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まるで迷路のような 茅ノ木棚山稜北面を下る


▲ 9:16 雨山峠からP1030mに登り北東尾根を970mまで下って行くと、地形図と異なり突然スパッと切れ落ちていた
  先の様子を偵察するミックスナッツさん





まことに おこがましいことである。
ミックスナッツさんにコンパスの使い方を指南することになり、
昨年の12月に計画したのだが、事情により、本日1ヶ月遅れでの実施と あいなった。

場所はミックスナッツさんの“お庭”の茅ノ木棚山稜。
ここは私も興味が大アリだけれど、なかなか行かれない所なので
張り切って向かったのだけれど・・・・

この山域、まさしく“地形図に偽りあり”で、
わずか300mの下りに3時間も楽しく翻弄されたのだった。





▼ 寄大橋から稜線までは省略
雨山峠から1030Pに登り、北西尾根下降の予定がアウトで、雨山沢右岸尾根に変更してからも三度めで やっと〇になった

カヤノキダナ

▲ 地形図と航空写真を比べてみると面白い




2012年1月8日 晴れ
メ ン バー: ミックスナッツさん、はっぴー
コ ー ス : 寄大橋―雨山峠―P1030m(オツボ沢ノ頭とミックスナッツさん仮称)―雨山沢右岸尾根
        ―P903分岐―玄倉林道(730そば)―無名沢手前でランチ―茅ノ木棚沢・無名沢中間尾根
        ―鉄砲沢左岸尾根―茅ノ木棚沢ノ頭―P1108m―ツルハシ尾根―登山道合流―寄大橋
                                            (行動時間:8時間30分) 
                           ※ 記事中、一部ミックスナッツさん撮影の写真を拝借した    
 
          コースは上図参照:地形図が読めコンパスが使えることが最低条件
          茅ノ木棚山稜北面は地形図とのズレ、ヤセ尾根急傾斜&白ザレなど危険箇所が多数あり

         



初めは公共機関を使う予定だったのだけど・・・・
昨年末に調べた時、小田急6:50新松田着の電車で間に合った新松田6:55発、寄行きのバスが、
新年になったら6:50発になっていた。

この50分のバスに乗るには、今までより かなり早く出て、
新松田で30分近くも待たなければならなくなってしまった。
これって ないよなぁ・・・・

ということで、たまたまミックスナッツさんの車がOKだったので使わせていただき、
寄大橋まで入ることができた。林道歩きがなくなりラッキー!

10月桜が咲いている橋の手前には、既に車が1台あった。
また、われわれが準備をし出発する時、タクシーが停まり4人の登山者が降りてきた。

久しぶりの寄沢沿いの道を、懐かしく思いながら進んで行くと、
山ノ神渡ノ沢手前の河原に人が見えた。
「4人だ、大きな荷物だな」などと思いながら近づいて行くと
「はっぴーさん!?」と男性のお声がかかったので、ビックリした。

なんと s-ok さんで、同行の女性お二人も知り合いだったので、さらにビックリ。
鉄砲沢の両岸の尾根を歩かれるとのこと、しばし歓談して、お先にスタートした。

1時間40分で雨山峠着。ここで、檜岳方面に少し登り、富士山の撮影。



▼ 8:37 右寄方面、左雨山橋、上鍋割山、檜岳方面から撮影




▼ 8:37 右側が隠れているけれど富士山が美しい




その後、鍋割山方向に80m登って、ロープが張ってある尾根を左に やり過ごして
南西に延びた1030mのピークのまん中へ。

ここで、コンパスの合わせ方をいろいろな方向で練習して、目的の下降尾根へ、いざ突入!



▼ 9:03 最初は すこぶる良い尾根にルンルンだったけど




▼ 9:11 少しイヤーな予感が・・・・




▼ 9:16 オゥ やっぱりアウトー!トップの写真から右へ回り込んでのぞいたこの場所で引き返した




時間にして13分、高度60mの下降で、あっけなくも引き返すことになった。
地図では広そうな尾根で右側なら先に行かれそうだけれど、実際にはヤセ尾根で、
ミックスナッツさんによれば、鉄砲沢左岸尾根のP921のキレットよりも深く切れていたとのこと。
航空写真で見てみると、少し分かりやすいかもしれない。

P1030に戻り、地図を見て相談した結果、以前、ミックスナッツさんがAYさんと登ってこられたという
雨山沢右岸尾根で、なるべくユーシンロッジに近い所をめざして下りることにした。

さっき通ってきたロープが張られた所から、コンパスで方向を確認し下降に入る。
ところが、またまた出だしは良いのだけど、途中でキレットが現れて2本目もアウト。

3本目も、地形図では繋がっているのに、やはりキレットに阻まれ一番あっけなく敗退となった。
ここは航空写真で見ると、キレットの存在が良く分かる。



▼ 9:37 ここから雨山沢右岸尾根に入った




▼ 9:47 通算2本目の尾根にチャレンジ!ここも最初は良さげだが・・・・ 




▼ 10:03 めげずに3本目Go!でも、やっぱり・・・・




この3回の登り返しで、だいぶエネルギーを消耗してしまった。
先に繋がる尾根が果たして発見できるのだろうか!?という不安も少し出てきたけど、
3本目の尾根から左に見えた尾根が大丈夫そうというミックスナッツさんのお言葉を信じて、
こりずに(笑)4本目 行ってみよ~!!



▼ 10:16 ハハハ これで4本目、かなり凹んできたよー




▼ 10:21 今度は何とか繋がっていそうかな・・・・「先、行かれそうですか~?」と声をかける




▼ 10:27 でも、やっぱり一筋縄ではいかないのだった。シュリンゲで確保しながらルンゼ側を回り込んだり




▼ 10:40 960m付近では念のためロープ下降したり




▼ 10:48 白ザレのヤセ尾根もあったりで楽しめた




▼ 10:49 やや 雲が出てきたけど、再び秀麗な富士山にうっとり




少し行くと やはり尾根が切れていたが、ここは右側からゆったりしたルンゼを横断し、
右の尾根に乗った。
この辺りも、オツボ沢と雨山沢の水線をかき込んでみると、とても複雑な地形になっているので
地図と実際が一致しているかどうか、かなり怪しいと思う。



▼ 11:00 930m辺りでルンゼを横断。正面右を下って来て、左の尾根へ登り返した




▼ 11:03 玄倉川を挟んで向こう側の景色




▼ 11:11 クマさんの落し物にドキッ!




ようやくP903への分岐に辿り着いた。
ミックスナッツさんは、AYさんとP903を経由し、今 下って来た尾根を登られたそうだ。

ここで地図を見て、林道の730に向かっている傾斜のゆるそうな尾根を下ることを確認した。
RFを任され、気分良く歩いていたら840m分岐から予定より右の尾根に入ってしまった。

最初は そう悪くもなさそうで、何とか下りられるかと進んで行くも、
5分もしないでズルズルのザレ斜面になってしまったので、
840mまで登り返して予定した尾根に入り直した。
こちらはOKで、スムーズに林道に下りられた。



▼ 11:49 840mまで、またまた60mを登り返した




▼ 12:02 ここから下りてきた




オツボ沢から茅ノ木棚沢間を、尾根の末端の様子を見ながら無名沢の方向に歩く。
う~ん、下ろうとしていた尾根は登りでさえ難しそうだ。
林道近くでも実際と地図が全然違うから、途中なんかどうなっているか??だ。

陽あたりの良い所でランチしていると、単独の男性が林道の奥からやってきた。
挨拶をして見送り、帰路の相談をする。

既に5時間半もかかってしまっているので、予定していたコースは長過ぎる。
この辺を良くご存知のミックスナッツさんの提案で、茅ノ木棚沢・無名沢中間尾根から
鉄砲沢左岸尾根で茅ノ木棚沢ノ頭に出ることにした。



▼ 12:34 尾根への取り付きは やっぱり急だ




▼ 12:40 良い尾根だけど、時々こんなイヤラシイ所も出てくる




▼ 12:45 くねくねしたアセビはどこでも元気で、歩きにくいよー




▼ 13:08 こんな所に時々植林も出てくるのが驚き。P920からの下りで




登り始めてから、およそ35分でP921からくる鉄砲沢左岸尾根と合流した。
ここから、また先を歩くことに。
アセビのせいで手足バラバラの動きを余儀なくされながら、鞍部の手前のピークに出た。

ここでコンパスで方向確認をして急下降。ヤセ尾根を辿って 茅ノ木棚沢ノ頭への登りに入った。
この登りが結構きつくて足にこたえる~



▼ 13:27 急下降で、鞍部のヤセ尾根に乗る




稜線に出てひと息いれていたら、雨山峠方向から単独の男性がやってきた。
先ほど林道でお会いした方だったのでコースのことなどお話して見送った。

ここから鍋割山方向にホンの少し行くと道標があった。



▼ 13:56 「茅ノ木棚沢ノ頭」の道標。ここまで1時間20分だった




実は、茅ノ木棚沢ノ頭からP1108までは未踏だったと気づいた。
「それでは、お先にどうぞ」と言われ、クサリ場をルンルン登って
あっけなくP1108に着いた。
ここでツルハシ尾根をコンパスで確認し、登山道へ下った。
あとは時々ショートカットしながら、朝 来た道を寄大橋に戻った。



▼ 14:00 クサリ場、ここは初めて歩くので嬉しい




思った以上に楽しめたのは、実際の地形と地図が違っていたからというのが皮肉だ。

ミックスナッツさんの判断で、危険箇所は無理せず引き返したので恐怖感はなかったが、
白ザレの急斜面は登りも下りも、気を抜くとズズーッと行くので油断ができない。

また、一部 実際の地形と情報源である地図にかなりのズレがあるので、
コンパスが役に立たない所がある。
ここは、やはり歩いての経験と勘も必要な、極めて手ごわいエリアの一つだと思う。
クマさんもいるので、単独で入ることはお勧めしない。


ミックスナッツさん、お疲れさまでした&ありがとうございました。
コンパスの使い方は もうバッチリですから、これから下りの時は方向確認をしてみてくださいね。
計画していた登りルート、機会がありましたらお願いします。



♪ ミックスナッツさんの記事も どうぞ
http://70314064.at.webry.info/201201/article_1.html











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Comments: 8

M-K URL 2012-01-14 Sat 02:33:04

はっぴーさん

「ムムム・・・・」このUPはいかがしたものか?
これはヨイコといえるであろうか・・?

所詮我らにはヨイコは一人もいない訳でして・・。
(そうですよね!)

しかし面白そう~! (M-Kは登り返しでクタバルでしょう)
ご無事で何よりでした。

はっぴー URL 2012-01-14 Sat 10:28:34

M-K さん

少ない経験で生意気なことを申しますが、
ここは“こわ楽し~!”の筆頭格の一つでは。

先がまったく予想できない面白さがたまりませんが、
ただし、アウト!バック~!!にめげない体力が必要なのでありますから
けっこうキツイ遊びです。

でも、良いことより魅力的ですね~(笑)

ミックスナッツ URL 2012-01-14 Sat 22:48:52

三度の登り返しにお付き合いくださいまして、ありがとうございました。
ここまで地形図と一致していないのも何ですが、改めて見ると結構恐いルートですね。
次回こそは安全な場所にしましょう。(笑)

教えていただいたコンパス、今日も役に立ちました!

AY URL 2012-01-14 Sat 23:06:51

萱ノ木棚山稜北面って地図では読みきれない場所が多いですね。

登り返し3回、お疲れさまでした。
でも、こういうのって読ませていただく分には本当、楽しいですね!(また、期待してます)

はっぴー URL 2012-01-15 Sun 00:26:50

ミックスナッツ さん

こちらこそスロータイムで歩いていただき、ありがとうございました。
怖くて魅力的、緩急ありで楽しいエリアですが、故に下りは難しいですね~

コンパスを合わせて、下る方向とピッタリ一致すると気持ちがいいものです。
さっそく使いこなしていらっしゃるとは さすがです!

はっぴー URL 2012-01-15 Sun 00:38:23

AY さんは この辺も“お散歩コース”なんですね!
雨山沢右岸尾根、スリルと変化があって面白い尾根でした。

登り返し3回は今までの最高ですが、こういうのって体力が許せば
やってる方も楽しいかもです。(実際は・・・3回で済んで ほっ!でした(笑))

shiro URL 2012-01-15 Sun 22:16:02

新年早々、悪い事をやってますねェ・・・。
 
やっぱりあそこの山域は、まともに歩ける尾根はないんだなあ。
単独では踏み込む機会と勇気が無くって、いまだ未探査の山域なんです。
 
ヤバイと思ったら引き返す。
これ、セオリーですけど、なかなかできない事なんですよね。
この記事を読んで、改めてその事の大切さを噛みしめました。
「ヤバイと思ったら引き返す」事を心がけてさえいれば、危険な山域に踏み込んだって安全ですから。
 
にしても・・・
登り返し4回は、なかなかできないよなァ・・・
 
今年もよろしくお願いします。

はっぴー URL 2012-01-16 Mon 00:00:08

shiro さん

新年早々、つい道を踏み外しそうになりまして・・・(笑)
これ以上、悪の道?に染まらないよう、自制しなければいけないですよねぇ。
でも、果たして“自制”に効果はあるのだろうか??

この山域は、ボロボロとYAMさんが書いていましたが、
その言葉、ピッタリだと思います。白ザレが日々、崩れているようなイメージです。

shiro さんのおっしゃるとおりですね。
“ヤバイ”に遭ったら引き返せば、ヤバくはないわけですね。
でも、今回のような尾根に入りかけは、それができましたけど
もっと煮詰まってからだと出来ない場合もあると思います。難しいところですね。

こちらこそ、今年も楽しく♪よろしくお願いします。

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