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2012年04月 Archive

蛭ヶ岳を中心にした未踏区間を歩く




▲ 蛭ヶ岳をあとにして、雄大な眺望の丹沢主稜をミカゲ沢ノ頭へ向かう(ミックスナッツさん撮影)





“3人コラボ”が、事情によりミックスナッツさんと2人になったので、
ミックスナッツさんが温めていらっしゃった蛭ヶ岳を中心にしたコースを
一緒に歩かせていただいた。

私は、蛭ヶ岳は 市原新道や白馬尾根からと、大滝新道~棚沢ノ頭ルートしか行ったことがないので、
今回 歩く、地蔵平からミカゲ沢ノ頭と下山路の源蔵尾根は未踏区間だった。
この辺は 一般コースながら、なかなか行きにくい所なので、ラッキー!!と喜んだのだけど・・・・





地蔵尾根~蛭①





2012年4月29日 晴れて暑い日
メ ン バー:ミックスナッツさん、はっぴー(蛭ヶ岳~臼ヶ岳間 = shiroさん)

コ ー ス :神ノ川ヒュッテ手前駐車スペース―檜皮橋(ひわた橋)―地蔵尾根取り付き―P1159m
       ―地蔵平―蛭ヶ岳―ミカゲ沢ノ頭―臼ヶ岳―神ノ川乗越―P1344m―金山谷乗越―
       源蔵尾根―彦右衛門谷―檜皮橋(ひわた橋)―駐車スペース    (行動時間:9時間)
 
     ※ コースは上図参照:地形図が読めコンパスが使えることが最低条件。地蔵尾根には一部危険箇所あり     
       記事中の写真で、(Mさん撮影)はミックスナッツさん、(sさん撮影)はshiroさん から拝借した




今日は快晴。
こういうお天気の日は、やっぱり見晴らしの良い清々した所に行きたくなるので、
蛭ヶ岳からの丹沢主稜歩きは、さぞかし気持ちが良いだろうな~と期待する。
でも、その前にまず登らなければならないのだよね。

地蔵尾根は5年前に歩いているので不安はない。

北丹沢山岳センターによる「北丹沢ガイドブック」には、
『昭和20年代に開かれた林業用作業道の痕跡をを利用し、(中略)
標識や固定ロープが設けられ、平成11年4月に復活した」とある。

確か「剣ノ峰」、「五葉松ノ峰」、「剣ノ刃渡り」、「カニの横這い」、「吹上屏風」、「八方睨み」
などの名前を書いた木札があり、楽しみながら登ったのを覚えている。




▼ 日蔭沢橋のかなり手前から駐車してあって何だろうと思ったら、これだった。仕方なく少し戻って駐車した




▼ ゲートの手前の広場で荷揚げ作業中。ヘリはアッという間に行って戻ってくる




▼ 景色を見ながら十数分も歩くとトンネル。シカが描かれたレリーフが目を引く




▼ こちらはヤマセミ。こういうの他の場所のトンネルにも付いているのかな~




花の写真を撮ったり、チラホラ咲き始めたミツバツツジを見ながら林道を進み、
檜皮橋(ひわた橋)の少し先から広河原に下りる。
尊仏ノ土平ほどではないけど、ここもかなり広い。



▼ 源蔵尾根は彦右衛門谷の右岸尾根のこと。下山ルートはこの堰堤のもう少し上の方に下りてくる




広河原から神之川の左岸をしばらく行くと、対岸にテープ、標識、トラロープがある。
ちょうど岩水沢出合の所で、ここから取り付く。
以前、歩いた時に「前はもう少し上流に取付点があったのだけど、今はここから」
と聞いた気がする。



▼ 写真中央にテープと黄色の看板とトラロープあり。ここからよじ登る




この急登を「胸突坂」といい、西からの本尾根に合流する「馬酔木平(925m)」のやや手前が
「胸突八丁目」というらしい。



▼ しばらくはザレの急登なので落石に注意しながら、ひたすら高度をかせぐ。トラロープが所々付いている




馬酔木平からしばらくは のんびりした尾根歩きが続き、
傾斜がゆるくなった1020m辺りにワイヤーが残っている。



▼ ここに造林小屋があったらしい。ワイヤーがあちこちに残っていた




▼ 1100m辺りの「剣ノ峰」はいつの間にか通り過ぎてしまったようだ。ここはP1159mの手前のトラバース




▼ 「五葉松ノ峰」(P1159m)を過ぎて、ここが「剣ノ刃渡り」かな?




以前 歩いた時は付いていた楽しいネーミングの標識が見当たらない。
もしかしたら、見落としたのかもしれないけれど・・・・
何より、あの可愛らしい“剣”をスル―しちゃったのはチョット残念だった。



▼ 今回はミックスナッツさんと一緒だったせいか、スムーズに主脈縦走路の地蔵平に着いてしまった




▼ でも、問題はここからだ。あの正面に見える蛭ヶ岳までの登りが恐ろしい。私の苦手な階段ずくめだとか~(泣)




▼ ミックスナッツさんは階段だってヘッチャラで快適に登って行くのだー!もうこういう所は一緒に歩かないと心に誓った(笑)




▼ 檜洞丸、熊笹ノ峰、犬越路、大室山の景色を見ながら最後のガンバリ~! 暑さと階段で久々のシンドサだった




さすが連休の蛭ヶ岳だ。山頂は人がいっぱいで、以前 来た山と違う所みたいだ。
ゴチャゴチャしていて思考回路がニブイ。

あれ~!ミックスナッツさんが誰かと一緒にいるけれど、誰だろう?思いあたらない。
しばらくのまのあと、それはshiroさんだと分かった。

なんで こんなとこに おるんねん!?
・・・・このサプライズについては、shiroさんの記事をどうぞ。

まずは、場所を確保して、ミックスナッツさんが持ってきてくれた「ドライ ゼロ」で かんぱ~い♪
まさか私の分まであるなんて思わなかったので大感激だった!!
保冷剤のおかげで、よく冷えていて とっても美味しい♪ごちそうさまでした
これで階段疲れが半分ぐらい吹き飛んだぞ~~(笑)



▼ 蛭ヶ岳の山頂で飲む冷え冷えノンアルコールが最高に美味しかった!(Mさん撮影)
070Mix (2)



すると、そこにサングラスの男性(Kさん)登場。
なんでもshiroさんと同じ蛭ヶ岳南尾根を登ってきた方で、
よくよくお話をしてみると東京でM-Kさんにお会いしてるそうだ。

私のブログもご存知と聞いて、それまで第三者的対応だったのがシャッキリしてしまった(笑)



▼ 山頂でのひとこま。右はじがKさん(sさん撮影)




せっかくのサプライズなので三人で記念撮影後、市原新道を下るというKさんと別れ、
主稜縦走路をミカゲ沢ノ頭に向かう。まずは300mの下りだ。



▼ はい、3人でサプライズ記念撮影(Mさん撮影)
070Mix (3)



▼ 蛭ヶ岳、御嶽大神の祠に、この先の無事をお願いした




▼ 眺めの良い快適な下りだけど、途中ザレやクサリ場があるので慎重に!




▼ ミカゲ沢ノ頭は2回め、懐かしいなぁ・・・下ったあとの登りはキツイけど、階段じゃないから嬉しいや




▼ 臼ヶ岳の手前で振り返って、蛭ヶ岳(左側)のshiroさんが登ってきた尾根を見る




▼ 臼ヶ岳のベンチで休憩後、お名残り惜しいけど shiroさんとお別れ~。気をつけてねー!




ツルツルした茶色っぽい木肌を見かけると、全部ヒメシャラだと思っていたけど、
下記の「樹木図鑑」によると、丹沢では通常のヒメシャラは見つかっていないそうだ。
この辺は専門的なので、私には分からないなぁ

http://www.geocities.jp/greensv88/jumoku-zz-hikosanhimeshara.htm



▼ 臼ヶ岳からのゆるやかな下りにはヒコサンヒメシャラ?の木が多い。今度ジックリ見てみよう




▼ 神ノ川乗越、P1344mと二つの小ピークを越えて、金山谷乗越のすぐ先が源蔵尾根の下り口だ




写真を撮っていると、単独の男性が追いついてきた。
ここで止まったので話しかけてみると、1週間前にもここを下ったそうだ。
お先に!と挨拶をして下り始める。



▼ 最初の所だけ こんな感じ。1ヶ所尾根の乗り換えがあるけど、あとは危険なく良い尾根だった




▼ ねっ、いい感じ~!




▼ 予想していたより手前で踏み跡が彦右衛門谷に向かっていたが、そこにハンターが一人、待ち?をしていた




▼ 最後は第二堰堤の上に下りてきた。あっ、道標があった




▼ 帰りも新緑に癒されながらの林道歩きだった。いいなぁ 自然の色の緑





≪ 本日のうれしい出会い ≫

▼ アカバナヒメイワカガミ まだ蕾で残念




▼ エイザンスミレ。これ私にしては自信作?(笑)




▼ キクザキイチゲ(白花)




▼ キクザキイチゲ(ピンク色)




▼ 可愛いな コイワザクラ。盗掘が多いそうだ(怒)




▼ ツクバネソウ




▼ ツルシロカネソウ(シロカネソウ)




▼ フタリシズカではなく、ヒトリシズカがお二人~




▼ ブナの若葉、きれいだね




▼ ミヤマシキミ




▼ やっぱりマメザクラはこんな感じが好きだ





ミックスナッツさん
なかなか歩けない半端な未踏部分をクリアーできて嬉しいです!
ありがとうございました。
やっぱり、人気の登山道は階段が多くて苦手です。
どうしても歩くなら階段は下りに限ると痛感しました(笑)


shiroさん
わずかな区間の3人旅、楽しかったです!
お花の情報はネットではお互いに控えめにしましょうね。
ウラ情報交換、よろしくお願いします。



・ミックスナッツさんの記事
http://70314064.at.webry.info/201205/article_1.html

・shiroさんの記事
http://shiro77.cocolog-nifty.com/kumo/2012/05/post-09f7.html










少し遠出をしようか~と 地蔵平へ行ってみた








こういう景色を眺めると

「なめとこ山の熊のことならおもしろい。」

で始まる 宮沢賢治の『なめとこ山の熊』の中の ある情景を思い浮かべてしまう。

それは、向こうの谷に見える ひきざくらの花をめぐっての
母熊と子熊のユーモラスな情感あふれるやりとりで、大好きな場面だ。

こんなに美しい表現ができる宮沢賢治はもちろん素晴らしいけれど、
この作品をはじめ、いろいろな文学作品から
【ことばの吟味を通して心を深く読む】ということを教えてくださった恩師との出会いは
私にとって本当に貴重だったなぁと、今もしみじみ思うのだ・・・・


                   ※ 記事の最後に、好きな場面を掲載しましたので よろしければご一読ください





2012.4.25つっちーさんと地蔵平(大)




2012年4月25日 曇りのちガス
メ ン バー: つっちーさん、はっぴー
コ ー ス : 一茶の先に駐車―大室生神社―二本杉峠―清水沢(大杉歩道)右岸尾根―大杉歩道― 千鳥橋
         ―大又沢林道―地蔵平―屏風岩山西尾根―登山道合流―二本杉峠―大室生神社―駐車地
                                               (行動時間:およそ7時間20分)
 
                 ※ コースは上図参照:地形図が読めコンパスが使えることが最低条件




つっちーさんが「少し遠くでも大丈夫」というので、
二本杉峠から、イガイガさんが下った清水沢(大杉歩道)右岸尾根で、
大杉歩道の途中に出て、春の地蔵平へ行ってみようということになった。

今日はこの部分と、昨秋 歩いた屏風岩山西尾根がメインで、
下山路は笹子沢左岸尾根を下るか、登山道で二本杉峠に戻るか、
その場の状況で相談して決めよう。

喫茶「一茶」の先に駐車して、少し戻って大室生神社の前を通って二本杉峠へ。
途中、一ヶ所崩落していたが、トラロープが2本張ってあるので問題はない。
新緑を眺めたり、花を見つけたりしながら、のんびり歩く。

峠から、昨年の12月に歩いた道志歩道(さかせ古道)に入り、下る尾根を探しながら行く。
清水沢右岸尾根は、一番危険な崩落箇所の少し手前で南西方向に派生する大きな尾根だった。



▼ まぁ、なんと立派な“ロード”だろう!地図とコンパスで確認してから、ここを入った




▼ 尾根を下りながら右側(北)を見る




▼ とても良い尾根だったので二人で感激した。大杉歩道より はるかに歩きやすいし気持ちが良い




▼ 下に大杉歩道が近づくと、手入れされた植林になった。歩道を10分弱歩いて千鳥橋に出た




▼ 小石がゴロゴロ落ちている新緑の美しい大又沢林道を、てくてく40分ほど行けば地蔵平だ




▼ お地蔵様の周りは春っぽくなっていたけれど・・・・




▼ ムム~地蔵平はぜんぜん春っぽくないや。ガッカリ! 正面チョコッは大界木山




期待はずれだったけど、ここでランチ~
だんだんお天気が悪くなってきているので、せっせと食べて登りにかかることにした。

つっちーさんは今年の1月に、920mで合流する もう一つ北側の尾根を下ったそうだ。



▼ 最初は植林の急登。そこをガマンで登れば展望が開け、富士見橋や富士見峠方面に続く尾根が見える




「たくさん人が歩いている登山道なんかにはダニはいないらしいよ」とつっちーさんが言う。
確かにそうかもしれないな~、と思った。

ならば、Vルートを歩いているのだからダニは仕方ない、覚悟しなくちゃ
と悟ったやさき、前を歩いているつっちーさんのズボンに見事なジャンプで
跳び付くダニを見てしまった!
ありゃー35センチは跳んだね。

えええーーー!!!ダニって こんなに跳ぶんかい!?!?!?
今まで相手を見くびっていた?私は ひるんでしまい、一気にテンションが下がった。
(ヒルよりダニがヤダー!!)

以後、それまでより ひんぱんにダニ払いを繰り返しながら進んだのは言うまでもないけど、
相手もかなり しつこくまとわりついてきたので、壮絶なバトルとなったのだった。

ダニって良いたとえに使われないのが分かる気がするなぁ・・・・



▼ 自然林の感じの良い尾根なんだけど、ここはダニがいっぱいだー




▼ シルエット・ブナ




▼ くねっているので長い尾根を、ようやくクリアーして登山道に出るころは かなりガスッてきた




このガスだし、もうミツマタにも遅い時期なので、今日はおとなしく登山道で二本杉峠に出、
大室生神社に戻った。登山道に出たら、不思議とダニがいなくなった気がした。気のせいだろか?
「一茶]は定休日でコーヒータイムならず、残念!



▼ またも途中でかわいそうな木を発見。なにも こんな目印しなくても・・・・





≪ 本日の嬉しい出会い ≫ 


▼ スミレ。このふつー(?)のスミレがけっこう好きなんだ




▼ イワボタン




▼ ミツバコンロンソウ。葉がかなり食べられていた




▼ 何かの木の芽がいっぱい顔を出していた。可愛いな~




▼ フデリンドウをアメと比べてみた




▼ ケマルバスミレ




▼ キランソウ




▼ ミヤマハコベはよく見るとかわいい花だね




▼ アカネスミレ? オカスミレ? 迷ったけれど、ええい!茎に毛がチョコッと見えるからアカネスミレでいこう




▼ エイザンスミレは まだ開店前の準備中




▼ 菌類?赤がきれいだったのでパチリ。でもシミジミ見ると気持ち良くないな




▼ 小さなブナの発芽。厳しい自然に負けず、大きく育ってほしい







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『なめとこ山の熊』( 宮沢賢治 著 )より抜粋    (注)小十郎は熊捕りの名人です


小十郎はもう熊のことばだってわかるような気がした。ある年の春はやく山の木がまだ一本も青くならないころ小

十郎は犬を連れて白沢をずうっとのぼった。夕方になって小十郎はばっかぃ沢へこえる峯(みね)になった処(と

ころ)へ去年の夏こさえた笹小屋(ささごや)へ泊ろうと思ってそこへのぼって行った。そしたらどういう加減か

小十郎の柄にもなく登り口をまちがってしまった。

 なんべんも谷へ降りてまた登り直して犬もへとへとにつかれ小十郎も口を横にまげて息をしながら半分くずれか

かった去年の小屋を見つけた。小十郎がすぐ下に湧水(わきみず)のあったのを思い出して少し山を降りかけたら

愕(おどろ)いたことは母親とやっと一歳になるかならないような子熊と二疋(ひき)ちょうど人が額に手をあて

て遠くを眺(なが)めるといったふうに淡い六日の月光の中を向うの谷をしげしげ見つめているのにあった。小十

郎はまるでその二疋の熊のからだから後光が射すように思えてまるで釘付(くぎづ)けになったように立ちどまっ

てそっちを見つめていた。すると小熊が甘えるように言ったのだ。

「どうしても雪だよ、おっかさん谷のこっち側だけ白くなっているんだもの。どうしても雪だよ。おっかさん」

 すると母親の熊はまだしげしげ見つめていたがやっと言った。

「雪でないよ、あすこへだけ降るはずがないんだもの」

 子熊はまた言った。

「だから溶けないで残ったのでしょう」

「いいえ、おっかさんはあざみの芽を見に昨日あすこを通ったばかりです」

 小十郎もじっとそっちを見た。

 月の光が青じろく山の斜面を滑っていた。そこがちょうど銀の鎧(よろい)のように光っているのだった。しば

らくたって子熊が言った。

「雪でなけぁ霜だねえ。きっとそうだ」

 ほんとうに今夜は霜が降るぞ、お月さまの近くで胃(コキエ)もあんなに青くふるえているし第一お月さまのい

ろだってまるで氷のようだ、小十郎がひとりで思った。

「おかあさまはわかったよ、あれねえ、ひきざくらの花」

「なぁんだ、ひきざくらの花だい。僕知ってるよ」

「いいえ、お前まだ見たことありません」

「知ってるよ、僕この前とって来たもの」

「いいえ、あれひきざくらでありません、お前とって来たのきささげの花でしょう」

「そうだろうか」子熊はとぼけたように答えました。小十郎はなぜかもう胸がいっぱいになってもう一ぺん向うの

谷の白い雪のような花と余念なく月光をあびて立っている母子の熊をちらっと見てそれから音をたてないようにこ

っそりこっそり戻りはじめた。風があっちへ行くな行くなと思いながらそろそろと小十郎は後退(あとずさ)りし

た。くろもじの木の匂(におい)が月のあかりといっしょにすうっとさした。



全文ご覧になりたい方は こちらをどうぞ
なめとこ山の熊







花と新緑の低山を 気ままに楽しむ





▲ 早戸川橋から宮ヶ瀬に向かって わっせっせと走って行くと、金沢橋手前でヤマザクラが緑の湖面に映えてきれいだった


  
            ※ shiro さんからいただいたコメントにより、花の名前を変更(イワボタン→ ヨゴレネコノメ)と
               追記(?? → ナガバノスミレサイシン)しました (5/3)





4月21日、花さがしの4回めに出かけた。

もう8年くらい前のことになるけれど、奥野林道のそのまた奥で
コチャルメルソウの群生を見つけ、
初めて目にしたクモの巣のような 何とも不思議な花の形に驚いたのだった。

あの群落は まだ健在だろうか?・・・・ずっと気になっていた。
それじゃ~確かめに行ってみようかね~

な~んて思って出かけたのだけれど、みごとに途中で挫折・敗退したのだった。 
でも、道すがら、今年初めての花たちに遇えたし、
今年 最後の桜を何ヶ所かで観られたのが、とてもうれしいことだった。


     

≪ 今日も 花との出あいがいっぱいだった~♪ ≫  五十音順で掲載



▼ ウメが こんなに豪勢に咲いているのはことし初!やっぱり香りがいいね




▼ カントウミヤマカタバミは 残念ながらつぼんでいた。「ミヤマカタバミは県内には生育しない」そうだ




▼ キランソウ。ちょっとタチキランソウかなとも思ったのだけど・・・・




▼ ケマルバスミレ 「無毛のマルバスミレは、県内からまだ見つかっていない」そうだ




▼ 白と緑のコケのコントラストが新鮮だった。植物はたくましいね




▼ サクラが まだ初々しい




▼ タチツボスミレは露の帽子が重そうだ




▼ ツクバキンモンソウは今年初めて




▼ トウゴクサバノオが心細げにポツンと咲いていた




▼ ナガバノスミレサイシン




▼ こちらもナガバノスミレサイシン(shiroさんよりご教示)




▼ ヒトリシズカが にぎやかに~♪あーほ―いほ―いのドンジャラホイ!っと




▼ よーく見ると面白いね。葉のつややかさが羨ましい!




▼ ヒメオドリコソウたち




▼ なかなかスマートな立ち姿のミミガタテンナンショウだね  




▼ ミヤマキケマンというものです。ちゃんと覚えてよん




▼ モミジイチゴ(通常キイチゴ)の花も美しい。だってワタクシ バラ科だもーん




▼ しずくに濡れたヤマザクラ、花びらの半透明の美しさにドキッ!




▼ 楽しいマイホーム♪ ヤマルリソウってたくましい~




▼ イワボタン改め、ヨゴレネコノメ・・・たぶんね(shiro さんのコメントより検討し変更)




▼ 落葉の上に落ちていたサクラの花をパチリンコ






≪ 今回、歩いたコースは こちら ≫



▼ バスを降りたら目の前に満開の桜が・・・・kaz さんもモデルにしてた美・サクラ




▼ ここは左へ。右は途中でなくなるようだ




▼ そしてここ「たまごひろい公園・コッコパーク」には




▼ なんとダチョウのたまごもあるのだー! ちゃんとご在宅だったのだ




▼ 「柏原ノ頭」への入り口を通過。こんな所はヒルがいそうで絶対に入りたくない~! ここから少し行くと




▼ 思い出の「奥野隧道」が見えた。あの左上あたりでランチしたのだった




実は、やはり8年くらい前になるが、
蛭ヶ岳に市原新道から登ろうと早戸川林道を車で行くと、
台風の翌日だったために、林道に大きな石が落ちていて通行止めになっていた。

仕方なく、行き先を松茸山に変更して
あっちへウロウロ、こっちへウロウロしながら時間をつぶして、
奥野隧道の上あたりで、ヒルにおびえながらランチしたのだった。

当時、ここがヒルの巣窟だとは、入るまで知らなかったのだけど、
駐車場にもウヨウヨで、一瞬たりとも気がぬけなかったのを覚えている。
松茸山だなんて、魅力的な名前なのにさ~と、いかったのだったなぁ(笑)

なんてことを思い出しながら隧道を抜けた。




▼ すると、こんなお知らせ発見! そうか、榛ノ木丸しか頭になかったけど ここもコースなのだね




▼ はい、いつもの記念写真




▼ この辺は、もう新緑が見ごろになっているね




▼ そして、やっとここまできた。ホントは右に行くのに、勘違いして左の林道に入り、途中で右の林道に移った




▼ この林道にはバーダ―や 山菜とりのオジサンが入っていたり、プラッと散歩の人もいて落ち着かない




▼ 結局、地図を見て目的地のあまりの遠さに途中で目まいがし、無謀な計画を反省、ここにスゴスゴ引き返したのだった




お腹がすいたのでゲートの前でランチにし、ヤケ食い(笑) 
はは、ウソでーす。
♪ オオルリが二羽、近くで慰めるように さえずってくれたのが、うれしかった。

さーて、これからどう帰ろうか、と考えた。
まず、元のバス停に戻るか、宮ヶ瀬に出るかの選択だけど、
同じ道を戻ってもつまらないので、宮ヶ瀬に出ることにした。

で 次に、林道を歩いて早戸川橋まで行くか、松茸山を横断して行くか?だけど、
もう林道には飽きたので、ヒルにも負けず!の気持ちで
山道を行くことにした。



▼ 水沢川を堰堤の所で渡って、木の階段を登って行く。ステキでしょ、この感じ




▼ すると、まだ若いヤマザクラが美しく立っていた。ごきげんよう!




▼ 春の色は控えめで やさしげだから、気もちがほんわか和むね




▼ なんと見事な! これは一本のヤマザクラだった




▼ はい、これが根元。ねっ スゴイでしょ~!?




▼ 遠くも近くも、この色合い イイナ~




▼ やっと美しいミツバツツジに あえたぞ!




▼ ここが早戸川口。山道でも会ったけど、明日のトレイルレースの練習の人たちが何人かいた




▼ そして私も、バスの時間のために走ったー(笑)こういうことになるなんて夢にも思わなかったんだわー




途中で、釣りのオジサンに「気合い入ってるね~!」と ひやかされたけど、
そばの自転車を羨ましげにチラッと見ながら、必死に走ったーーー



▼ ああ、やっとここ!かなり前から見えてるのに、そのあと なかなか着かないのだ。明日は ここが会場らしい




▼ 走り続けた甲斐あって発車20分前にバス停 到着。満開の桜を眺めながらソフトクリームを食べたのだった




今回、全行程を通じて見かけたヒルは松茸山での一匹だけだった。
そういえば、以前、登山道に敷いてあった廃材チップがなかった。
こんなことも関係しているのかな。

後日、つっちーさんに話したら
「トレイルレースのために何か対策をしているのでは?」とのことだったけど、
それも大いにあり得る気がした。











浄発願寺奥ノ院訪問と シ〇ミ尾根(仮)探しを楽しむ

  


▲ 二人で ここだろうと判定して、仲間うちでは「シ〇ミ尾根」と呼んでいる急斜面を下っていく




初めてこの周辺の地図を見た時、なぜこんな山の途中にお寺のマークがあるのか
とても不思議に思った。
それが「浄発願寺奥ノ院」で、一度、訪ねてみたかったけれど、なかなか機会がなかった。

少し前、「あばら写真館」のよ~かんさん撮影のお写真を拝見し、
行ってみたい気持ちが強くなったのだけど、何だか不気味そうな感じの所に思えて、
怖がり屋の私一人では とても無理そうだった。

今回、つっちーさんが付き合ってくれるというので、
あとのコースはお任せして、じっくりと見学してきた。

軌跡が、“ネズミがつまずいてコケタ~”みたいになっちゃったのがチョット楽しい♪





浄発願寺1




2012年4月18日 晴れのち曇り
メ ン バー: つっちーさん、はっぴー
コ ー ス :ふれあいの森日向キャンプ場駐車場―浄発願寺奥ノ院―梅ノ木尾根―二ノ沢の頭―大沢分岐
       ―P778m―シ〇ミ尾根(仮)チョコット下降―大沢分岐―二ノ沢ノ頭―鍵掛沢左岸尾根
       ―駐車場                                 (行動時間:およそ5時間)
 
        ※ コースは上図参照:地形図が読めコンパスが使えることが最低条件





▼ 駐車場から戻るかたちで入口に向かう。少し葉が出ているけれど、林道沿いのサクラがまだ綺麗に咲いていた




▼ 説明を読んで初めて、こういう歴史のあったお寺だったと知った




よ~かんさんの「かげ」の作品では怖い感じだった六体の像。
頭部に石の置かれた状態も、朝の光の中では 思っていたほど異様さが感じられなかった。

だけど・・・・
ほとんどが不完全な状態の 数多くの石碑や石仏が安置された広い場所は
なんだか気持ちが落ち着かない。そそくさと右の階段に向かった。

右奥の階段前に「山門跡」の説明があった。



▼ ここが入口。左手に「閻魔堂」があったが、関東大震災の山津波で流失したそうだ。今は東屋がある




▼ 上の写真で、つっちーさんが佇む後ろに、この六体の像があった。もっと奥にあるのかと思っていた




右側の沢中に石積み堰堤がいくつも現れ、
道の両側には石碑や石仏が近い間隔で安置されている。

植林の中、素朴で年代を感じる石の階段が続いている。
もし一人で、お天気の悪い時や夕暮れ時に歩いたら
やっぱり薄気味悪く感じるだろうな・・・・今日は、健全?で良かった。



▼ こんなふうに、「堂宇跡」に行くまでに数ヶ所に安置されていた




▼ 53人の罪人が一段ずつ築いたという石段。この上に堂宇跡が




▼ 昭和13年の秋まで、ここに本堂が、右上の植林の所に廊下、居間、庫裡があった




▼ 説明板




▼ 説明板 配置図と見取図。建物の両側と裏を水路が囲んでいた




▼ 庫裡跡。「お十夜法要には数百人の食事を用意したり宿泊所にもなったので茶の間・居間を含め約140坪あった」そうだ




本堂跡から左側の水路をまたいで、すぐ安産信仰の「子安地蔵跡」と、
名古屋城主 徳川綱誠とその夫人が奉納した鐘があった「鐘楼跡」が現れ、
その先は谷側にロープが張られている しっかりした山道が続いていた。



▼ 4分も歩くと「奥の院の岩屋」だ。左の穴が岩屋で何やら音がしていてビックリ!周りにあるのは墓石などらしい




▼ 説明板




【 神聖な岩屋内は一般人の立ち入り厳禁の聖域だった。
  男の駆け込み寺で有名な浄発願寺は字の通り、浄(きよく)発願する寺である。
  但し放火・殺人等は入山禁止であった 】

の部分が印象的だった。
どういう意味だろう?と思っていた「浄発願寺」が分かってスッキリ。

この岩屋と「弾誓上人」については、城川隆生著「丹沢の行者道を歩く」にも記述があったので、
興味のある方は どうぞ。



▼ 岩屋内部は「この世の浄土」だそうだけど、怖くて中には入れなかった。バケツなどがあり掃除されているようだ




少し道沿いに行ってから二ノ沢左岸尾根に乗るために急登を這い上がる。
このへんでヒルとダニを発見。とたんに、つっちーさんの士気がダウン~(笑)
被害がなかったのが幸いだったね。

梅ノ木尾根に合流し、二ノ沢ノ頭を通過し大沢分岐をめざす。



▼ 二ノ沢左岸尾根に見事な大木があった。ヤマザクラかな?




▼ 梅ノ木尾根から大山三峰を見る




登山道に出ると、キブシ、マメザクラ、アセビなどが咲いていたけど、
ミツバツツジは まだやっと いくつかほころび始めたばかり、ここの春はこれからのようだ。

大沢分岐を過ぎ、P778mに近づくと右側に出ている尾根に注意して、
どれが目的の尾根か、二人で検証しながら歩いた。

1本目、2本目、3本目。さて、どれだろうか?
これっぽいかな?と思いながらも、イマイチ確信がもてないので
P778mまで行ってみることにした。

ここで時間もちょうどランチタイムだったので、
腹ごしらえをしながら策を練って、さぁ仕切り直しだ。

2本目の尾根が出ている所には、木に白いビニールテープが巻いてあったけど、
どう見てもこれは違う。目クラマシ~?

やはり、一番下の尾根が それっぽいということで、入ってみることに。
細尾根&急斜面の未知尾根なので無理はせずに、ここはあくまで“偵察”だ。

下ってすぐに、右からトラバース気味のトレースがあった。
さらに、大きな倒木をヨイショと越えて進むと、小さな尾根の分岐。

う~ん、ここは地形図では左のはずだけど、急斜面のザレだったので、
無理はしないで、引き返すことにした。

自分の遊びごときで、もし何かあって人様にご迷惑をおかけするのは本意じゃない。
帰ってからロガーの軌跡で確認し、機会をみて登りで歩けばいい。

登り返しで さっきのトラバースを追うと、登山道に出た所に赤テが付いていた。
「なーんだ! だから尾根 直のトレースが ほとんどなかったんだね~」
と、つっちーさんと話した。



▼ 途中に古そうなビニール赤テ。あんなに上に付いてるのは木が伸びたから?




▼ 倒木を乗り越えて、さらに下るも・・・・急斜面のザレになり引き返す。強行突破もチラッと考えたけどね




▼ トラバースの踏み跡で登山道に引き返したら、入り口に赤テがあった




はい、これで今回のミッション完了!
あとは、ニノ沢ノ頭まで戻って、鍵掛沢左岸尾根を下るだけだった。



▼ 鍵掛沢左岸尾根を下って、ここに出た。汚れたドロを洗い落として駐車地に戻った




今回もショートコースだったけれど、
つっちーさんのおかげで、気になっていた浄発願寺奥ノ院を初訪問できてラッキーだった。



≪ 本日の嬉しい出遇い ≫

▼ フデリンドウ。ハルリンドウと似ているが、フデリンドウは
  根元の葉が広く卵形で厚味がある。ハルリンドウの葉は細い




▼ オトメスミレ。タチツボスミレの品種で距が少し紫色。距も白ならシロバナタチツボスミレ
                ※ 「距 キョ」とは、花の後ろに飛び出た部分のこと




▼ シキミ。木のイメージより、優しくはかなげ?な花




▼ 沢沿いにヒメレンゲが、もう咲いていた














花恋し~♡ で 今日もてくてく 山の中へ

 
 






前回の花便りから、およそ10日後、
今度はチャンとした(笑)山の中をウロウロしてきた。
ここは まだ桜が見ごろでラッキー!地域差&高度差のおかげかな。

去年は ほとんど花を愛でたり、春を楽しむ余裕がなかったので、
今年は その分、お花が恋しいの。

・・・あと、何回、花シリーズができるかな~




まずは、「マメザクラ」のこと。
4月4日の記事で、最後に載せた写真の桜は、マメザクラではなかったのかな?
分からなくなってしまった。

いつの間にか、ずーっとあれがマメザクラだと思っていた。
だから、友人の「あれは違う」という言葉で、???となってしまったのだけど、
今回、“本物”?に出会ったことで、違いが分かったような気がする。

でも、[ Wikipedia ]には、
【マメザクラに似ていたり、変種だとされる桜はマメザクラ群に分類されている。
 これらは更にマメザクラ系とタカネザクラ系に別れている。】
なんて、書いてあるので混乱してしまうな~

 
                      

▼ 露が滴る桜は清らかな風情がある。でも、これはマメザクラではない




▼ はい、これぞ本物!マメザクラ・・・だと思う




▼ マメザクラは花が小さく木に付く数も少ないので、華やかさとは遠く さびしげな印象かな





あとは五十音順での紹介。



▼ ああ、アオキ無惨!




▼ アカネスミレは毛がいっぱい




▼ これもアカネスミレかな~。毛がなければオカスミレだけど




▼ アブラチャン




▼ イワボタンはヨゴレネコノメと似ているなぁ




▼ エイザンスミレは今年初だったのでうれしいね




▼ 葉がスミレらしくないから分かりやすい




▼ カキドオシ。今、あちこちで見られる




▼ クサボケの丸っこい赤の蕾が可愛いな




▼ シュンラン。葉が食べられている




▼ タチイヌノフグリは、葉がオオイヌノフグリと違う




▼ ツルカノコソウ。ほんのりピンクが初々しい




▼ ナガバノスミレサイシンは、葉も長いけど名前も長い~(笑)




▼ ナツトウダイなのに春に咲くとは、これいかに?




▼ ヒメウズ




▼ ミヤマキケマン




▼ ミヤマシキミ




▼ ユリワサビは本当に可愛いな




▼ ちょっと秋の風景みたいだ~春なのに・・・・













青空に映える白い石と緑の水の 檜洞ワールドへ





▲ 檜洞奥魚止滝中段のナメが一番印象に残った。イガイガさんの写真が素晴らしい!




ずっと檜洞に行きたかった。
だから、当初は他の場所だった“イガイガワールド”が
こちらに変更されて まことにラッキー!

さらに、今回、詰め上がる場所が「金山谷乗越」というのも嬉しい。
2010年9月に、反対側の神ノ川金山谷から詰めた所なので(下記、参照)
これで両側がつながるのだ。

http://hapimero.blog133.fc2.com/blog-entry-35.html

もう一つ、下りは臼ヶ岳から朝日向尾根とのこと。
この尾根は、前に一度 登ったことがあるけれど、
秘かに、もう一度行きたいなぁと思っていた。

私にとって最高に嬉しいコース!ワクワクしながら当日を待ったのだった。





檜洞部分①





2012年4月7日 晴れのち曇り のち雪~!
メ ン バー: イガイガさん、はっぴー
コ ー ス :玄倉林道ゲート―ユーシンロッジ―檜洞―石小屋沢出合―ユーシン沢出合(友信沢)―
       ザンザ洞出合(山三郎沢)―奥魚止め滝―経角沢出合―金山谷乗越沢出合―金山谷乗越
       ―休憩ベンチ―神ノ川乗越―臼ヶ岳―朝日向尾根―水晶平―P1196m(小虎杖ノ頭)
       ―ユーシンロッジ―玄倉林道ゲート              (行動時間:およそ10時間30分)
 
     ※ コースは上図参照:地形図が読めコンパスが使えることが最低条件。沢装備
         
      記事の中で、私が入っている写真6枚と、地名・沢名なしのロガー軌跡をイガイガさんから拝借した。





玄倉林道のゲート前に駐車していたのは二台だけ、われわれの後から一台が来て合計四台。
まだこの辺はシーズンオフということなのかな。
確かに周りの景色は まだ「冬」で、4月とは思えないくらい寒々しい。

今日の行程は長いので、できるだけセッセと林道歩きに専念したが、
やっぱり ゆるゆるとはいえ登りだし、思っていたよりも少し時間がかかってユーシンロッジに到着した。

ああ、なつかしい! ここに泊まったのは2003年9月のことだった。
開放的な敷地も建物の外観も、一見あの時と変わっていないのに、
人は・・・人だけが同じところにとどまっていられない。

確実に、手元にあるのは現在(いま)だけ。
そして、それもすぐに“思い出”になって、記憶という引き出しに収まっていくのだ。



▼ ひがな一日、のんび~り過ごしていたいようなユーシンロッジ




ロッジの庭で沢仕度を整え、今日のメインへ向かう。
以前はトイレの後ろにある尾根を上がったが、今日は左に進む。

明治薬科大学の山小屋の前の小広い所が「諸子平」らしい。
「ニシタンだより」に、よく地名が出てくるのだけれど、どこのことなのか分からなかった。
これからは、すぐにイメージがわく。



▼ 明治薬科大学の山小屋の前あたりを「諸子平」というらしい




山小屋の脇をぬけて行くと、右側に金網が出てきて その横を通り過ぎると
その先、取水施設の管理道となり、堰堤を3つ、その都度 垂直の鉄バシゴで越えて沢に下り立った。
右上に旧径路が石小屋沢出合まで続いているそうだけど、今日は沢歩きを楽しみたいとのことだ。



▼ 取水施設の鉄板路を進み、いくつかの鉄バシゴを登って行く。なぜか堰堤にある沢名は「幽神沢」となっていた




幅の狭い沢中を少し行くと、さっそく青空をバックにした滝が現れた。
右から左に勢いよく流れる斜爆だ。朝日が水流の白さを際立たせていた。
釜の水の色は言葉では表現できない。「日本の色辞典」にもない色だ。

帰宅後、2000年版「ヤマケイアルペンガイド・丹沢」の190ページに同じ写真を見つけたが、
自分の写真と比べると、微妙に感じが違っているのだった。う~~ん、なぜだろ?

あっ そうか、釜が埋まっているのだ! 50センチ以上かな?
それで、滝が短くなって、前と比べてしまうとバランスが悪く、落ち着かない。
残念だけど、自然の成せる技だから仕方ないね。

それでも、まだ釜は深い。
今日は「お花見は冬服で」なんて天気予報で言っていたくらい寒いので、
落ちてぬれたら、あとの長丁場にひびきそう。
ここは少し戻って、右上の旧径路で巻いた。



▼ ガイドブックの写真と比べると釜が浅くなって、流れが落ちないで そのまま釜に突っ込んでいる




巻きながら下の沢を見ていたイガイガさんが、やっぱりここを巻いてしまうのは
勿体ないから沢に下りようと言った。
下り立った所は穏やかな廊下状の所だったけど、ちょっと先に見た目よりイヤな小滝が出てきた。



▼ でも、旧径路だって足場の悪い所があってスンナリとはいかない(振り返って撮影)




▼ わぁ、きれい! 下りて良かった~と思ったのだけど・・・・




▼ 左壁上部にシュリンゲが下がっていたけど、難しそうだった。イガイガさんはカッコ良くクリアー




▼ 足の短い私は苦戦。ただいま右の大石に引っ張り上げてもらう準備中




▼ その先は、「これぞ檜洞~!」みたいな景色が続いてゴキゲン♪




▼ 白い石、澄んだ緑青?の水、スッキリ晴れた青空の中を行くのは最高の気分だけど、ゴーロは苦手!きついー




その先 右岸から石小屋沢が出合う。
向かいの左岸に細い赤テがぶら下がっていたのは、ここが旧径路からの下降点だそう。
イガイガさんの言われるように、檜洞をメインで遡行する場合は、
ここまで巻いてしまうのは勿体ないな~と思った。



▼ しばらくすると岩が磨かれた5mの魚止滝が登場。左壁を登ってと言われ取り付くが、スタンスが長く登りにくかった




そして、ここから私好みの渓相が続く。
その素晴らしい様子を写真でどうぞ。



▼ 美しいナメ~




▼ 吹割滝




▼ ユーシン沢出合上の滝をこえると




▼ 美しい多段のナメ ナメ ナメ~、沢幅が広がり開放感も増す




▼ 釜もきれい~! 夏ならプールかな? (振り返って撮影)




▼ 小さな滝だけど、雰囲気はあるね




▼ あれれ、河原に“アンコウ”がいた(中央の石)。そっくりで笑ってしまった。少し手前には平らな巨大石もあった




▼ ようやくザンザ洞出合(山三郎沢)だ、ここも石で埋まった感あり




▼ またまた大岩ゴロゴロのゴーロ歩きで体力消耗。どこを行くか、それだけに集中して歩く




▼ チョックストーン滝の左の岩壁を登る。シュリンゲがあった。これがないとチョットきびしいかな




▼ 奥魚止め滝の最下段。イガイガさんが以前と様子が変わったと言っていた




▼ この中段のナメ滝は最高に気持ち良かった!




▼ 奥の滝を見るために横断




▼ おお、ヒョングッてる~。この滝見後、右側から巻いた




▼ 上には まだナメ滝があった。今日は十分 楽しませてもらったなぁ




滝が途切れて、その先は荒涼とした風景だ。
1150m付近で、右に金山谷ノ頭方向に延びる支沢を分け、沢が左に大きくカーブする。

ここからが経角沢になり、ほどなく金山谷乗越沢が出合うのか・・・
それとも、左にカーブしてからホンの僅かの間は、まだ檜洞(桶棚沢)で、
二俣に分かれる際に、それぞれ経角沢と金山谷乗越沢となるのか・・・
私には分からない。

沢がカーブしてすぐの左の小広い尾根に上がって、待ちに待った昼食。
寒いな~と思っていたら、ひ~らひ~らと いつの間にか白いものが舞っていたのだった。
今日は もう青空は見られないのかな。



▼ はい、ランチ終了~♪ この可愛いお弁当袋は、黒忍者さんの“宝物”なのだそう




▼ 昼食後、金山谷乗越沢に入る。ここも倒木や石が流されてきたらしくアチコチにかたまりを作っていた




▼ 倒木による“馬の横顔”オブジェ発見




▼ 右へ右へ右へと選択して、金山谷乗越への詰めは問題なくクリアー




▼ ほーい、道標と階段が見えたよ~。この詰めは楽だったなぁ




▼ ああ、うれしや なつかしや~ コッチとアッチがつながった!




▼ お天気は悪くなったけれど、無事 登山道に出て、見る景色は また格別だね




乗越のそばのベンチで沢装備をといた。
私は靴はそのままで靴下だけ変えた。やっぱり乾いているものはホッと気持ちが和む。

ここで二組の単独の方と出会った。
お一人の方は、自然教室から蛭ヶ岳ピストンとのことだった。

エアリアのコースタイムでは、ここから臼ヶ岳まで1時間となっている。
沢を終えたあとの、この登りは前回もきつかった。

途中でシカを二頭 見かけた。
こちらに気づいても、小雪の舞う中、逃げもせずに倒木の皮を食べていた。



▼ 今日の臼ヶ岳山頂はひっそり寒々としている




▼ 本降りになった雪の中、いまだ“冬”の尾根を水晶平へ向かう




▼ ここには変わったブナがあるという・・・あ、あった!両ウデが生えた木だ。分かるかな~




▼ 水晶平付近の広大なブナ林は素晴らしい! 春の芽ぶきの頃は、さぞかしステキだろう




▼ 髪の長い女性の横顔に見えない?




前の記録を読み返したら、P1196mにシンボルツリーがあると書いてあった。
確かに、平らな場所に大きなブナがあり、休憩したのを覚えている。

今回、水晶平からP1196m手前の隠れピークは、踏み跡を追って自然に巻いたけど、
途中から尾根に乗ることにして、P1196mは通ったはずだった。

でも、そんな大ブナには会わなかったなぁ・・・・
ガスっていたせいで気がつかなかった? 枯れて横たわっていた?
もし機会があったら確認したいと思う。



▼ P1196mを中心にした植生保護柵は平成15年12月設置。以前 歩いた3ヶ月後に設置されたようだ




▼ 若々しいブナの上にヤドリギが一つ




▼ 途中の植林は、きれいに手入れがされていた。こういうのを見るとシチミさんに見せたくなるな~(笑)




▼ ユーシンロッジの裏手のミツマタは朝より少し開いたかな。今年はミツマタ詣でに行かなかったので見られてラッキー!




▼ 小雪舞う夕方のユーシンロッジは、朝とは違う寂しげな印象だ。中央のイベント広場が往時の賑わいを偲ばせる





入渓してからザンザ洞出合までの遡行に約2時間かかった。
単純に距離だけでいうと、ここでまだ三分の一。

金山谷乗越まで2倍もあったので どうなることかと思ったけれど、
檜洞はここまでが大変なようだ。
残りを昼食タイムを入れて2時間でクリアーしたので、ほっ~!

突然、体力を消耗する巨岩のゴーロ歩きになった時はアセアセで、
ずっと続いたらシンドイなぁと思ったけど、渓相が変化に富んでいて、
これまた ほっ~!

新緑とミツバツツジの頃は、もっと素晴らしいのだろうけれど
静かな檜洞と朝日向尾根を歩けて十分満足、happy な一日だった。

イガイガさん、ありがとうございました。









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