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2010年12月 Archive

2010年の終わりに

  • Posted by: はっぴー
  • 2010-12-30 Thu 20:20:00
  • もの想い

                                           < クスノキ >


最近の一年は悲しいくらいアッという間で、
一万円札のように使いでがなく儚いのだけれど、
振り返ってみると、年の初めと終わりでは
自分の周りの状況が確実に“変化”しているのが面白い。
そしてその変化のきっかけは“出会い”によってもたらされることが多い。

今年の山遊びについて振り返ると、
それまでの山仲間との交流に加えて
春から“相棒Sさん”と歩き始めたことと、
4月にショチクボの頭の“ニカニカ集会”に参加したことによって、
とても充実したものになった。

また、ヒョンなことから、思いもしなかったブログを立ち上げることにもなり、
遊べば遊ぶほど宿題がふえるという悪循環?にオタオタ。
時にチョッピリ後悔もしたりしているが、記録を残すということは
じっくり山行を見なおすことにもなり、新しい発見もあるので、
マイペースで続けていければ良いかな~と思う。

来年はどのくらい、自分が満足する時間を過ごせるだろうか・・・
楽しいワクワクとたくさん出会い、豊かだと感じる時間を多く過ごしたい。
2010年の終わりに、今年もまた そんなことを思っている。

今年、関わってくださった皆さま、ありがとうございました。
そして、来年もどうぞよろしくお願いいたします。






冬の黍殻山 北西尾根ハイキング


▲ 黍殻山避難小屋前の草原で、冬の陽射しを浴びてくつろぐSさん


今年も早いもので、もう「忘年山行」である。
納めの山遊びは、Sさんがまだ行ったことのない袖平山に決めた。

唐沢と釜立沢の界尾根の黍殻山北西尾根を登り、
以前、登りで歩いたことのある袖平山北尾根を下る周回ルート、
問題なく歩けると思っていたのだけどね・・・




黍殻山北西尾根



2010年12月23日 晴れのち曇り
メ ン バー: Sさん、ハッピー
コ ー ス : 上青根(駐車)―850P―黍殻山―黍殻山避難小屋―八丁坂ノ頭―1088―
        945P(東側巻き)―578―釜立林道―駐車地 (行動時間:およそ6時間30分)

        ※ コースは上図軌跡参照  地形図が読め、コンパスが使えることが最低条件




▲ この階段から入った


階段を上るとすぐに柵があり、入ってヤブの中を
左寄りに登って行くと赤松中心の林になる。



▲ 山の神様があった


そのあと植林になり、ハッキリした作業道が左から合流する。
大きな木の根元にあった山の神には、個人名が記されていた。



▲ スッキリ手入れされた植林の登りは けっこう急登だ



▲ ささやかなヤブもあった



▲ 気持ちの良い美尾根を進む



▲ もう少し早ければカラマツ林の黄葉がきれいだったかな



▲ ここは急登、頑張りどころ



▲ 樹間から見る大室山は さすが存在感があって立派だ



▲ 大室山の左後ろには富士山も見えた


尾根は急登があったり、平らになったりしながら黍殻山の山頂に近づいていく。
ちょうど半分くらいの920Pから両側に尾根が出ていて、これが屏風のように見える。

お天気が良いので、樹間ごしに見える右手道志側の景色が
きつい登りの辛さを和らげてくれる。



▲ 上下にテープまで巻いてあって、ずいぶんと派手な装い


800mの登りを、およそ3時間かかって山頂に着くと、
雨量を無線で城山ダムに知らせる施設があった。
これは以前見た記憶がある。

他に今回目についたのが「平成二十年熊野修験」の板だった。
わざわざここに修業に来たのだろうか・・・



▲ 尾根通しに黍殻山避難小屋に向かう


左手すぐ下に地形図に破線で表示されている登山道が見えた。



▲ 冬晴れの日は見通しがいいから山襞までよく見える



▲ 枝分かれした赤松は好きな方向に伸びていて面白い



▲ この辺の柵は平成14年設置のものだった


尾根上、植生保護柵が多かった。
もう6年くらいたっているのに、意外に柵内の植物が
育っていないように感じたのだけど・・・どうなのかな



▲ 草原がデコボコしているのは冬で霜柱ができるから?


この避難小屋には、以前は確かトイレがなかったのだけど、
今は小屋の隣に出来たようだ。いつごろ出来たのかな?
・・・ここは、やっぱり草原が緑の時がいいな~



▲ 八丁坂ノ頭への分岐にある道標


既に1時半。
このあと袖平山まで45分、北尾根の下りが2時間とすると
車に戻るのが4時半になる。
いつもなら、ギリギリセーフのところだけれど、今日は何しろ日が悪い。
宮ヶ瀬でクリスマス・イルミネーション、しかも祝日。こわっ!

ということで計画を見直し、ここから下って早めに帰ることにした。
一般登山道だけど、このルートは歩いたことがないので、まあ悪くない変更だ。



▲ すぐに森林整備用のモノレールが現れる



▲ 登った方向の尾根を見る


帰宅後「私の山あるき」というブログの中に、次の記述を見つけた。
2年前に歩かれた時のものだ。
【蛭ヶ岳山荘の小屋番に聞いたところ、こちらが尾根ルート、
この先の黍殻避難小屋の所から下る方が谷ルートで、
時間的にはどちらを下っても大して変わらないとのことです】

時間的には変わらないのだろうけど、地形図で見ると
避難小屋からの下りは、釜立沢二俣(800m)まで急下降だ。
機会があったら下ってみたいね~とSさんと話した。



▲ 広く安全な尾根を快適に下る


歩きやすい良い尾根だけど、途中から石ゴロ道になってしまう。
この辺はカラマツやアカマツが多いようだ。



▲ 古い道標とベンチがあった


道標は、かろうじて「八丁の頭1.36Km、青根3.9Km」と読めた。
現在の昭文社エアリアには「八丁坂ノ頭」と「坂」が入っているし、
新しい道標も「八丁坂ノ頭」となっているが、
昭和16年版ハイキングペンクラブ作成の「丹澤山塊全図」を見たら、
「坂」は入っていなかった。



▲ ここが登山口、東海自然歩道ではない「八丁坂の頭」の先が気になった


津久井警察設置の「登山者カード投函口」は百葉箱のようだ。
傍らには杖が数本置いてあった。
3時半、駐車地に戻り、予想通り渋滞に巻き込まれずに帰ることができた。


帰宅後、楽しみなロガーの軌跡を見た。
歩いていて、どうもヘンだな~と思っていたのだ。

国土地理院の地形図では945Pの手前からジグザグで下り、
避難小屋からの谷ルートに合流しているのだけど、
道はずっと尾根通し、沢沿いを歩いてはいなかった。

軌跡を見ると、やはり945Pからも尾根上を下って
680m付近でやっと右下に向かっていき、578地点で合流している。

せっかく持っていたのに現地での確認をせずに、
帰宅後、昭文社エアリアを見てみると
地形図よりは先まで尾根上にルートが書かれているが、
合流点に至るルート付近が軌跡と違っている。
導かれるままに歩いた道なので、エアリアも一部違っているということだろう。











塩水川周辺の巨木を訪ねて

 
  
                   ※この記事はAYさんのご教示により、2015.4.22に
                    (1)と(2)の部分を分かりやすく修正しました



▲ トラバースの途中で、スラリと伸びた高木に出遇った



天から与えられた地で
長い年月を生き続ける巨木たちに出遇った時
私は畏敬の念を抱くと共に
どうか自然に朽ち果てるまで そこに在ってほしいと願うのだ




101219-塩水箒杉・弁天杉



2010年12月19日 晴れ
メ ン バー: M-Kさん、AYさん、shiro さん、MASAHIKOさん、AOKさん、はっぴー

コ ー ス : 塩水橋林道ゲート―中ノ峯堰堤―大欅―大栃―箒杉―トラバース
         ―弁天沢左岸尾根―塩水川・弁天沢出合―弁天杉―弁天沢―
         塩水川・弁天沢出合(ランチ)―鷹ノ巣経路―天王寺峠―塩水林道
         ―ゲート(行動時間:およそ6時間)

        ※ コースはM-Kさんにいただいた上図軌跡参照
          地形図が読め、コンパスが使えることが最低条件
          トラバースなど危険な行程あり




(1)大ケヤキ 


▲ タコの足のような根に並々ならない生命力を感じた



(2)大栃 


▲ 塩水川左岸にイガイガさん紹介の木が見えた




▲ 対岸に渡って近づいてみると、尾根上570mくらいに
  やや傾きながら立っていた




▲ 緑の苔を身にまとい、巨人のように立っていた



(3)塩水の箒杉


▲ くびれのあるウエストが艶めかしくも美しい?



箒杉2
▲ 対話 / AYさん撮影




▲ 循環




▲ もう一つの高木との出遇い




▲ ひと息 / AOKさん撮影




▲ 今の季節に、こんな美しい緑も



(4)弁天杉との再会

天に伸ばした太い幹と 地に食い込んだ逞しい根
その偉大さは 傍らに人が添うことで分かる

沢に向かい無言で立ち続けた時が
弁天杉の周りに 空間の奥深さを創っている

息づまるほどの存在感だ

                < 2006年4月:出遇いの時に >



▲ この端正な美しさは男性的だ




▲ ふふっ 何かに見える?楽しい一面も発見




▲ この山中に、まだ多くの巨木があるのかなと思うとワクワクする




<参考>
樹高の高い木や太い木を大木、巨木、巨樹などと呼びますが、
はっきりとした定義はありませんでした。

1988年に巨樹・巨木林調査を行うにあたり、
「地上から130cmの位置で幹周(幹の円周)が300cm以上の樹木を対象とする」と定め、
現在ではこれが巨樹の一般的な定義となっています。

また、巨樹が数本の群生や、広範囲に広がりを持って生えている場合には
巨木林と呼びます。

                        【奥多摩町日原森林館 巨樹・巨木林の定義より】








オオユラナノ沢のハイウェイの謎がとけた!?


▲ 冬枯れの自然林は最高に気持ちがいい!(617.2P からハタチガ沢林道目指し下降中)


M-Kさん言われるところの「ハタチガ沢のハイウェイ」とは いかなるものか
この目で確かめたくコラボ募集に手を挙げた。

この山域がお庭のようなシチミさん始め、
M-KさんもAYさんも頭に地形図が入っているくらい歩かれている。

今日のコース前半719Pまで未踏の私は、
AYさんにお付き合いいただき、地図を見ながら楽しく歩いたのだが最後で油断!?
いえいえ、オマケの楽しみを get できたのだった。



12010.12.11オオユラナノ沢ハイウェイ


2010年12月11日 晴れのち曇り
メ ン バー: M-Kさん、シチミさん、AYさん、ハッピー
コ ー ス : 土山峠―617.2ピーク―ハタチガ沢林道―アカチガ沢出合―ハイウェイ―
        719ピーク―熊ノ爪―宮ヶ瀬尾根―祠の鞍部―堤川民有林林道―土山峠
        (行動時間:およそ7時間)

      ※ コースは上図軌跡参照
        V.ルートが含まれているので、地形図が読め、コンパスが使えることが最低条件




▲ ここが「楽しい検証ハイキング」の入り口、3番めの橋だ

途中二度目の沢分岐で選択を誤り、祠の鞍部ではなく617.2Pに出ることとなる。
シチミさんはお見通しだったけど、みんなにお付き合いの余裕はさすが!



▲ この上、両手を使っての“もがき登り”になるのだ~

途中で2対2のマルチになり、はからずもAYさんと2倍楽しめるルートに当たった(笑)
岩混じりの急登で手掛かりになる木が乏しく苦戦。
それを楽チンルートの二人が上で高見の見物。詳細は「俺の山紀行」でどうぞ。



▲ 右の尾根の下部に径路があり、林道に下降

617.2Pは来たことがあるが「猿ヶ島」と言われているのは知らなかった。
ユニークなハリギリのベンチがあって、見晴らしも良く楽しい所だ。

ここから西側の斜面をハタチガ沢林道まで快適に下る(トップの写真)
今までの日陰の植林内と違って、日が当っている自然林は気持ちが良い。



▲ ふだん不安感じず歩くけど、林道ってこんなにゴソッと崩落するのだ(振り返って撮影)



▲ その先には大きな石も落ちていた、こんなのに当りたくないなぁ

林道を上流に向かって行くと、豪雨で崩落した部分が現れた。
ゴソッとなくなっているのを見たら、ふだんは何気なく歩いている林道も
怖いなぁと、お尻がムズムズしてくる。

おまけにチョット先には大きな石が転がっていた。
直撃されたら、ひとたまりもない。林道も注意して歩くべし!だ。

林道からハタチガ沢に下りたったのが、最初の予定で下りてくるはずだった
祠の鞍部から続く地点。
でも、ここまでの思いがけないアルバイトは結構楽しかった。



▲ これは測量のための杭だそう

何気なく歩いている山の中、ふつうの人は
見逃してしまうものがいろいろある。
サンプルがあると、その都度シチミさんが説明してくれた。



▲ メグスリノキの葉は綺麗な赤で形もユニーク



▲ 途中で左の階段を上がると宮ヶ瀬尾根に乗る

ハタチガ沢は右岸の支沢を越えて左岸をトラバース気味に行くと、
アカチガ沢が右から入ってくる。
そのまま左岸を行くが、ナベアラシ沢とオオユラナノ沢合流地点から
ハイウェイの始まりとなる。



▲ 沢を何度も渡るが怖いところはない

まずは右岸に取り付いてしばらく行き、左岸、右岸と沢を渡り返し、
最後は左岸の支尾根に取り付いて ひと登り、
719Pから北に出ている尾根に乗ったところでランチタイムとなった。



▲ ランチの場所からまだ奥へと、しっかりした階段が続いている

この先へチョット行くと、新しい柵が現れた。
近くの尾根上に2ヶ所 木を切って小広くしたような所があり、
ヘリで材料を下ろす場所だったのではないかと、みんなで話す。



▲ 新しい柵出現!ハイウェイはこのための作業道だった

これから先は作業道はなくなった。なかなかの急登を719Pへ。
そして「熊ノ爪」で検討した結果、下山ルートは宮ヶ瀬尾根を祠ノ鞍部まで辿り、
そこから419、堤川林道を行くことになった。



▲ なんて不思議な形なの!このミズキ

植林地を過ぎ、597を通過して「岩のピーク」へ。
ここでM-Kさんからスルメイカをいただくが、
これが美味しくてクセになりそうな予感(笑)

その後、祠の鞍部経由で419を目指す。



▲ なぜ屋根だけが残っているのかな??



▲ この尾根には大木が多い これはサクラ



▲ この大木で全員メタボチェックを受ける(笑)

シチミさんは正面向きで通過、スリムな体型が証明された。



▲ まだ見られた名残りの紅葉 きれいだな~



▲ 最後のお楽しみ、まずシチミさんからロープでダウン

最後。
400Pから南東に伸びる尾根を下ってしまった3人は
シチミさんのロープで下降を楽しむこととなった。

これを嬉しそうに下で見学するギャラリー1名は、
別ルートで下りて既に着替えも済ませて余裕綽々。

双方共に楽しんでいるのがいいね。



▲ 次は私の番、金網があるので引っ掛かって下りにくい

そしてラストはM-Kさん、余裕で下りてこられた。



▲ アレレ、またシチミさん!?

ロープが木に引っ掛かってしまい回収できず再度上へ。
お疲れさま~!

全員無事に林道に下りたあとは
おしゃべりを楽しみながら土山峠に戻った。

いろいろなことがあって楽しい山遊びだった。
みなさん、ありがとうございました。

※ 記事中、シチミさん撮影の写真を4枚使わせていただきました。







雨山径路探索を楽しみながら茅ノ木棚山稜へ


▲ 同角沢出合はランチや昼寝のお勧めポイント


檜岳山稜と茅ノ木棚山稜は興味深くそそられる山域だけど、
こんな所に一人で入り込む勇気はない。

となれば、イガイガさんとの11月の沢が延期になって、
東丹沢とどちらにするか聞かれた時、迷うことなくこちらを希望するのは当然!?

しかもこのコース、私にとっては寄からの登りも檜岳の北側から下る雨山径路も、
玄倉林道歩きも鍋割歩道も、ほとんど未踏だ。
おまけに“女郎小屋乗越風の危ない鞍部”もあるそうだ。
ワクワクしながら、当日を待った。


♪ イガイガさんのブログ「イガイガの丹沢放浪記」の記事も併せてどうぞ。

  http://igaiga-50arashi.at.webry.info/201012/article_1.html



12010.12.4鍋割歩道


2010年12月4日 晴れ
メ ン バー: イガイガさん、ハッピー
コ ー ス : 寄大橋(駐車)―滝郷沢中間尾根―滝郷沢右俣―檜岳モノレール尾根―
        檜岳・雨山鞍部―雨山径路―山神径路―蛇小屋沢・板小屋沢界尾根―
        玄倉第二発電所前―同角沢出合―鍋割歩道―茅ノ木棚沢ノ頭西側登山道
        ―寄大橋 (行動時間:およそ9時間10分)

  ※ コースはイガイガさんからいただいた上図軌跡参照
    V.ルートが含まれているので、地形図が読め、コンパスが使えることが最低条件
    鍋割歩道で921からの下り(危険!)にロープ20m(10m×2)使用 
   



▲ この「周遊歩道A」から入る

いつもは寄大橋を渡らずに、ゲートを抜けてまっすぐ寄沢沿いに進むが、
今日は橋を渡った所にあるゲートを抜けて、右に入る。

まさか、一日おいた月曜日に一人で またここを歩くことになるとは、
この時は夢にも思っていなかったのだ~!



▲ トラバースは必須科目

地図上の581から753につながる尾根を順調に巻いて進むが、
途中から沢に降りたり、左岸に登ってトラバースしたりで、
辿り着いたのが檜岳南東尾根のモノレールが通っている尾根だ。

実は、ここまで来る途中で、不注意から落し物をしたことが分かっていたが、
どこで落としたかは不明。
お金では買えない物なので、ひそかに少しばかり落ち込んだけれど、
人通りもないから日を改めて探しに来ればいいと決め、ふっきった。



▲ この急勾配をモノレールに乗るのはチョット勇気がいる

やっとマトモな尾根に出たが、最初の50mは急登で結構きつかった。
ほどなく楽になり北へトラバースして稜線に出た。

木々は葉をすっかり落とした裸んぼうだ。
お天気が良いので気持ちが良いなか、ゆるゆると雨山峠方面に下り
鞍部に出た。



▲ 傾いた古い「秦野峠 雨山峠」と書かれた道標があった

ここが雨山径路の入り口だそう。
わくわくしながら秦野峠方面に斜めについている踏み跡を辿って行く。



▲ ここは、まだ楽な方だった

イガイガさんが以前歩かれた軌跡で予習したところによれば、
この径路は1070m~1100mくらいを水平にトラバースしているようだ。

踏み跡というより、周りと違った跡が薄っすらと見えるみたいな感じ。
だから普通に歩けない。つい、前かがみでソロリソロリになってしまう。
写真を見ると、みんなカッコ悪~いヘッピリ腰だ(笑)

そして当然、ゴソッと抜け落ちている崩落地も出てくる。



▲ こんな所は通れない~崩壊したガレ場


▲ こんな所も通れない~途中の大崩落地


▲ ひぇっー! 上と同じ!? もしかして通ってる?こんなとこ!!


▲ 美しい富士山に、ほ~っと肩の力が抜ける


▲ 径路跡らしきものを見つけたので探索に行く

蛇小屋沢・板小屋沢の界尾根に乗って、快適に下って行くと、
途中右手から径路らしき踏み跡が合流してきた。
これは確かめる価値ありとの判断で、さっそく付いている踏み跡を辿ってみる。
以前、歩かれた時は気がつかなかったとのこと、新発見だ嬉しいな!!



▲ この足元にも径路を表す石積みがあった

この界尾根が、山神径路と交差する780mめざして下って行く。



▲ 歩いてきた方向を見る

ここは以前、山神峠から山神径路を歩いた時、通ったはずだが
記憶にあるようなないような・・・
蛇小屋沢の支流と板小屋沢の支流が両側から入り、チョットした鞍部になっている。



▲ これから歩いて行く方向に向かって道標を見る


▲ 蛇小屋沢の堰堤上から玄倉第二発電所を見る

右手の尾根から下って来た。そして左側の斜面を周りこんで堰堤の下に降りた。



▲ 真中に見えるのが「蛇小屋隧道」で、ここを抜けていく

玄倉林道も、ここから雨山橋までは未踏なので楽しみながら歩く。
途中、同角沢出合に下りてランチタイム休憩(トップの写真)。

その後、またてくてくと林道歩きで、隧道をくぐったり、
雨山橋を通り過ぎたり、ユーシンロッジへの橋を眺めたり、
ゲートをすり抜けたりしながら距離をかせいでいった。



▲ こんな所にショベルカーが入っていた

特記すべきことは、まさか車など入ってこない林道だと思って歩いていたら、
前方にショベルカーやダンプカーが現れたのでビックリした。
道路を整備していたのも驚き。なぜ?

それから、突然後ろから男性の登山者が現れたのにもビックリ。
西丹沢自然教室から大石山経由で林道に下りてこられ、
これから塔ノ岳に向かうとのことだった。



▲ ここから鍋割歩道の尾根に取り付く

鍋割歩道とは鉄砲沢左岸尾根のことだ。
取り付きやすそうな所を探した結果、ユーシンに近い植林地から登った。



▲ 白ザレの渡り廊下からは大石山が目の前だ

しばらくは立派な尾根を行く。
振り返ると同角山稜が玄倉川を挟んで、すぐそばに見える。



▲ 921のピークには立派な赤松が数本あった

小さなピークを一つ越えて、次のピークが921。
そして、ここから鞍部への下りが間違いなく今日の核心だ。



▲ 6ミリ10メートルを2本つなげて懸垂下降した

ここまで来た時、イガイガさんが右手のルンゼを指し「ここを下るんだよ」と言った。
なんで前に進まないのか分からず、最初は冗談かと思った。

で、先を見に行ったら、垂直に切れているのでブー×
左側を見たら、やっぱり切れていて お手上げ~××
この辺、岩ももろそうだ。

やっと、この状況に本気で向き合う気になった。
落葉で滑りそうだし、周りに手がかりになるような物はないので、
お互いの持っている10mロープ2本をつなげて木に回し、
イガイガさんから下降する。

途中まで下りて、慎重にトラバースして鞍部まで移動したところで、次は私の番。
ロープをかけた木の位置がかなり右寄り(写真では左)なのと、
手掛かりがないので最初の数歩がやっかいだった。

途中、両足をやっと置けるスペース(ここが唯一立てる場所だった)でロープを回収、
それをイガイガさんに投げて引いてもらいながら、一歩一歩移動して同じ鞍部に立った。



▲ 左後ろの崖と崖の間を下りた

鞍部からの登り返しはまったく問題なし。
ここは逆コースで来たら、登りが大変だろうなと思った。



▲ 植林を抜けるとアセビのジャングルに苦労する


▲ 茅ノ木棚山稜に向かって登り返す

地形図で茅ノ木棚山稜から北に30m下ると、
等高線がなく長い舌のようになっている のっぺらぼうの部分がある。
ここは地図と実際とがまったく違った感じだった。

今回のように、921方面から茅ノ木棚山稜に向かう場合、
南東から北に向きを変える地点で、しっかりコンパスで確認しないと、
自信が持てずに間違った判断をしてしまうかもしれない。

自分は信用できないけど、コンパスは使い方を間違えなければ
信用できると思っている(笑)



▲ 一般登山道とは思えない険しさだ

ずっと見えていた茅ノ木棚山稜の登山道に、やっと到着。
かなりホッとして二人とも気持ちが明るくなるが、まだ気が抜けない。

ここから少し登山道を雨山峠の方向に行き、途中で寄沢を下降してショートカットする。



▲ 寄沢に下りる


▲ そして、ここに出てきた


▲ 最後のこの尾根の下りが結構きつかった~

もうあとは楽だと思っていたら、最後に急下降ザレ尾根でショートカット。



▲ 河原に立つと、戻ってきた~という気になる


▲ やさしい色あいに疲れも緊張も とけていく

お天気の良いなか、今回もバラエティに富んだ山遊びで楽しませていただき、
イガイガさんに心から感謝したい。ありがとうございました。





≪追記≫

最初の方で書いた「落し物」は、今年一年の山を記録した手帳。
これは、お金で買えないのでロガーよりも大事な物だ。

クマさんに会わないようにと祈りながら探しに行ったところ、
歩き始めて間もなく、登山道に置いてある?のを見つけた。

あっけなさすぎて気が抜けてしまったけど、見つかってホッとした。
ついでに周辺を探索し、管理棟そばのベンチで久々の昼寝を楽しんだ。













地図を見ながら仲ノ沢径路を まったり歩く


▲ 落葉の積もった仲ノ沢径路を行く


かつて、この小川谷源流ルートは、檜洞丸へ至る最短コースとして
登山者に歩かれていたそうですし、また地元の人々も、ケヤキ平のわさび田や
植林のために行き来していたのでしょう。

しかし、今は所どころクモの巣が張り、静ひつな深山の趣を呈する一方で、
自然の中に刻印された「人の気配」は、いつまでも消えることなく、
懐かしいような切ないような、独特な雰囲気を感じさせます。

山深い、この魅力的な古道は、季節を違えて、何度でも歩いてみたい気がします。
 
                        【2004年9月の記述より】



2010.12.2仲ノ沢径路


2010年12月2日 曇り
メ ン バー: Sさん、ハッピー
コ ー ス : 西丹沢県民の森(駐車)―仲ノ沢径路入口―欅平―周辺探索後、往路を戻る
       (行動時間:およそ5時間)

        ※ コースは上図GPSロガーの軌跡参照
          径路は細く、欅平少し手前にシロザレ崩壊地あり




▲ 森林整備業務が行われている


2004年に初歩きしてからは、仲ノ沢乗越へ行く時や
小川谷廊下遡行後の下山路として数回歩いている。

昨年(2009年)11月に東沢に行く際、久しぶりで来たら、
径路への入り口が綺麗に整備されていたので驚いたが、
この森林整備のためだったのだろう。



▲ ここの他にも数ヶ所に資材が置かれていた



▲ スッキリきれい!落ちている枝葉が、まだ新しい



▲ 名残りの紅葉がちらほらと・・・



▲ 「日本大学生物資源科学部森林環境保全研究室」が土砂量の調査中らしい



▲ 木橋もある(振り返って撮影)



▲ 雰囲気の良い径路を行く



▲ この色あい、しぶくていいな~



▲ 欅平直前のシロザレの斜面


2004年の時、すでに沢筋のトラバース道がぬけていた。
手前の小尾根まで引き返して直登し、回り込んで崩れた箇所の上に出た。

その後はつけられているロープで沢筋を登ったこともある。
ロープはもっと長かったような記憶があるのだけれど・・・



▲ 上部にはロープがあるが、落葉も滑るので慎重に登る



▲ 欅平のわさび田跡そば、きれいに土どめ工事がされていた



▲ 欅平はいつ来てもいいな~


ここでゆっくりランチにしようと座り込んだら
なんと ここにもダニちゃんが、ちゃーんといた。
見たくなかったけれど見えてしまった以上、もうのんびりなんて出来なくなり、
優雅なランチは あっけなく終わりを告げたのだった。



▲ AYさんの「ひるね石」を見つけたよ~!


そのあと堰堤の下へ下りて、次回のため東沢への入り口を確認し、
小川谷の河原で「ひるね石」を探す。



▲ 石ゴロの広い河原が続く小川谷



▲ 862Pの西の沢を少し奥に入ると滝があった(復路に探検)



▲ 二人での初記念撮影


短いルートを、これでもかというくらい のんびり歩いた。
地図と地形も二人で納得して帰ってきた。

ところがである。
ロガーの軌跡を見て愕然とする。1ヶ所判断がまったく狂っていたのだ。
これは日が伸びたら、解明に行かなくちゃならないかなぁ。



♪♪ 今回、出会ったもの ――――――――



▲ この季節に欅平で、なんでネジバナが咲いてるの!?


▲ shiro先生のご教示「ニガナではなく多分オニタビラコ」
  これも不思議だよね~


▲ イロハモミジは可愛いね


▲ はかなげなリンドウは風情があっていい


▲ これは分からなかった








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