った地図には事前に貰ったルート図を見ながら、北にずれたコルにマークを入れてしまっていました。
あの日の混乱の謎が、ようやく解けてスッキリしました。
 
織戸峠の漢字の看板は、去年私が行った時には、もうすでにありませんでした。S-OKさんの記録では、富士見峠にも手書き看板がある事になっていますが、それもありませんでしたし。
ちなみに、天王寺峠のカマボコ板看板も、半年前に行った時には字が読めないくらいになっていました。
大自然の中では、手書き看板の寿命は短いですよね・・・。あの湯船山界隈の名物看板も、あと何年持つか・・・と思っています。

ちしろ URL 2010-08-05 Thu 01:12:50

shiroさん
コメントありがとうございます。

ご指摘の件、実は私も、この記事を書いた後で、自分が何を元にして、
織戸峠の位置をマークしたのか気になり(スッカリ忘れている!)、探してみました。

すると、おっしゃるように昭文社のエアリアが、今年のを含めて北にずれていました。
これだったの~!!と思いました。
そのことを書きくわえようか、コメントで書こうか、迷ったのですが
そのままにしてしまいました。
shiroさんのおかげで、この件にふれられ、感謝です。
影響大なので、昭文社にも連絡しようかな。

でも、今回、T.Iさんのトラックにより、
織戸峠の位置や、トラバースの様子が一目瞭然でしたが、
GPSがなければ、正確には分かりにくいのだろうと思います。
謎が解け、スッキリして良かったですね。
これって数学の問題が解けたのと同じかも(笑)

漢字の「織戸峠」の看板のこと、教えていただきありがとうございます。
木は階段や橋も朽ちていきますものね。
といって、プラスチックの看板は味気ないですし・・・数も4つは有り過ぎ!?
一つで十分だと思いますが、あったものの行く末も気になったものですから・・・



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