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念願の“大タギリ再訪”と 静かな秋色の山をしっとり味わう


▲ ガスのベールの中をワナバノ頭へ向かう。こんなお天気も落ち着いていいなぁ




3年半前、10人という大人数で、敷地山から女郎小屋ノ頭へと歩いて
女郎小屋沢出合へ下った。
途中に大タギリや女郎小屋沢乗越という難所がある とても危険なコースだ。

女郎小屋ノ頭で撮った記念写真は、偶然 つっちーさんとお隣り同士だったけど、
まさか数年後にVルートを歩く“相棒”になるとは、お互い夢にも思っていなかったと思う。
今 考えると不思議で面白い・・・まさに“ご縁”があったわけだね。

一緒に歩くようになって、いずれ ここは二人でトライしたい!
と思うようになったのは、いつごろだったのかな~
“以心伝心”か分からないけど、つっちーさんも同じこと考えていたのが嬉しかったね。

ということで、
いつもよりチョットばかり緊張して、念願だった山遊びをしてきた。





2011.11.8大タギリ




2011年11月8日 ガスのかかった曇り  
メ ン バー: つっちーさん、はっぴー
コ ー ス : 玄倉林道ゲート前に駐車―玄倉林道―女郎小屋沢出合―芋ノ沢ノ頭南東尾根―
        芋ノ沢ノ頭―ワナバノ頭―P920(仮称白ザレのP)―大タギリ―大タル丸―
        女郎小屋ノ頭―女郎小屋ノ頭南尾根―920mより南東尾根―女郎小屋沢―
        玄倉川―玄倉林道―ゲート前駐車地
        
                                         (行動時間:9時間)

 
         ※ コースは上図参照:地形図が読めコンパスが使えるだけでなく
           バリエーション・ルート精通者向き。特に大タギリ&女郎小屋沢乗越は危険。
           大タギリと女郎小屋沢の二ヵ所を持参したロープ(8mm30m)で懸垂下降した。
              





さて、どこから登ろうか?
敷地山からだと長いので、白ザレのピークまでに疲れてしまいそう。
余力を残しておきたいので、少しショートカットすることにした。

赤棚ノ沢の右岸尾根か左岸尾根か・・・・
要は芋ノ沢ノ頭に登るか、ワナバノ頭に登るかだ。
で、前から気になっていた芋ノ沢ノ頭南東尾根=赤棚ノ沢右岸尾根で行くことにした。
それ以外は前とまったく同じコースだ。

ゲートそばに駐車して(これが失敗だった!)、林道を歩いて行くと、
前回歩いた時より、さらに法面工事が大規模になっていたのでビックリ!
まだ早朝なので工事は始まっていなかった。

ガスがかかっている中、せっせと林道を歩き、いつもの所で女郎小屋沢出合へ下りた。



▼ 女郎小屋沢出合付近もシックな秋色パッチワークに変わっていた





地形図では玄倉川に二つある上の堰堤あたりから取り付けそうな感じもするけれど、
実際は壁のように立っていて とても無理。
赤棚ノ沢が入ってくる手前まで進んで取り付いた。

植林が少し混じったような自然林の急登を100mも頑張ると、ほどなく南に延びる主尾根と合流した。
よく手入れされた植林だけど、太いツルに巻きつかれた木が多くて驚いた。
こんなに締めつけられたら太くなれないし、木がかわいそう。



▼ 最初はいつも急登、手足を使っての登りだ




▼ 太いツルに巻きつかれた木が あちこちにあった




▼ 中には こんなふうに一体化しているのも。気持ちわるい~




▼ 尾根はシカ柵が一つもなくて歩きやすかった





ガスの もやう中を ひたすら登って行くと、山頂手前でシカ柵が現れた。
ここは、柵沿いに右に回り込めば近いけれど、今日は柵内に入ってピークをめざすことにした。



▼ ピークを囲んでグルッとシカ柵。まっすぐ進むと敷地山から来る尾根が左から合流する





ピークで方向確認をしヤブをかき分けて行くと、右側に出入口が見えた。
扉には厳重な鍵が付いていたので、倒木が倒れて柵が低くなっている所から外に出て
北東方向の尾根を進む。これで、本日の未踏区間はアッケなく終わり。



▼ 柵内は 背丈の低いイバラのヤブで歩きにくい。まん中あたりに扉のワクが見えている





最近はお天気を選んで山に入っているので、ガスがかかった幻想的な風景は久しぶりだった。
雨さえ降らなければ、たまにはこんな日も趣があって悪くない。

のんびり彷徨うという感じで、白ザレのピークまで歩いたのだけど、
ここも以前に比べてササの衰退が激しいのに驚いた。

最初に白ザレのピークまで歩いたのは4年くらい前だったけど、
ワナバノ頭からの下りなどは、「どこに行くんだろう?ここを下っていいんだろうか?」
と不安になるくらいヤブが濃かったように思う。
それが今はスカスカで見通しが良くて、まるで他の場所みたいな感じだった。



▼ 以下3枚、芋ノ沢ノ頭から白ザレのピークまでの風景











すぐ上の写真が白ザレのピークへの登り。
登りきって辺りを見回すと、以前 来た時より狭く感じた。
こんなもんだったかな~!?記憶と現実のズレに ちょっと戸惑った。

さて、今日はここからだ!!
気合を入れ直して懸垂下降の下準備をし、ササが残っている間をかき分け
様子を見ながらソロリソロリと途中まで下る。

セルフビレイを取って、木にロープをかけてエイト環をセットし
(やっぱりイザって時、私はエイト環が安心なんだな)
正面向かって右側は苔のついた白ザレでいやらしいので、
左側の細い岩溝を下ってV字のまん中に降り立った。
ここは「定員お二人様」って感じだ。

イガイガさんがズリ落ちたことを知らなかったので、その痕跡は??だった。



▼ まん中の窪みを持参のロープで懸垂下降した





登りは白ザレのピーク側ほどではないけれど、やはり急傾斜で白ザレだ。
3年半前にはなかったけれど、今はロープがあるので時間を取らずに登れたのが ありがたい。



▼ こちらは大タル丸側への登り返しの下部(写真左)と上部(写真右)




▼ 大タギリをクリアーして満足の笑顔




▼ その後の思ったより長い110mの登りが終わってホッ~!





でも、まだ もうひと仕事、女郎小屋沢乗越が残っている。
下りの方は大タギリに比べれば高さがなかったけど、問題は登り、
確か白ザレの急登だったと思ったけど・・・・

一応、対策を考えてきたけど、
イガイガさんの記事にあった新設(親切)ロープが付いていたので感謝しつつ
(ここはロープがあっても危険箇所)十分注意しながら登ったのだった。



▼ 手前からの女郎小屋沢乗越、右上に向かって登る




▼ この後の女郎小屋ノ頭までの登りで紅葉が みごとだった。これはそのうちの一枚




▼ 下もカラフル~





ようやく女郎小屋ノ頭。
何回か来ているので、知った人に会った時みたいにホッとする感じ。
でも、今日は途中から、一度下ってはいるけれど、未知ルートのような南東尾根を行くので
まだ気が抜けない。

つっちーさん曰く、
「いつも最後までスムーズにいったためしがないものね」

ふふ そうだね~
最後までハラドキで楽しんでるよね(笑)
だから今日も、まだスンナリ ゴールとはいかないかも・・・・




▼ 女郎小屋ノ頭のブナの黄葉とモミジの紅葉






日向山への尾根の分岐に、右側の木に色あせた幅広赤テが2ヶ所。
ここを右に下り、岩場を巻いて、広い尾根を下って・・・・・
さて、この後は これから歩かれる方のお楽しみを邪魔しないよう省略ね。



▼ ここは良い雰囲気だった。まん中あたりに、下って行くつっちーさんの姿が




▼ このケルンには見覚えありだ





ただ地形図に表記されていない小尾根が出てくる所があり、そこは注意が必要。
われわれは 当たり外れを楽しんだ(笑)

ピンポーンの尾根に乗れば、あとは女郎小屋沢に下りて
時に左岸沿いの径路を辿ったりしながら下って行くだけ。

下るのが二度めとは言っても、3年半前に大人数でドンドン下ったので
インパクトのある部分の記憶しかない。ほとんど初めて歩くような感じだった。



▼ ザレて切れ落ちている手前で懸垂下降で沢へ




▼ 途中で見つけた石は何とも不思議!異質なものが混じっている?




▼ これは9月の台風によるもの?沢中に大きな倒木もあった




▼ 今日 歩いて来たところを振り返ると感慨深い




もっと長かったような気がしたのだけど、意外に早く女郎小屋沢出合に着いた。
ここで汗を流して、朝 下って来た所を林道に登り返した。
いつもより林道歩きの距離が短いとはいうものの、境隧道から先がやっぱり長い!

やっと車に辿りついてホッとしたのも束の間、5時前だったので法面工事の作業中で
暫く待たされた。
うっかり奥まで入ってしまったが、平日は工事現場より手前に駐車が正解だね。

今日はお天気が良くなかったけど、同角尾根のメインを静かに歩けてハッピーだった。
つっちーさん、ありがとう!!




♪♪ 本日の出遭いは少なかった













※ イガイガさんから

【「同角山稜」は同角ノ頭から石小屋ノ頭、大石山に続く山稜。
 同角ノ頭から小川谷出合に続く尾根が通称「同角尾根」です】
  
 とのご教示をいただきました。ありがとうございました。
 以前の記事の該当部分も含めて訂正しました。
 なお、両方にかかっている場合は「同角山域」としました。













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Comments: 10

つっちー URL 2011-11-18 Fri 20:06:28

はっぴーさん
UP楽しみにしていました。
こんなだったかな~ばかりで最後まで
ハラドキでした。
充実感もいっぱいで長く感じたな~。
もやのかかった紅葉もまたよし。
今度はどのあたりに行こうか
たのしみです。

はっぴー URL 2011-11-18 Fri 20:40:22

つっちーさん

3年半前の記憶では、やや心もとなかったけど、
今度もし行く場合、間をあけなければ
もっとスムーズに行かれそうかな。

今度はやっぱりあそこでは。
また、よろしくね♪

イガイガ URL 2011-11-18 Fri 21:14:25

そう、ズリ落っこちたのです。
右足を乗せたザレが、ズリズリ~ッ! 
あわてて足を踏みかえたらたら、またズルル~ッ!
ぎゃっ、足場がない!
トラロープにしがみついて、助けて~でした(汗)

つっちーさんも、いよいよ本領発揮みたいだし、
二人とも基礎ができてるので違いますね。

なんちゃっては、最近ボロがでっぱなしです(泣)

M-K URL 2011-11-18 Fri 21:29:42

はっぴーさん
これからは「はっぴー先生」と呼ばせていただきます!
同角尾根の新ルート開拓と難ルートの平然とした下降・・。
最早M-Kは門下生になるのです。(入れてもらえない!
年齢制限) 下降ルート、イガイガさんの後を追いながら
おっかないコースだな、と思ったし、下降後の沢沿いトラバース
もホンノお印程度のケモノ道、滑れば女郎小屋沢へ
一直線・・。「三歩下がって師の影を踏まず・・」(^^);

はっぴー URL 2011-11-18 Fri 22:51:22

イガイガさん

あの角度での白ザレの登り、やっぱり ぞ~っとします。
逆コースは難しい・・・これ納得できます。

でも、確か以前 単独で同角沢遡行のあと、
ここを歩かれていらっしゃいましたね(スッゴイ!)
きっと今回は骨折後だったからでは・・・
決してオトシの・・・なんて思ってませんよ~(笑)
それにしても単独でなくてホント良かったですね。

つっちーさんはVルートのナイス・パートナーです。

はっぴー URL 2011-11-18 Fri 23:18:17

M-Kさん

何をおっしゃいますか・・・
ご子息といらっしゃった記事と、単独で行かれた記事、
ちゃんと拝読していますよ~! (^-^)
機会があったら、M-Kさんが登られた赤棚ノ沢左岸尾根も
登ってみたいです。

親切ロープ、心強かったです。
設置して下さった方に感謝しています。

レガー URL 2011-11-19 Sat 22:51:06

楽しんで拝見させていただきました。
紅葉この一角は今年も良かったようですね(^^)
写真でこれだけの色合いなので、実際はもっと鮮やかだったのではと想像を膨らませます。

玄倉の地形を知る良い周回コースを教えていただきました。
ドーガク尾根周辺、霧が立ち込めていると迫力が倍増しますよね。
もやの中にぽっかりと口を空けているキレット達(^_^;)
迫力もありますが、静けさも倍増する気がしますので、霧の山行も好きです。
先日歩いて来ましたP1190~キレット・同角ノ頭も霧の山行となりました。

はっぴー URL 2011-11-20 Sun 00:00:37

レガ―さん

翌日、お天気が良くなかったので、どうされたかと思っていました。
やっぱり霧の山行でも決行だったんですね。
青空に紅葉も、スッキリ気持ち良いですが、
霧にけむってしっとりした山も、味わいがあっていいですよね。

で、紅葉はいかがでしたか?
鉱山跡を見学したあと、そこから直登 した時、とてもいい感じでしたから
もう終わってしまったかな~と・・・・
記事UP、楽しみにしていまーす (^-^)

レガー URL 2011-11-20 Sun 23:17:57

アップ記事作成中です(^_^;)
もうしばらくお待ち下さいませ。

紅葉はモミジ以外は落葉している感じでした。
同角沢の時は、東沢乗越~女郎小屋ノ頭までブナの黄色もきれいでしたが。
でも霧の中にあるオレンジと真っ赤のモミジ、きれいでしたね。
癒されました。

はっぴー URL 2011-11-21 Mon 08:09:29

レガ―さん

紅葉情報 ありがとうございました。

一口に赤やオレンジと言っても、鮮やかだったり、やさしい感じだったり
シブかったりと いろいろですね。
出遭いのつど、つい足をとめてしまいます。

わが身を考えると、記事UPはゆるゆるとお待ちしなくてはね。。。(^^;

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